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「ロシアとの関係:封じ込め政策への回帰? 三極委員会への報告書」(2014年)より(要点)

Peter Phillips 著、Giants: The Global Power Eliteより。三極委員会は1995年以降、ロシアについての報告を発行しているが、2014年に発行されたその第3巻が何を言っているか、要点を抜き出してみた。まぁ要するに、プーチンはゴルバチョフやエリツィンの様な能無しの間抜けと違って、西洋がロシア経済を好き放題に食い荒らすのを許さず、ロシアを独立主権国家として立ち直らせることに成功してしまって、こちらはアコギな商売が続けられなくなってしまったので、プーチンを追い払ってロシアをこちらの都合の良い国にまた作り直さなければならないと言っている訳だ。米国や西洋諸国政府が何時からプーチンに対してレジームチェンジ工作を考えていたのかは不明だが、少なくとも2014年以降は確実だ。
 


 
 ・ロシアはクリミアを「侵略」した。プーチンは西洋との「無慈悲な断絶」を齎し、ロシアが「共同の欧州の家」に参加すると云うゴルバチョフのヴィジョンを放棄した。

 ・ロシアは「グローバルな安定に貢献」しておらず、寧ろ超大国としての地位を熱望している。

 ・米国のビジネス・リーダー達は「ロシアの停滞成長と経済的傾向」について心配している。

 ・「要するに、ロシアは常に(我々とは)異なった存在であったし、これからもそうだろうと云うことだ。ロシアの将来と、我々とロシアとの関係についての見解を形作るに際しては、この『異質性(otherness)』を受け入れることが前提でなければならない。(略)仮にモスクワが西洋との「関係正常化」を望むとしても、プーチン政権の本質は、米国とロシアが狭い分野の事柄について、取引以上の関係を結ぶこと殆ど許しはしないだろう。しかし、プーチンが権力の座を去れば、それはロシアの体制に於て本物の体制的変化を予兆する、変容の瞬間を生み出すかも知れない。ロシアの政治は殆ど土台から作り変えられなければならないだろう。それが恐らく和解の可能性を作り出すものである。」
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川流桃桜

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