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DPRKに於ける土地・水への投資(抜粋)

2001年と少し古いが、DRRKについてのデータからの抜粋。1990年代には酷い飢饉で経済が広範囲に荒廃したが、これは共産経済圏の消滅と米国の経済封鎖の他、地理と気候の要因が大きかった。遙かに恵まれた条件を与えられた日本人がDRPKの貧しさを嘲笑うのは簡単だが、彼等は元々非常に不利な条件で生活を強いられていることを考慮に入れるべきだ。
Investment in land and water in the DPR Korea - Mun Jong Nam



 ・DPRKの人口は2,255万 人で、年間増加率は約1.5%。

 ・人口は偏在していて主に西部の平原に集中している。人口の3/2が都市に住み、残りは農村地域。

 ・農村部の人々の大半は協同農場で働いている。

 ・平均余命は66.8歳。

 ・識字率は子供・大人・男女とも100%。年間GDPは102億7,300万ドルで、一人当たりGDPは458ドル。

 ・土地の80%は森林であり、農業生産に適した土地は20%しか無い(朝鮮半島の農地はROKの領土に集中している)。

 ・約185万ヘクタールの土地が農業に使用され、内30万が永久作物(果物、桑の実)、60万が水田、65万がトウモロコシ、20万が野菜に使用されている。残りの5万は小麦・蕎麦・大麦、4万ヘクタールはじゃがいもに充てられている。

 ・利用可能な耕作地が限られていることと、食料穀物自給自足の政府政策(米国の経済封鎖によってそれ以外の方法が無い)により、DPRKは高集約型農業を選択する様になった。

 ・土壌は貧弱で(pH5~7、有機物は僅か0.5~1.5%)、高地では侵食のリスクが高くなる。

 ・1989〜2000年の収穫量の推移。


 ・全ての平地は水田生産の為に灌漑されている。傾斜度16未満の土地ではトウモロコシ等の畑作が行われ、斜面の急な土地には桑や果樹が植えられている。丘陵地は通常は森林になっている。

 ・農村の各世帯は90㎡までの土地を自分で使用する権利が有り、豆・じゃがいも・キャベツ・トウモロコシ等が集中的に栽培され、鶏や小さな家畜が飼育されている。
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川流桃桜

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