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モスル陥落再訪:誰が責めを負うべきか?(要点)

イラク第2の都市、モスル陥落の真相を暴いた記事の要点。
Revisiting the fall of Mosul: Who was to blame?




 2014/06/04、数百人のISISがモスルに電撃攻撃を仕掛けた。

 当時そこにはイラク軍兵士が約50,000人居たが、大量降伏と脱走の結果、実質的に殆ど戦うこと無く僅か5日で都市を明け渡すことになった。

 この原因は、従来はマリキ政権のシーア派の差別的政策に反対したスンニ派の住民がイラク軍を占領者と見做し、ISISを解放者として歓迎したからだ、と云う風に説明されて来たが、2015年のイラク議会委員会の調査は違う結論を出している。

 恐らくは当時のニネヴェ知事アティール・アル=ヌジャイフィはISISと協力し、トルコの代理人として行動し、軍に撤退命令を出させた。

 作戦を指揮していた2人の将軍は知事と会談後逃亡し、知事は06/08の真夜中に「全てはアンダー・コントロールだ」と宣言し、その翌日に自身も逃亡した。後はISISのやりたい放題。

 これを支援していたのは米国、サウジアラビア、そしてクルディスタン地域政府(KRG)。

 石油の豊富なキルクークが占領された為にクルド人の石油埋蔵量は90億バレル増加し、クルド人はこれをトルコに輸出していた。要は石油強奪の為の政治的陰謀だった訳だ。

 ヌジャイフィはその後この件でトルコと内通した罪で2018年に3年の禁固刑を宣告され、資産を差し押さえられ、外国旅行を禁止された。
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川流桃桜

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