fc2ブログ

アメリカ帝国は世界を導く責任を負っているそうだ

Stephen Gowans著、Patriots, Traitors and Empires: The Story of Korea's Struggle for Freedom より、アメリカ帝国が如何に全世界を自分達の意の儘に動かしたがっているかについて解説した部分から、幾つか発言を抜き出してみた。これらの発言のとんでもなさがピンと来ない人は、主語を米国から、中国やロシアやDPRKに置き換えてみれば良い。無論中国やロシアやDPRKはこんな発言をしたことは無い。誰も米国に全世界を導いてくれなど頼んでいないのだが、米国の「リーダーシップ」とやらに従おうとしない国は、核兵器や化学兵器や生物兵器や各種国際法違反兵器の使用や無差別爆撃を含む軍事侵攻や、大規模軍事演習を含む様々な軍事的挑発、テロ組織を使った非正規戦戦争、暗殺やクーデター、カラー革命、経済封鎖や経済制裁、海外資産の強奪、そして諜報部による大規模な中傷プロパガンダによって攻撃されることになるのだ。米国は「全世界を強権的に支配したい」と、発言と行動の両方で、全世界にその意思を表明して来ている。ここに挙げたのは無論氷山の一角に過ぎない。出典リンクが貼れない発言は割愛した。




 ・「我々が世界を導くのです。」(サマンサ・パワー国連大使、2017年)
 
 ・「問題は、アメリカが(世界を)導くべきかどうかではなく、どの様に導くかです。」(バラク・オバマ大統領、2015年)

 ・「(米国は)世界の指導者の役割(global leadership role)(を担っています)。」(バーバラ・スティーブンソン、アメリカ外交協会会長、2017年)

 ・(ドナルド・トランプの大統領当選後に)「彼は『世界を導く』と云う巨大なテレビ番組に出演する予定です。」(ニュート・ギングリッチ、トランプの側近、2016年)

 ・「(国家安全保障会議は)世界を運営する。」デヴィッド・ロスコフ、FPグループの最高責任者兼編集者、2009年の同名の著書

 ・「アメリカは世界に無くてはならない国として、独り立っています。(略)そして世界最高の民主主義が、全世界の民主主義を導くでしょう。(略)自由と云うアメリカの輝かしい炎を、世界中に広げましょう。」(ビル・クリントン大統領、1997年)

 ・(米国は)「国際秩序の防波堤にして重要な同盟諸国の守護者」であり、ペンタゴンは「全人類の希望のしっかりした光であり続けるアメリカの為に」働くであろう。(ジェームズ・マティス国防長官、2017年)

 ・(米国のリーダーシップは)「世界秩序にとって不可欠」であり、米国の「軍事的優越性とまともな価値観の組み合わせが、我々のリーダーシップを不可欠のものとしている。」(ソーラブ・アマリ、WSJ編集者、2013年)

 ・「新しい国際秩序」を作り上げた米国には「正義の大義を継続する道徳的義務が有り」、「国際的なリーダーシップの義務と『地球最後の希望』であり続ける責務」を負っている。(ジョン・マケイン、トランプの対立候補、2017年)

 ・「グローバル経済が有るなら、その経済の面倒を見るグローバルな海軍が必要でしょう。」(スコット・スウィフト大将、太平洋艦隊司令官、2017年)

 ・米国は世界の海を「広大なアメリカの湖」と見做している。そしてその海軍の役割は、「地球上の何処であろうと、一定の海域を」支配することである。(ジェイムズ・スタヴリディス元海軍大将、2017年)

 ・(米国は)「グローバルに考え、且つ行動する国」である。(ジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長、2017年)

 ・(米国のリーダーシップは)「不確実な世界の中で変わらぬもの」です。「我々の果てしの無い祝福は、永続的な重荷を齎します。しかしアメリカ人として、我々は導く責任を歓迎します。」(バラク・オバマ米大統領、2014年)

 ・「我々は中国の様な国に世界経済のルールを書かせる訳には行きません。」「我々がそのルールを作るべきなのです。」(バラク・オバマ大統領、2015年)
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

Forthが共にあらんことを!

 私はスターウォーズが大嫌いです。
 宇宙旅行が出来るレベルの科学力があるにも拘わらず、やっている事はただの戦争と戦争による独裁権の掌握。防衛する側は仕方がないのかも知れないけれども、戦争しない平和協定という発想が皆無なのはあまりにもお粗末です。
 過去のスタートレックの場合、もはや肉体を持たない超越者、覚った存在が住む星があり、普段は見かけ上、肉体をまとっているだけですが、攻撃されても全くの無抵抗で好きにさせると言う究極の暴力否定の星もあれば、肉体なしでもはや戦争も何もない存在も描写されていました。
 スターウォーズの決め台詞が、フォースが共にあらんことをですが、この単語は本来、「力、強制力」という暴力的な意味しかありませんから、抵抗する側も帝国側も等しく、暴力が全てと言う残虐な暴力主義者である事を自ら証明しています。

 コマーシャルを見るだけでも吐き気がしますが、この発想は全ての西側資本主義国家の本質だと考えています。
プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR