ウクライナ:平和を求めて(抜粋)
2023/01/04の元スイス諜報部のジャック・ボー大佐の論考より、西洋諸国がウクライナでの戦争を防ぐことに全く関心を持っていないことを論じた箇所を抜き出してみる。この論考全体も、西洋諸国がどれだけ嘘に塗れて腐っているかを再確認させてくれる素晴らしいものだ。ウクライナ紛争が2022/02/24にいきなり始まった訳ではなく、その前から8年間ずっと続いて来たことを知っている人達は、これが「ロシアによるウクライナ侵略」などではなく、ウクライナを捨て駒にしたNATOによる対ロシア代理戦争であることを理解している。ロシアは一貫して対話と平和的交渉を求めて来たが、米=NATO諸国が頑なにそれを拒んで来た為に、ドンバスでの戦争を終わらせる為には軍事介入を行う以外に選択肢が無くなってしまった訳だ。
Ukraine: The Search for Peace
事実は、ウクライナのネオナチ民兵にとって、ドンバスの人々は思い遣りに値しない「劣等人種(suuhuman/Untermenschen」でしかないと云うことだ。この立場は8年間、我々のメディアも共有しており、(ドンバスの人々に対する)こうした攻撃に対して声を上げることは無かった。1万人を超える人々の死に対して、我々のメディアも外交官も動かなかった。彼等は国際人道法の尊重を懸念しているが、それは特定の人々に対してだけ適用されるものなのだ!
若し我々の外交官やメディアが本当にウクライナでの戦争を防ぐことに関心が有ったならば、彼等は:
・1995年にウクライナがクリミアの地位を無視した時に非難していた筈だ。
・2014年のクーデターを嘆いていた筈だ。
・2014年に、選挙で選ばれていないウクライナ当局による、ロシア語・ハンガリー語・ルーマニア語を話す少数民族に対する差別を非難していた筈だ。
・2014年以降、ウクライナにミンスク合意の義務を遵守するよう促していた筈だ。
・2014年以降、自国の政府から攻撃を仕掛けられているドンバスのロシア語を話すウクライナ市民に対して何等かの思い遣りを示した筈だ。
・ネオナチ民兵によるドンバス市民への攻撃について国際世論を喚起していた筈だ。
・2021年2月と8月に、同年3月に決定されたウクライナ南部での攻撃準備について国際社会に警告する直前だったウクライナの野党メディアが閉鎖された件について、非難していた筈だ。
・2022年2月中旬のドンバスでのウクライナ軍による民間人への砲撃を批判していた筈だ。
・2022年のウクライナの野党禁止を非難していた筈だ。
我々がウクライナ危機を理解し、その時に、つまり2015年以降に対応する努力をしていれば、ウクライナ危機は完全に回避出来た筈だ。だが我々はそうはしなかった———しかもわざとだ! ドイツの新聞『シュピーゲル』や『ツァイト』に掲載されたアンゲラ・メルケルの最近のインタビューは、ドイツがNATOの結束の体裁を保つ為に、ヨーロッパの平和を意図的に犠牲にして来たことを示している。
Ukraine: The Search for Peace
事実は、ウクライナのネオナチ民兵にとって、ドンバスの人々は思い遣りに値しない「劣等人種(suuhuman/Untermenschen」でしかないと云うことだ。この立場は8年間、我々のメディアも共有しており、(ドンバスの人々に対する)こうした攻撃に対して声を上げることは無かった。1万人を超える人々の死に対して、我々のメディアも外交官も動かなかった。彼等は国際人道法の尊重を懸念しているが、それは特定の人々に対してだけ適用されるものなのだ!
若し我々の外交官やメディアが本当にウクライナでの戦争を防ぐことに関心が有ったならば、彼等は:
・1995年にウクライナがクリミアの地位を無視した時に非難していた筈だ。
・2014年のクーデターを嘆いていた筈だ。
・2014年に、選挙で選ばれていないウクライナ当局による、ロシア語・ハンガリー語・ルーマニア語を話す少数民族に対する差別を非難していた筈だ。
・2014年以降、ウクライナにミンスク合意の義務を遵守するよう促していた筈だ。
・2014年以降、自国の政府から攻撃を仕掛けられているドンバスのロシア語を話すウクライナ市民に対して何等かの思い遣りを示した筈だ。
・ネオナチ民兵によるドンバス市民への攻撃について国際世論を喚起していた筈だ。
・2021年2月と8月に、同年3月に決定されたウクライナ南部での攻撃準備について国際社会に警告する直前だったウクライナの野党メディアが閉鎖された件について、非難していた筈だ。
・2022年2月中旬のドンバスでのウクライナ軍による民間人への砲撃を批判していた筈だ。
・2022年のウクライナの野党禁止を非難していた筈だ。
我々がウクライナ危機を理解し、その時に、つまり2015年以降に対応する努力をしていれば、ウクライナ危機は完全に回避出来た筈だ。だが我々はそうはしなかった———しかもわざとだ! ドイツの新聞『シュピーゲル』や『ツァイト』に掲載されたアンゲラ・メルケルの最近のインタビューは、ドイツがNATOの結束の体裁を保つ為に、ヨーロッパの平和を意図的に犠牲にして来たことを示している。
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