fc2ブログ

ブルキナファソのクーデターの黒幕は本当は誰?(要点)

ブルキナファソは1960年に一応宗主国フランスから独立を果たしたことになっているが、新植民地主義勢力による介入はその後も現在まで続いている。ざっくり振り返った記事を見付けたので主要な展開を纏めてみた。ロシアのラブロフ外相が2022/07/22に「我が国はアフリカの脱植民地化のプロセスの完了を手助けする」と発言した時、アフリカ諸国からどの様に受け止められたのか、背景となる歴史を知っておけば、理解が容易になる。
Who’s really behind Burkina Faso’s coup?



 ・1960年:独立後、仏軍が反体制派を訓練。

 ・1966年:CIAが支援するサングーレ・ラミザナ陸軍参謀総長のクーデター。

 ・1980年:CIAが「穏健派」と評するセイ・ゼルボ大佐によるクーデター。

 ・1983年:クーデターにより「アフリカのチェ・ゲバラ」と呼ばれたトマ・サンカラが大統領に就任(国名がこの時「オートボルタ」から「ブルキナファソ(誠実な人々の国)」に変更)。数々の社会主義的政策により人々の生活を改善した。

 ・1987年:米仏諜報部と通じた曾ての親友、ブレイズ・コンパオレがサンカラを暗殺し大統領に就任。その後米国は公然と軍事支援を行い、AFRICOM(米アフリカ軍司令部)が二国間軍事協定に調印。

 ・米軍は「対テロ作戦」の為にマリ、モーリタニア、サハラへ特殊部隊を展開する為の基地を設置。

 ・2014年:抗議を受けてコンパオレが辞任した後、米軍から訓練を受けたイザック・ジダ中佐が暫定大統領に。

 ・2015年:同じく米軍で訓練を受けた諜報部のジルベール・ディエンデレ将軍がクーデターを起こし失敗。

 ・2016年:2011年の米/NATOによるリビアのカダフィの排除と2012年のマリの政治的不安定化の余波として、ジハード主義者の攻撃が激化。

 ・2019年:DC州兵、米麻薬取締局、FBI等が軍の訓練を開始。

 ・2022年1月:米軍・米国務省で訓練を受けたポール=アンリ・ダミバ大佐がクーデターでロック・カボレ大統領を排除。

 ・2022年9月:イブラヒム・トラオレ大尉がクーデターでダミバを排除。この時、手作りのロシア国旗を振っていた市民達が居た。CIAメディアのVOAの報道に拠ると、彼等は7年間成果を上げられなかった仏軍と違って、ロシアの軍事会社ワグナー・グループが隣国マリのイスラム過激派組織排除に成功したと云う報道を読んで、同じことを自国でも起こることを望んで、安全保障面に於けるロシアとの協力を望んでいた。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキング
良ければクリックをお願いします。
最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR