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コソボのNATO主導の「平和維持部隊」KFORは、コソボで「平和」を確立する用意が出来ている(要点と補足)

現在のコソボ情勢についての危険性の一端を解説したカート・ニモ氏の記事の要点と補足。
Kosovo’s NATO-led “Peacekeeping Force” KFOR Ready to Establish “Peace” in Kosovo

 コソボでの緊張の高まりについて、緊張を高めている張本人であるコソボ首相アルビン・クルティは、プーチンがセルビア人を煽って緊張を高めていると非難した。他方、NATOのKFOR(コソボ治安維持部隊)は、1999年の国連決議1244に基付いて状況に介入する用意が出来ていると発表した。現地でのKFORの実績を考えると、介入した場合は道路を封鎖したセルビア人達から猛烈な(恐らく物理的な)反発を食うことだろう。

 このKFOR(コソボ治安維持部隊)なるものがどう云う存在かと言うと、1999年にビル・クリントン政権の米軍率いるNATO軍は、国連憲章やNATO憲章に違反して無差別爆撃を行って数千人を殺害し、主権国家ユーゴスラヴィアを解体した訳だが、この後安保理決議1244に基付いて「平和を維持する」と云う名目でコソボに派遣したのがKFOR。

 ところがこれは平和を維持するどころか、コソボに於ける性的人身売買、強制売春、拷問の急速な増加に繋がった。女性達は主にモルドバ、ブルガリア、ウクライナからセルビア経由でコソボに輸入され、同時にコソボ内部でも盛んに売買が行われ、KFOR兵士の相手をさせられた。

 因みに爆撃当時「共産主義の独裁者と戦う自由の闘士」と西側に紹介されたコソボ解放軍の指導者達は、今ではハーグ国際法廷で人身売買、麻薬密売、殺人、拷問、迫害、強制失踪等の罪で有罪判決を受けている。

 2022/05/05、コソボの人身売買についてのアムネスティ・インターナショナルの報告書。
Kosovo (Serbia and Montenegro): “So does it mean that we have the rights?” Protecting the human rights of women and girls trafficked for forced prostitution in Kosovo

 2004/05/07、KFORがコソボの人身売買を増大させている件についてのガーディアンの記事。
Nato force 'feeds Kosovo sex trade'
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川流桃桜

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