アメリカ帝国
★第二次世界大戦後の米国の帝国主義的大戦略を理解する上で非常な重要な文献のひとつを紹介する。一般にはそれ程知られていない様だが、書いたのはソ連封じ込め戦略の基本を確立したジョージ・F・ケナンだ。元々の文書は結構長いので、一気に読み通せるよう、特に興味深い箇所を抜粋してみた。
「我々は理想主義を捨て力で世界を支配すべきだ」（ジョージ・ケナン）
ミシェル・チョスドフスキー教授による、「ソ連封じ込め」戦略の基礎を築いたジョージ・ケナンの青写真を紹介した記事。FDRが死亡してトルーマン派（と言うよりはトルーマンを傀儡とするディープ・ステート派と言うべきか）がホワイトハウスを掌握したことは、FDRとスターリンが構想した国連を中心とする反帝国主義的世界秩序の夢が崩れ去り、アメリカ帝国主義の悍ましい悪夢が全世界を覆い尽くす結果を招いた。
America’s Blueprint for Global Domination: From “Containment” to “Pre-emptive War”. The 1948 Truman Doctrine
アメリカ世界支配の青写真：「封じ込め」から「先制攻撃戦争」まで：1949年トルーマン・ドクトリン
アメリカ帝国によるハワイ侵略を簡単に解説した動画。独立国家だったハワイ王朝を打倒しハワイを軍事占領した米国は、（フィリピンやグアムと違って）1959年に州に編入し、ハワイ人達に地元の農業を破壊して輸入と外貨に頼る自由やホームレスになる自由を与えた。クリントン政権が公式に謝罪した後も、ハワイの独立を求める闘いは続いている。
How Native Hawaiians have been pushed out of Hawai'i
ウクライナに対する西洋諸国の援助の内訳については、外交問題評議会が解り易いグラフを用いた解説記事を作成している（2023/05/19最終更新。見れば大体理解出来るのでいちいち訳さない）。中でも米国の援助は突出していて、ワシントンがウクライナ人の生活のことなど何も考えておらず、ウクライナ経済を乗っ取り、ウクライナ人を捨て駒にしてロシアとの代理戦争をやらせることにしか関心を持っていないことがよく解る。
How Much Aid Has the U.S. Sent Ukraine? Here Are Six Charts.
★米国の対外援助についての概要。
米国の対外援助2023（国別マップ）
クリスチャン・パレンティ氏の記事。ドナルド・トランプの外交政策は支離滅裂で、一貫した理念が有る様には見えないし、少なくとも彼は反帝国主義者ではない。にも関わらず、彼はアメリカ帝国の覇権を脅かす様なことを度々行っている。2016年と2020年の大統領選挙の時にセキュリティ・ステートがトランプ下ろしの為の工作を行なったのはそれが理由だが、既存の左派の多くは、その事実を直視しようとしない。恐らく彼が恥知らずなデマゴーグであると云う表面的な事象に気を取られて、それが国際的舞台に於て持つ含意に気が付いていないのだ。
Trump against empire: is that why they hate him?
A. B. Abrams 著、Power and Primacy: A History of Western Intervention in the Asia-pacific （2022年改訂版）の紹介記事。主にアメリカ帝国がアジア太平洋地域に於て残虐な暴君として振る舞って来た歴史を辿っている。これだけの非道な暴力を振るわれても、今だに「自由と民主主義の国アメリカ」のイメージを後生大事に信仰しているアジア人が大勢居るのだから、米国のプロパガンダ能力が如何に優れているかが解ろうと云うものだ。
China Appears Poised to Achieve through Cooperation in the 21st Century what Japan Sought to Achieve through Coercion in the 20th
★アメリカ帝国こそが全世界を導きくべきだと考える方々の発言集。
アメリカ帝国は世界を導く責任を負っているそうだ
歴史家ダニエル・イマーヴァー氏のインタビュー。米国人は他国のことを何も知らないことで有名だが、実は自国の領土が正確に何処なのかさえ知らず、「米国は西欧と違って植民地を持ったことなど無い」と信じている人が大勢居る。実際には「植民地」を「領土」と言い換えることで（1910年代に始まった）現在は不可視化されているだけで、暴力と欺瞞による貪欲な拡張主義は西欧と変わらない。但し西欧と違って様々な間接統治の手法を取ることで、他国に対する支配を不可視化することに成功している（例えば世界中に少なくとも800以上存在する軍事基地ネットワーク）。またソフトパワーによる侵略も上手く（顕著なのが英語の使用の拡大）、本土以外の治外法権区で繰り返される残虐行為の数々も、本土人には単に知らされず揉み消されるので、アメリカ合衆国が非人道的な巨大犯罪を繰り返している帝国に他ならず、帝国以外の何物でもないと云う現実が人々の目から覆い隠されている。
“How to Hide an Empire”: Daniel Immerwahr on the History of the Greater United States
「我々は理想主義を捨て力で世界を支配すべきだ」（ジョージ・ケナン）
ミシェル・チョスドフスキー教授による、「ソ連封じ込め」戦略の基礎を築いたジョージ・ケナンの青写真を紹介した記事。FDRが死亡してトルーマン派（と言うよりはトルーマンを傀儡とするディープ・ステート派と言うべきか）がホワイトハウスを掌握したことは、FDRとスターリンが構想した国連を中心とする反帝国主義的世界秩序の夢が崩れ去り、アメリカ帝国主義の悍ましい悪夢が全世界を覆い尽くす結果を招いた。
America’s Blueprint for Global Domination: From “Containment” to “Pre-emptive War”. The 1948 Truman Doctrine
アメリカ世界支配の青写真：「封じ込め」から「先制攻撃戦争」まで：1949年トルーマン・ドクトリン
アメリカ帝国によるハワイ侵略を簡単に解説した動画。独立国家だったハワイ王朝を打倒しハワイを軍事占領した米国は、（フィリピンやグアムと違って）1959年に州に編入し、ハワイ人達に地元の農業を破壊して輸入と外貨に頼る自由やホームレスになる自由を与えた。クリントン政権が公式に謝罪した後も、ハワイの独立を求める闘いは続いている。
How Native Hawaiians have been pushed out of Hawai'i
ウクライナに対する西洋諸国の援助の内訳については、外交問題評議会が解り易いグラフを用いた解説記事を作成している（2023/05/19最終更新。見れば大体理解出来るのでいちいち訳さない）。中でも米国の援助は突出していて、ワシントンがウクライナ人の生活のことなど何も考えておらず、ウクライナ経済を乗っ取り、ウクライナ人を捨て駒にしてロシアとの代理戦争をやらせることにしか関心を持っていないことがよく解る。
How Much Aid Has the U.S. Sent Ukraine? Here Are Six Charts.
★米国の対外援助についての概要。
米国の対外援助2023（国別マップ）
クリスチャン・パレンティ氏の記事。ドナルド・トランプの外交政策は支離滅裂で、一貫した理念が有る様には見えないし、少なくとも彼は反帝国主義者ではない。にも関わらず、彼はアメリカ帝国の覇権を脅かす様なことを度々行っている。2016年と2020年の大統領選挙の時にセキュリティ・ステートがトランプ下ろしの為の工作を行なったのはそれが理由だが、既存の左派の多くは、その事実を直視しようとしない。恐らく彼が恥知らずなデマゴーグであると云う表面的な事象に気を取られて、それが国際的舞台に於て持つ含意に気が付いていないのだ。
Trump against empire: is that why they hate him?
A. B. Abrams 著、Power and Primacy: A History of Western Intervention in the Asia-pacific （2022年改訂版）の紹介記事。主にアメリカ帝国がアジア太平洋地域に於て残虐な暴君として振る舞って来た歴史を辿っている。これだけの非道な暴力を振るわれても、今だに「自由と民主主義の国アメリカ」のイメージを後生大事に信仰しているアジア人が大勢居るのだから、米国のプロパガンダ能力が如何に優れているかが解ろうと云うものだ。
China Appears Poised to Achieve through Cooperation in the 21st Century what Japan Sought to Achieve through Coercion in the 20th
★アメリカ帝国こそが全世界を導きくべきだと考える方々の発言集。
アメリカ帝国は世界を導く責任を負っているそうだ
歴史家ダニエル・イマーヴァー氏のインタビュー。米国人は他国のことを何も知らないことで有名だが、実は自国の領土が正確に何処なのかさえ知らず、「米国は西欧と違って植民地を持ったことなど無い」と信じている人が大勢居る。実際には「植民地」を「領土」と言い換えることで（1910年代に始まった）現在は不可視化されているだけで、暴力と欺瞞による貪欲な拡張主義は西欧と変わらない。但し西欧と違って様々な間接統治の手法を取ることで、他国に対する支配を不可視化することに成功している（例えば世界中に少なくとも800以上存在する軍事基地ネットワーク）。またソフトパワーによる侵略も上手く（顕著なのが英語の使用の拡大）、本土以外の治外法権区で繰り返される残虐行為の数々も、本土人には単に知らされず揉み消されるので、アメリカ合衆国が非人道的な巨大犯罪を繰り返している帝国に他ならず、帝国以外の何物でもないと云う現実が人々の目から覆い隠されている。
“How to Hide an Empire”: Daniel Immerwahr on the History of the Greater United States
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