fc2ブログ

2022年のロシア外交成果に関するセルゲイ・ラブロフ外相の記者会見(抜粋)

日露関係の現状について、2023/01/18のロシアのラブロフ外相の記者会見の質疑応答での説明から、該当部分の要点を抜き出してみた。
News Conference by Foreign Minister Sergey Lavrov on the 2022 Russian Diplomacy Outcomes



 数年前、日露平和条約締結に向けた作業が行われていた時、ロシアは、戦後の慣例として平和条約を結ぶと云う案を提示した。これはつまり日本帝国軍がソ連赤軍に無条件降伏したことを公式に認めることを意味する訳だが、戦争から何十年も経っていることを考慮して、ロシア側では「相互尊重、相互利益、隣人愛に基付く協力の原則を描いた拡大平和条約」を提案した。これは経済・投資・人道的な分野での協力をも含んでいた。だが日本側ではこれを拒否した。

 北方領土/クリル諸島については、ロシア側では1956年のモスクワ協定の規定通り、先ず平和条約を締結し、その後で2島を日本に返還すると云う方針だった。だが日本側ではこの協定を無視して、先ず2島を手に入れ、それから平和条約を締結しようとしていた。

 日本はDPRKの口実に軍事力を増強していると主張する。だがロシアや中華人民共和国を念頭に置いていることは誰でも知っている。米国は公然と日本に、軍事的なインフラと能力を強化するよう勧めている。憲法を改正して、日本軍が平和主義の上辺をの残骸を捨て去って、海外で軍事作戦を行えるようにすると云う案が浮上している。これは、ロシア連邦との関係を正常化しようとする日本の関心とは、殆ど一致しない。

 例年通り行われた2022年の国連総会での反ナチ決議に於て、日本、ドイツ、イタリア(つまり曾ての枢軸国、ファシスト陣営)は史上初めて反対票を投じた(それ以前の投票では棄権していた)。ウクライナでナチズム賛美が生活全般に浸透している現実を前にして、この旧枢軸諸国の投票は実に象徴的だった。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

関東以北はアイヌに返せ。

「返せ、北方領土」というのなら、
「アイヌに返せ、関東以北」と言うべきです。
 関東以北は大和朝廷とその後の政府、江戸幕府、明治政府が奪い取った大地です。もし、北方領土をロシアに取られて気に食わない、返せというなら、北方領土をアイヌに返還した上、北海道をアイヌに返還し、最終的には関東以北をアイヌに返還すべきだと考えます。
 北方領土には既にロシアの人が数十年以上住んでいます。日本人が既に長らく住んでいる事を理由にアイヌに領土を返還しないと言うのなら、既に戦後70年以上実際にロシアの人々が住んでいる北方領土を返還しなければならない理由は存在していません。
 もし、日本政府がアイヌに賠償し、手厚く扱っているのなら、ロシアにも公正に対応して欲しいと言う資格があると思いますが、現実はアイヌは迫害され差別され残酷な扱いを受けていますから、日本人や日本の政府に北方領土返還を要求する資格などありません。

 
プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR