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ウクライナの文化的ジェノサイド(要点と補足)

元SBU(ウクライナ保安庁。CIAが支援する現代ウクライナ版ゲシュタポ)職員だったが嫌気が差して自発的にロシアに亡命し、現在は主にキエフ政権の戦争犯罪を暴くことに焦点を当てているジャーナリストの作ったドキュメンタリーを見付けたので、多少補足しつつ要点を纏めてみる。ここで取り上げられているのは東部のルガンスク、つまり「親ロシア派」が多い地域なので、ウクライナ西部では洗脳の度合いはもっと酷いものと推測される。
CULTUROCIDE


 ウクライナでここ20年、特に2014年の軍事クーデター以降に行われている"Culturocide(文化的ジェノサイド)"を取り上げている。

 ウクライナでのナチ・カルトの浸透は年々酷くなっている。

 2007年にウクライナ蜂起軍をモチーフにした"Kryivka"と云うフランチャイズがオープンした時には、これは商業的趣向の一種に過ぎないと思われていたが、これも後も展開を考えれば、ナチ復権プロパガンダの一環だった。下の動画は秘密の地下レストラン「クリイフカ」の店内の様子。壁にはナチやナチ協力者の記念品がズラリと並んでいる。
Kryivka Lviv 🇺🇦 Hidden Restaurant in Ukraine


 2018年にポロシェンコ大統領が演習を視察した際、兵の一人がナチSSのシンボルである髑髏マークを制服に着けていたが、この時にはこれはスキャンダルになり、擁護者達は「これは不幸な孤立した事例だ」と弁明する羽目になった。だが2022年の時点ではナチのシンボルなど極く有り触れたものになってしまった。


 ナチ・イデオロギーを浸透させる試みは大人に対しても為されているが、重要なのは子供向けのプログラムだ。ナチ・イデオロギー・プログラムは5歳から始まっており、NATOについては「環境保護に取り組んでいる」「コンピューター犯罪に取り組んでいる」などと良いイメージだけが伝えられ、他国に対して無差別爆撃を繰り返している事実は一切教えられていない。


 学校図書館からはロシアの古典は排除されている。まだ焚書までは行っていないが、その一歩手前の状態だ。その代わりにキエフの文化省・情報省・情報政策省、それに様々な国際組織(ポーランドの組織、米国大使館の支援を受けたユダヤ人の研究所、ソロス財団等)が指定する書籍が溢れ返っており、ロシア恐怖症を煽り、捏造された歴史を子供達に伝え、彼等の世界観を歪めている。米国、NATO、マイダン・クーデター、第二次大戦中にナチスドイツに協力したウクライナのナショナリスト達を美化する書籍がどの図書館にも目立つ場所に置いてある。

 歴史改竄の事例を幾つか挙げると、ソ連については、全体主義国家であり、反対派を殺しまくり、如何なる民主主義的兆候にも反対した国として描かれているが、それと当時にOUN(クライナ民族主義者組織)は「ナチスの指導者達とではなくドイツ国防軍と同盟を結んだのであり、ソ連に忠誠を誓ってなどいない」と、ナチ・シンパを擁護する記述が見られる。バビ・ヤールの虐殺については多くのユダヤ人が殺害されたことは述べられているが、ウクライナ警察がこれを手伝ったことへの言及は無い。SSガリチア師団の創設については、現在のキエフ政府はこの師団こそが現在のウクライナ軍のプロトタイプであると繰り返し明言しているにも関わらず、一言も触れられていない。

 多くの本がNATOについてのもので、ウクライナのNATO加盟やそれについてウクライナが得られる利益について記述している。ブリュッセルのNATO本部でウクライナ向けに直接出版されたNATOの解説本も出回っている。これらはあからさまにウクライナのNATO加盟を宣伝しており、5歳の子供向けの漫画に「国を発展させ、静かで平和に暮らしたかったら、私達はNATOに加盟しなくてはいけないわ」などと云う台詞が書いていたりする。


 『ニキータの冒険』と云う漫画では、主人公はウクライナ兵で、敵はドンバスの分離主義者。敵は住宅地に発砲し、ウォッカを飲み、民間人を拘束したり人質に取ったりする。当然ウクライナ兵はドンバスの民間人を守っていることになっている。つまり現実にキエフの兵がドンバスでやって来たことが全て、「親ロシア派」の所為にされている訳だ。


 歴史漫画の基本パターンは2つ:1)ウクライナをオーストリア=ハンガリー帝国の一員として描くもの。2)ロシアを悪魔化するもの。どの図書館にも置いてある『ナチズムと共産主義に対する反乱』と云うパンフレットでは、OUNやUPA(ウクライナ蜂起軍)はソ連赤軍だけではなくナチとも戦ったことになっている。但し具体的にどの様な戦果を挙げたのか、数字は一切示されていない。『ウクライナ史100の重要な出来事』では、世界に於ける重要な出来事や価値の有る物はその多くがウクライナ人によって齎されたことになっている。世界中の有名人は実はウクライナ人だったのだ!と云う主張は情報政策省が2014年以来進めている「草の根」作戦の成果だ。

 マイダン・クーデターを美化した本がどの図書館にも置かれている。ATO(対テロ作戦)と称してロシア語話者に対する民族浄化を推し進めて来たナショナリスト達は英雄として描かれている一方で、ロシアやドネツク・ルガンスクの軍人、そしてドンバスの住民一般は、マイダン・クーデターに於ける悪役として描かれている。これらの本は無料で教育機関に配布されているが、希望者が特別な教育機関で使用する有料のものも有る。ドイツのナチと同じく、ウクライナのナチも視覚に訴える術に長けており、この分野で素晴らしいアートワークが幾つも生み出されている。


 これらの文化的ジェノサイドは、そこらのスキンヘッドの有志達が勝手にやっていることではなく、ウクライナの公式な国策として遂行されていることを理解することが重要だ。そしてウクライナを乗っ取ったキエフ政権の連中のバックに居るのは、西洋全体(The Collective West)だ。情報の歪曲やアイデンティティーの変更———これらは西洋文明が他国を支配しようとする時にお決まりの特徴だ。これらの洗脳教育が子供達の精神状態や世界観にどう影響を与えているかは、オンラインに大量に出回っている、ナチ式敬礼を交わす子供達の映像を見れば想像が付く。


 この様に、ウクライナのナショナル・アイデンティティーを捻じ曲げ、ウクライナとロシアを引き裂こうとする試みに多額の資金が投入されている。だが、歴史と伝統はそう簡単に消し去れるものではない。ロシア人が自分達の精神の底に沈んだ碇を忘れず、祖国と全世界をナチズムの脅威から救った真の英雄達が本当は誰なのかを忘れなければ、彼等の企みは失敗するだろうと、このドキュメンタリーは結んでいる。
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川流桃桜

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一介の反帝国主義者。
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