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機密文書:ドイツ連邦軍はロシアとの戦争を準備中(要点)

ミシェル・チョスドフスキー教授の記事の要点と補足。




 2023/01/25、WEFのヤング・グローバル・リーダーズの一員であるドイツのアナレナ・ベアボック外相は欧州評議会で、「我々はロシアと戦争をしている」と発言した。西洋諸国の政治指導者の多くは、自分達はキエフとロシアとの紛争に直接関与している訳ではないと否定して来たが、ウクライナ紛争が実質的にはNATO対ロシアの戦争に他ならないことを、当事者の一人が直接認めた形になった。しかしドイツがロシアとの直接的軍事対決を想定して準備していることを裏付ける証拠が有る。



 2022/11/14、ドイツのシュピーゲル誌はリークされた68ページのドイツ国防省の機密文書を公開し、ドイツ連邦軍がロシアとの戦争を準備をしていることを暴露した。

 「軍隊の作戦ガイドライン」と題された機密文書は、参謀総長であるエバーハルト・ツォルン将軍によって起草されたもので、ロシアを「差し迫った脅威」と明確に特定している。
 
 将軍は、ロシアによるヨーロッパ侵攻が「これまで以上に可能性が高い」とし、、ドイツ連邦軍は起こり得る攻撃に備えなければならない、と警告しているが、同時にドイツは「何時でも」地図から消える可能性が有るとも言っている。

 2022年2月の時点で、ドイツ連邦軍には183,638人の現役兵士と949,000人の予備役兵が居るが、これは緊急時には辛うじて防衛が可能な程度のものであり、「より強力な」軍隊を創設しなければならないと将軍は主張している。

 またロシアがNATOの東側国境を攻撃した場合、ドイツは「対応力と戦闘力」を提供する必要が有り、米国の支援を待つことは出来ないだろうと述べている。

 EUもNATOも、攻撃が起こってから計画を立て、軍隊を展開する余裕は無い。従って「我々が迅速に行動しなければ、欧州に展開可能な軍隊は存在しないだろう」と将軍は主張している。



 この文書のリーク自体は、ドイツ政府の「平和モード」の資金提供の遅さに軍部が痺れを切らしている兆候の可能性が有る。

 そもそも、2022/03/25のロシア国防省の発表に拠ると、この時点でキエフの空軍と防空システムは略完全に破壊されていた。そしてキエフ海軍は最早存在せず、軍要員全体の約11.5%が戦闘力を失った。つまりロシア軍の特別軍事作戦が開始されてから僅か1ヶ月で、キエフ軍は戦闘継続能力を失っていた訳で、それ以降の戦闘は米国とNATOの支援が無ければ不可能だった。ブリンケン米国務長官は、バイデン政権は第三次世界大戦を回避する為に、ロシアとの直接対決を避ける方針を明確にしているが、キエフは米国とNATOの支えが無ければ戦えない為、和平交渉が進まない限りは、遅かれ早かれロシアと西洋陣営との直接対決を避けることは出来そうにない。

 何度も指摘して来ているが、ウクライナを代理勢力としたNATOとロシアとの対決を望んでいるのはNATOの方だ。ロシアにとってはこれは自衛戦争なので、平和の保証無しに軍を退くことは有り得ない。NATO陣営のこうした警告は、自己実現型の予言となって、第三次世界大戦を引き起こす可能性が有る。
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川流桃桜

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