モルドバは「次のウクライナ」かも知れない(要点)

モルドバ紛争はソ連崩壊に伴って起こった無意味で不必要な紛争のひとつだったが、これは1992年7月以降凍結されているだけで、平和が訪れた訳ではない為、欧州の火薬庫となる可能性は常に存在していた。
モルドバが更に西洋に接近してルーマニアに統合された場合、沿ドニエストルは自らの主権を守る為に武力に訴える可能性が有る。
その場合、ロシアは財政的・外交的・軍事的手段を含めて間違い無く介入するだろう。
ソ連崩壊前からモルドバからの分離を求めていた沿ドニエストル共和国は、住民の60%がロシア人とウクライナ人だ。1992年にモルドバ政府が力尽くでの問題の解決失敗して以降、沿ドニエストル共和国は未承認の領土に留まっている。
沿ドニエストル紛争地帯の平和は、402人のロシア軍人、492人の沿ドニエストル軍人、355人のモルドバ軍人、そしてウクライナからの10人の軍事監視員から成る合同平和維持軍によって維持されている。これらは15の固定チェックポイントと、主要な治安区域のチェックポイントで活動している。
2022年12月には、ウクライナのテレグラム・チャンネルが、ロシアのミサイルがモルドバの方向に発射されたと主張し、その件をモルドバのメディアが報じたが、モルドバ国防省はこの事実を公式に否定した。
ロシアのラブロフ外相は詳細は明らかにしていないが、既に半ば西洋諸国(NATO、EU、そしてルーマニア)の傀儡であるモルドバが反ロシア国家に作り変えられる可能性について警告を発している。
モルドバの外相はラブロフ外相の主張を否定し、市民が望んでいるのは汚職の根絶だと発言しているが、実際にはモルドバはウクライナ同様、欧州で最も腐敗した国のひとつだ。モルドバの腐敗認識指数評価は、マイア・サンドゥが大統領の座に就いた2020年以降、寧ろ悪化している。
2023/02/03の世論調査結果では、外国の政治指導者達の中で最も支持されているのはロシアのプーチン大統領(38%)で、ルーマニアやウクライナは次点。西洋への接近を続ける腐敗したサンドゥ政権は、多くの市民の意思に反している。
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