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2023年、私はまだ人間であり続けたいと思う。

 新年の食事会に誘われた。ブッフェ形式のランチだそうだ。だが断った。「御入店の際にはマスクの着用をお願い致します」との要求を呑まねばならないらしいのだ。料理を取りに席を立つ度に、顔におむつを着けることを要求するレストランが何処に在る? 非常識にも程が有る! この店の衛生観念はどうなっているんだ? レストランとは美味しい料理を頂きに行く所であって、病気になりに行く所ではない!
 
 ………だが、まぁ、その非常識なことが圧倒的多数派になってしまえば、そちらの方が「常識」になる。コロナカルト信者は基本的に、どれだけ科学的事実を突き付けようともものともしないことが判っているので、言い争っても無駄だ。人の心は基本的に、自らが棲息している認知的空間に適合する様な情報だけを受け付け、適合しない情報は自動的に排除する様に出来ている。これは一種の精神的免疫反応だ。科学とて例外ではない。トーマス・クーンの「パラダイム」概念なんかは、こうした現実を踏まえてもっと彫琢が必要だろう。事実の方に合わせて自分の認知的空間を調整する意思と能力を持っている人間は少数派なのであり、大衆洗脳のプロ達が大規模な心理操作を繰り広げている認知戦の戦場に於ては特にそうだ。私に関して言えば、周囲の人々の大多数とは見ている世界が違うのは昔からのことだし、今更な話だ。それがここまで徹底的に可視化されたのは、流石に生まれて初めてだとは思うが。

 同じ理由で、私はこの約3年、マスクや手指の消毒を要求する様な店には行っていないし、映画、美術展、博物展、コンサート、市民オペラ、講演会等々にも出掛けることを控えている(少なくとも2021年以降はひとつも行っていない)。お陰で私の文化的生活は大幅に制限を受けることになったが、まぁ今は世界史的な大変動の真っ最中なので、その分、目の前の現実を理解する為の勉強に励んでいる。食事会に行かなかった一月一日には、一人ぽつねんとこんな書評を書いて過ごした。これもまた、別の形態の抵抗のひとつだ。

 私はこの認知戦によって引き起こされた狂気を止める力は無い。だがこの相互洗脳キャンペーンに自ら参加することは、加害者の一人としてこの巨大犯罪に加担することを意味する。私にはそんな無責任で不道徳なことを自分に許すことは出来ない。周囲の人々からどう思われようとも、どうしても嫌なのだから仕方が無い。これは良心の問題だ。多少の娯楽や自由が犠牲になることを受け入れられる程度には、私にはその問題は重要なのだ。

 「高がマスクじゃないか」と思う人はそう思っていれば良い。私はそれが人間性と文明の破壊に繋がる悪しきトロイの木馬だと思っているし、「高がマスク」と思って心理的なガードを緩めてしまうから、どんどん付け込まれて馬鹿げた有害な命令に何でも従ってしまう様になるのだと思っている。詐欺と同じで、大衆心理操作には入り口の所で断固として断る以外の確実な対処法は無いのだ。日本のCOVID-19「対策」は比較的緩いものだったにも関わらず、この2年で日本社会全体がどれだけ変わってしまったかを見てみるといい(コロナカルトに罹ると記憶力が大幅に減退するらしいが)! これらの殆どは、日本人の大多数が、悪いオオカミさんのお願いをホイホイ自発的に聞き届けてやった結果に他ならない。日本人には強制すら必要無い。自由が有っても、その自由をどう使って良いかが分かっていなければ、最初から自由が無いのと結果は変わらない。ならば踏み絵を踏むのに大した労力は必要としない。頭を空っぽにして言われた通りにするだけでいいのだ。

 だが私にはその単純なことが出来ない。我が儘だ、頭がおかしい、世の中の流れに逆らってると言われようとも、自らの良心と知性に照らして、そんな無責任で不道徳で屈辱的なことは出来ない。我ながら難儀な性分だとは思うが、それが出来たら今頃もっと楽な暮らしをしているだろう。

 私はこの巨大な認知戦に於けるパルチザンの一人だ。毎日の生活の場がその儘戦場だ。早くこの戦争が終われば良いと、毎日願っている。だが脱洗脳には長い、長い時間が掛かるものだ。だから近い将来には大した期待は持っていない。この戦いはどうしても長くなる。出来るだけじっくり腰を据えて、腹を括って、泰然と構えて、目の前の巨大な無知の塊に、楔を打ち続けたいと思う。

 昨年から止む無く情報発信の拠点を変えたけれども、パルチザン同志の皆さん、今年もどうぞ宜しく。
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
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