帝国主義者自身が語る帝国の姿(抜粋)
マシュー・エレット氏の記事からの抜粋。人口削減アジェンダは大英帝国の主要なスポークスマン達がこの二百年に亘って繰り返し唱えて来ているが、現代世界の「右派」のマネタリストと「左派」の生態学的思考の両方に、この帝国主義的イデオロギーは共通している。従来の右/左と云う区別に思考を限定されないようにする為に、過剰な人民を敵と特定した人々自身の言葉を幾つか抜き出してみる(中には人に依っては意外と思うであろう人物も含まれている)。
The Empire… In Their Own Words
・トーマス・マルサス(英東インド会社の雇われ学者)の『人口原理に関するエッセイ』(1798年):
「我々はこの死亡率を生み出す自然の営みを、愚かにも無駄に妨げようとするのではなく、促進すべきである。また、余りにも頻繁に起こる恐ろしい形の飢饉を恐れるのであれば、自然が使わざるを得ない他の破壊の形を、注意深く奨励すべきである。町では、道を狭くし、より多くの人々を家に押し込め、疫病の再来を呼び込むべきである。」
「我々は正義と名誉によって、貧しい人々の扶養の権利を軽視する義務を負っている。」
「この目的の為に、法律制定後1年以内に結婚した子供と2年以内に生まれた非嫡出子は、教区の扶助を受けられない、と規定してはどうだろう。」
「幼児は社会にとって比較的価値が無い。他の者が直ぐに補うからだ。」
・バートランド・ラッセル卿の「社会に対する科学の影響」(1951年):
「戦争は、この点(人口削減の達成)では期待外れであったが、細菌学的戦争は有効かも知れない。若し一世代に一度、黒死病が世界中に蔓延すれば、生存者は、世界を一杯にし過ぎること無く、自由に子孫を残すことが出来るだろう。」
・ポール・R・エーリック(オバマの科学顧問ジョン・ホルドレンの師)の『人口爆弾』(1968年):
「癌は細胞の無秩序な増殖であり、人口爆発は人の無秩序な増殖である。………我々は、症状に対する治療から、癌を切除することへと努力の方向を変えなければならない。この手術には、一見残酷で非情な多くの決断が求められるだろう。」
・エディンバラのフィリップ王子のインタビュー(1988年):
「人が増えれば増える程、より多くの資源が消費され、公害が発生し、争いが起こります。我々に選択肢は有りません。自主的にコントロールしなければ、病気や飢餓、戦争の増加によって、非自発的にコントロールされることになります。………私は、生まれ変わったら致死性のウィルスになって、人口過剰の解決に貢献したいと思います。」
・アレクサンダー・キング(「成長の限界」を発表したローマ・クラブの共同創設者)の『最初の世界革命』(1991年):
「我々を団結させる新たな敵を探している内に、我々は公害、地球温暖化の脅威、水不足、飢餓等がそれに該当するのではないかと思い付いた。………だがこれらを敵視する上で、我々は原因と症状を取り違えてしまうと云う罠に陥ってしまう。これらの危機は全て人間の介入によって引き起こされたものであり、その克服は意識と行動の変革によってのみ可能なのである。つまり、真の敵は人類そのものなのだ。」
・ポール・R・エーリック(前出)が英国王立協会の報告書「人々と地球」発行の際に行ったインタビュー(2012年):
「どれだけの人を支えられるかは、ライフスタイルによります。我々が15億から20億と云う数字を出したのは、活動的な大都市と大自然を共存させることが出来るからです。若し誰もが最小限の空間と食料しか持たず、生きているだけで精一杯のバタリーケージ(近代工場的畜産業)的世界を望むなら、長期的には約40億から50億人を養うことが出来るかも知れません。しかし、既に70億人が存在しています。ですから人道的に、可及的速やかに、人口縮小に移行しなければならないのです。問題は、世界的な疫病や、インドとパキスタンの間の核戦争の様な災害を抜きにして、強硬手段に訴えることが出来るかどうかです。このままのペースで進めば、様々な形の災害が起こるでしょう。人々が益々空腹になる様なスローモーションの災害も有れば、人が増えれば増える程、動物から人へ奇妙なウィルスが伝染する可能性が高くなって、大勢が次々死ぬ様な、破滅的な災害も有り得ます。」
・ジョン・ホルドレン(前出。オバマ政権下でNASAの有人宇宙システムと核融合プログラムを終わらせた)の『エコサイエンス』(1977年):
「恐らくこれらの機関は、UNEPや国連の人口関連機関と共に、最終的には人口、資源、環境に関する国際的なスーパー機関の様な『全地球的制度(Planetary Regime)』へと発展して行くかも知れない。この様な包括的な『全地球的制度』は、再生可能か否かを問わず、全ての天然資源の開発、管理、保全、分配を、少なくとも国際的な意味合いが存在する限りに於て管理することが出来る。従ってこの制度は、大気や海洋だけでなく、国際的な境界を越え、海洋に流出する河川や湖沼等の淡水域に於ける汚染も管理する権限を持つことが出来る。この制度はまた、全ての国際貿易を規制する論理的な中央機関であり、恐らくは先進諸国から低開発諸国への援助や、国際市場の全ての食品も規制することが出来る。」
「この全地球的制度は、世界と各地域の最適な人口を決定し、各国の地域内シェアを調停する責任を負うことになるかも知れない。人口規模のコントロールは各政府の責任になるかも知れないが、全地球的制度は合意された限界を強制する力を持つことになるだろう。」
・サー・ジュリアン・ハクスリー(UNESCOとWWFの創設者。英優生学協会会長):
「最下層(遺伝的に恵まれていないとされる層)は、自然淘汰の最後の歯止めが無くなって、子供を産んだり生き残ったりするのが簡単にならないように、救済や病院の治療を受け過ぎてはならない。」(ゴルトン講演。1936年)
「この様に、人間の繁殖をコントロールするという急進的な優生学政策は、政治的にも心理的にもこの先何年も不可能であることは事実であるが、ユネスコにとって、優生学上の問題が細心の注意を払って検討されることを確認することが重要である。」(「UNESCO:その目的と哲学」。1946年)
・モーリス・ストロング(ハクスリーと共にWWFを共同設立したフィリップ王子とベルンハルト王子の取り巻き。ベルンハルト王子はビルダーバーグ会議の創設者。ストロングは他に気候変動に関する政府間パネルの創設者、1972年の国連人間環境会議と1992年のリオ会議の議長。ローマ・クラブ初期メンバー、WWF副会長、アル・ゴアの師)のインタビュー(1990年):
「若し世界の指導者達の小グループが、地球に対する主たるリスクは豊かな国々の行動にあると結論付けたとしたらどうでしょう。そして若し世界が生き残りたかったら、その豊かな国々が環境への影響を減らす協定に署名しなければならない、と。彼等はそうするでしょうか? このグループの結論は『ノー』です。豊かな国々はそんなことはしません。彼等は変わろうとしません。そこで、地球を救う為に、このグループは決心します。地球にとって唯一の希望は、工業化された文明が崩壊することではないのか? それを実現するのは、我々の責任ではないか?と。
・ロージアン卿がライオネル・カーティス(大英帝国連邦主義を提唱した円卓会議創設者)に宛てた書簡(1918年):
「若し彼等の学習速度が遅ければ、英語圏の様々な地域との関係がぎくしゃくする時代が続くことになるだろう。カナダ人とアメリカ人の頭に、世界政府と云う重荷を背負うことは、戦争に参加するのと同じ位偉大で輝かしい責任であることを叩き込まなければならない。」
・ヒトラーがロージアン卿に宛てた書簡(1935年):
「ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、アメリカ、スカンジナビアは、自国民が中国やインドの様な国の工業化に協力するのを防ぐ為に、何等かの合意に達するべきである。アジアの農業諸国で製造業の確立を促進するのは自殺行為である。」
The Empire… In Their Own Words
・トーマス・マルサス(英東インド会社の雇われ学者)の『人口原理に関するエッセイ』(1798年):
「我々はこの死亡率を生み出す自然の営みを、愚かにも無駄に妨げようとするのではなく、促進すべきである。また、余りにも頻繁に起こる恐ろしい形の飢饉を恐れるのであれば、自然が使わざるを得ない他の破壊の形を、注意深く奨励すべきである。町では、道を狭くし、より多くの人々を家に押し込め、疫病の再来を呼び込むべきである。」
「我々は正義と名誉によって、貧しい人々の扶養の権利を軽視する義務を負っている。」
「この目的の為に、法律制定後1年以内に結婚した子供と2年以内に生まれた非嫡出子は、教区の扶助を受けられない、と規定してはどうだろう。」
「幼児は社会にとって比較的価値が無い。他の者が直ぐに補うからだ。」
・バートランド・ラッセル卿の「社会に対する科学の影響」(1951年):
「戦争は、この点(人口削減の達成)では期待外れであったが、細菌学的戦争は有効かも知れない。若し一世代に一度、黒死病が世界中に蔓延すれば、生存者は、世界を一杯にし過ぎること無く、自由に子孫を残すことが出来るだろう。」
・ポール・R・エーリック(オバマの科学顧問ジョン・ホルドレンの師)の『人口爆弾』(1968年):
「癌は細胞の無秩序な増殖であり、人口爆発は人の無秩序な増殖である。………我々は、症状に対する治療から、癌を切除することへと努力の方向を変えなければならない。この手術には、一見残酷で非情な多くの決断が求められるだろう。」
・エディンバラのフィリップ王子のインタビュー(1988年):
「人が増えれば増える程、より多くの資源が消費され、公害が発生し、争いが起こります。我々に選択肢は有りません。自主的にコントロールしなければ、病気や飢餓、戦争の増加によって、非自発的にコントロールされることになります。………私は、生まれ変わったら致死性のウィルスになって、人口過剰の解決に貢献したいと思います。」
・アレクサンダー・キング(「成長の限界」を発表したローマ・クラブの共同創設者)の『最初の世界革命』(1991年):
「我々を団結させる新たな敵を探している内に、我々は公害、地球温暖化の脅威、水不足、飢餓等がそれに該当するのではないかと思い付いた。………だがこれらを敵視する上で、我々は原因と症状を取り違えてしまうと云う罠に陥ってしまう。これらの危機は全て人間の介入によって引き起こされたものであり、その克服は意識と行動の変革によってのみ可能なのである。つまり、真の敵は人類そのものなのだ。」
・ポール・R・エーリック(前出)が英国王立協会の報告書「人々と地球」発行の際に行ったインタビュー(2012年):
「どれだけの人を支えられるかは、ライフスタイルによります。我々が15億から20億と云う数字を出したのは、活動的な大都市と大自然を共存させることが出来るからです。若し誰もが最小限の空間と食料しか持たず、生きているだけで精一杯のバタリーケージ(近代工場的畜産業)的世界を望むなら、長期的には約40億から50億人を養うことが出来るかも知れません。しかし、既に70億人が存在しています。ですから人道的に、可及的速やかに、人口縮小に移行しなければならないのです。問題は、世界的な疫病や、インドとパキスタンの間の核戦争の様な災害を抜きにして、強硬手段に訴えることが出来るかどうかです。このままのペースで進めば、様々な形の災害が起こるでしょう。人々が益々空腹になる様なスローモーションの災害も有れば、人が増えれば増える程、動物から人へ奇妙なウィルスが伝染する可能性が高くなって、大勢が次々死ぬ様な、破滅的な災害も有り得ます。」
・ジョン・ホルドレン(前出。オバマ政権下でNASAの有人宇宙システムと核融合プログラムを終わらせた)の『エコサイエンス』(1977年):
「恐らくこれらの機関は、UNEPや国連の人口関連機関と共に、最終的には人口、資源、環境に関する国際的なスーパー機関の様な『全地球的制度(Planetary Regime)』へと発展して行くかも知れない。この様な包括的な『全地球的制度』は、再生可能か否かを問わず、全ての天然資源の開発、管理、保全、分配を、少なくとも国際的な意味合いが存在する限りに於て管理することが出来る。従ってこの制度は、大気や海洋だけでなく、国際的な境界を越え、海洋に流出する河川や湖沼等の淡水域に於ける汚染も管理する権限を持つことが出来る。この制度はまた、全ての国際貿易を規制する論理的な中央機関であり、恐らくは先進諸国から低開発諸国への援助や、国際市場の全ての食品も規制することが出来る。」
「この全地球的制度は、世界と各地域の最適な人口を決定し、各国の地域内シェアを調停する責任を負うことになるかも知れない。人口規模のコントロールは各政府の責任になるかも知れないが、全地球的制度は合意された限界を強制する力を持つことになるだろう。」
・サー・ジュリアン・ハクスリー(UNESCOとWWFの創設者。英優生学協会会長):
「最下層(遺伝的に恵まれていないとされる層)は、自然淘汰の最後の歯止めが無くなって、子供を産んだり生き残ったりするのが簡単にならないように、救済や病院の治療を受け過ぎてはならない。」(ゴルトン講演。1936年)
「この様に、人間の繁殖をコントロールするという急進的な優生学政策は、政治的にも心理的にもこの先何年も不可能であることは事実であるが、ユネスコにとって、優生学上の問題が細心の注意を払って検討されることを確認することが重要である。」(「UNESCO:その目的と哲学」。1946年)
・モーリス・ストロング(ハクスリーと共にWWFを共同設立したフィリップ王子とベルンハルト王子の取り巻き。ベルンハルト王子はビルダーバーグ会議の創設者。ストロングは他に気候変動に関する政府間パネルの創設者、1972年の国連人間環境会議と1992年のリオ会議の議長。ローマ・クラブ初期メンバー、WWF副会長、アル・ゴアの師)のインタビュー(1990年):
「若し世界の指導者達の小グループが、地球に対する主たるリスクは豊かな国々の行動にあると結論付けたとしたらどうでしょう。そして若し世界が生き残りたかったら、その豊かな国々が環境への影響を減らす協定に署名しなければならない、と。彼等はそうするでしょうか? このグループの結論は『ノー』です。豊かな国々はそんなことはしません。彼等は変わろうとしません。そこで、地球を救う為に、このグループは決心します。地球にとって唯一の希望は、工業化された文明が崩壊することではないのか? それを実現するのは、我々の責任ではないか?と。
・ロージアン卿がライオネル・カーティス(大英帝国連邦主義を提唱した円卓会議創設者)に宛てた書簡(1918年):
「若し彼等の学習速度が遅ければ、英語圏の様々な地域との関係がぎくしゃくする時代が続くことになるだろう。カナダ人とアメリカ人の頭に、世界政府と云う重荷を背負うことは、戦争に参加するのと同じ位偉大で輝かしい責任であることを叩き込まなければならない。」
・ヒトラーがロージアン卿に宛てた書簡(1935年):
「ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、アメリカ、スカンジナビアは、自国民が中国やインドの様な国の工業化に協力するのを防ぐ為に、何等かの合意に達するべきである。アジアの農業諸国で製造業の確立を促進するのは自殺行為である。」
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