モザンビーク
★ヴィジャイ・プラシャド氏の記事の抄訳。2010年にモザンビークで発見された巨大ガス田は、貧しい国に経済的展望を齎すどころか貧困とテロと腐敗を蔓延させた。
モザンビークでの天然ガスの発見は、何故経済的展望ではなく悲劇を生んだのか(抄訳)
2023/10/14、モザンビークの首都を含む殆どの地方選挙で与党モザンビーク解放戦線(フレリモ)が勝利したことが宣言されたが、主要野党のモザンビーク民族抵抗運動(レナモ)は選挙の宇生を訴えてデモを呼び掛け、10/17には首都マプトで機動隊と反政府デモ参加者が衝突し、数十人が負傷した。10/19には16歳の少年が警察に射殺され、少女が負傷した。モザンビークは1975年にポルトガルから独立したが、フレリモとレナモは1977〜1992年に内戦を繰り広げ、約100万人が死亡した。終戦以来フレリモが全ての国政選挙で一貫して勝利して来た。
Unrest in Mozambique over alleged election fraud
2023/10/09〜13に開催されたロシア・エネルギー週間年次フォーラムに於て、ロシア駐在のモザンビーク大使ホセ・M・カトゥファ博士は、ロシアはエネルギー分野で大きな影響力を持っている為「多極化世界の構築に於て重要な役割を果たしている」と述べた。エネルギー生産に関しては「ロシア抜きは何も成り立たず」 、モスクワは「今日の世界で正しい役割を果たしている」。そして「ロシア無くして欧州は無い」とも述べ、モザンビークはエネルギー分野での更なる協力を期待していると付け加えた。
There is no Europe without Russia – Mozambican ambassador
モザンビーク情勢について、日本語環境では殆ど情報は出回っていない。最新のニュースはこの記事位だ(2022/09/29)。
テロ活動がナンプラ州にも拡大
2022/11/11、イスラム過激派のテロに苦しむモザンビークの100万の人々に食糧援助を提供している国連の世界食糧計画は資金不足を訴え、追加の5,100万ドルを緊急に受け取れなければ、2月の飢餓シーズンのピーク時に援助を一時停止することを余儀無くされると警告した。モザンビークでは2月は収穫量が最も少なく、食料価格も上がる。援助が必要な実態は更に大きく、最も食糧が不安定なカボ・デルガド州では115 万人近くが「危機」または「緊急」レヴェルの飢餓状態にあり、状況が更に悪化する可能性が有る。「これらの人々は何度も家を追われ、トラウマを負っています。」「短期的に飢餓を回避するだけでなく、慢性的な食糧不安の根本原因に取り組む為に、今直ぐ資金が必要です。」
UN sounds hunger warning for northern Mozambique
ソーシャルメディアでモザンビークで2022年11月に発生したと思われる事件を撮影した動画が出回った。身元不明のミッションのメンバーが家具や調理器具を含む瓦礫の山を燃やしてその上に死体を投げ、他方、別の体が燃えているゴミの上に横たわっている。南アフリカの国旗が付いた軍服を着た少なくとも1人の兵士がライフルを片手に持ち、もう一方の手で携帯電話で事件を撮影している。当局はこの件で調査を行っていると、2023/01/10に発表した。
モザンビークには、北部のコミュニティに対してテロを繰り広げて来たイスラム過激派と戦う為に、南部アフリカ開発共同体の軍事ミッション(アフリカ南部の16の国・地域ブロックによって構成されている)が展開しており、アンゴラ、ボツワナ、タンザニア、マラウイ、レソト、ザンビアを含む約1,000人の地域部隊の一部として、2021年10月以来、約600人の南アフリカの兵士がモザンビークのカボ・デルガド地域に駐留している。
Video shows soldiers tossing bodies on fire in Mozambique
アムネスティは2017年から続くモザンビーク共和国の「忘れられた戦争」を非難している。この戦争では既に4,500人が死亡し、100万人近くが家を失っている。
Amnesty condemns Mozambique’s ‘forgotten war’ after viral video
モザンビークでの天然ガスの発見は、何故経済的展望ではなく悲劇を生んだのか(抄訳)
2023/10/14、モザンビークの首都を含む殆どの地方選挙で与党モザンビーク解放戦線(フレリモ)が勝利したことが宣言されたが、主要野党のモザンビーク民族抵抗運動(レナモ)は選挙の宇生を訴えてデモを呼び掛け、10/17には首都マプトで機動隊と反政府デモ参加者が衝突し、数十人が負傷した。10/19には16歳の少年が警察に射殺され、少女が負傷した。モザンビークは1975年にポルトガルから独立したが、フレリモとレナモは1977〜1992年に内戦を繰り広げ、約100万人が死亡した。終戦以来フレリモが全ての国政選挙で一貫して勝利して来た。
Unrest in Mozambique over alleged election fraud
The elections in Mozambique are disputed and there is accusations of Rigging. This is their response!! pic.twitter.com/jhK63fEk0T
— African (@ali_naka) October 16, 2023
2023/10/09〜13に開催されたロシア・エネルギー週間年次フォーラムに於て、ロシア駐在のモザンビーク大使ホセ・M・カトゥファ博士は、ロシアはエネルギー分野で大きな影響力を持っている為「多極化世界の構築に於て重要な役割を果たしている」と述べた。エネルギー生産に関しては「ロシア抜きは何も成り立たず」 、モスクワは「今日の世界で正しい役割を果たしている」。そして「ロシア無くして欧州は無い」とも述べ、モザンビークはエネルギー分野での更なる協力を期待していると付け加えた。
There is no Europe without Russia – Mozambican ambassador
モザンビーク情勢について、日本語環境では殆ど情報は出回っていない。最新のニュースはこの記事位だ(2022/09/29)。
テロ活動がナンプラ州にも拡大
2022/11/11、イスラム過激派のテロに苦しむモザンビークの100万の人々に食糧援助を提供している国連の世界食糧計画は資金不足を訴え、追加の5,100万ドルを緊急に受け取れなければ、2月の飢餓シーズンのピーク時に援助を一時停止することを余儀無くされると警告した。モザンビークでは2月は収穫量が最も少なく、食料価格も上がる。援助が必要な実態は更に大きく、最も食糧が不安定なカボ・デルガド州では115 万人近くが「危機」または「緊急」レヴェルの飢餓状態にあり、状況が更に悪化する可能性が有る。「これらの人々は何度も家を追われ、トラウマを負っています。」「短期的に飢餓を回避するだけでなく、慢性的な食糧不安の根本原因に取り組む為に、今直ぐ資金が必要です。」
UN sounds hunger warning for northern Mozambique
ソーシャルメディアでモザンビークで2022年11月に発生したと思われる事件を撮影した動画が出回った。身元不明のミッションのメンバーが家具や調理器具を含む瓦礫の山を燃やしてその上に死体を投げ、他方、別の体が燃えているゴミの上に横たわっている。南アフリカの国旗が付いた軍服を着た少なくとも1人の兵士がライフルを片手に持ち、もう一方の手で携帯電話で事件を撮影している。当局はこの件で調査を行っていると、2023/01/10に発表した。
モザンビークには、北部のコミュニティに対してテロを繰り広げて来たイスラム過激派と戦う為に、南部アフリカ開発共同体の軍事ミッション(アフリカ南部の16の国・地域ブロックによって構成されている)が展開しており、アンゴラ、ボツワナ、タンザニア、マラウイ、レソト、ザンビアを含む約1,000人の地域部隊の一部として、2021年10月以来、約600人の南アフリカの兵士がモザンビークのカボ・デルガド地域に駐留している。
Video shows soldiers tossing bodies on fire in Mozambique
アムネスティは2017年から続くモザンビーク共和国の「忘れられた戦争」を非難している。この戦争では既に4,500人が死亡し、100万人近くが家を失っている。
Amnesty condemns Mozambique’s ‘forgotten war’ after viral video
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