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ケルチ橋の爆破

グレイゾーンの以前の記事の追跡記事。グレイゾーンが入手した流出した文書に拠れば、英国の軍事諜報機関はウクライナの秘密の「パルチザン」軍を組織・訓練し、クリミアのロシアの標的を攻撃させる指示を出していた。

Leaked documents: British spies constructing secret terror army in Ukraine

ケルチ橋の迅速な復旧の背後には伝統有る優秀な「ロシア鉄道部隊」が居るのだ、と云う記事をDeeply Japanさんが書いていたので紹介。ロシアはユーラシア大陸を縦横に走る大鉄道網構想を実現しようとしているので、優秀な人材や組織が揃っていることは、ユーラシア全体の将来を考える上でも重要だろうと思う。製鉄が盛んなマリウポリが解放されたのも今後は大きな意味を持って来るだろう。

テロリスト・ウクライナ&猛スピードの復旧

スラヴィシャ・バトコ・ミラチッチ氏による、クリミアのケルチ橋爆破事件についての簡単な事実関係の素描。クリミアの兵站全体がその橋を通過する為、軍事目標と見做されたのは理由が無い訳ではないが、何も知らされていなかった運転手を含む3名が死亡したにも関わらず、鉄橋は直ぐに再開され、破損した部分の完全復旧には最大3週間を要するが、既に自動車用に一部が開通されており、翌日にはフェリーが運行していて、テロ攻撃は期待された成果を殆ど挙げなかった。
Crimean Bridge Explosion: Propaganda Victory With Little Results

コリブコ氏の分析。NATOはベラルーシとの間に第2戦線を開いてロシアの新たな国境沿いの最前線を弱体化し、クリミア橋を爆破することでロシア軍の兵站を無力化しようとしたのだろうが、これらは戦略的誤算であって、完全裏目に出ている。11もの主要インフラを破壊されて兵站が機能不全に陥ったのはキエフ軍の方で、しかも軍事的焦点がノヴォロシアから逸れてしまった。この為にノヴォロシアへの侵略計画は実現性が低くなってしまった為、全体的に見ればこれは歓迎すべき展開だ。
https://oneworld.press/?module=articles&action=view&id=3362

ウクライナの法執行機関の匿名の情報提供者に拠ると、ケルチ橋の爆破の背後にはウクライナ保安庁(SSU)が居る。
Security Service of Ukraine behind explosion on Crimean bridge

グレイゾーンのスクープ。GZが入手した2022年4月の内部文書と通信記録は、2022/10/08のクリミアのケルチ橋での自爆テロ事件の計画を立てたのが英国諜報部であることを示している。「ケルチ海峡に架かる橋の破壊」をメインとするこの計画は英国陸軍の上級諜報員でNATO上級顧問であるクリス・ドネリーの要請で起草され、英退役軍人のヒュー・ウォードがロードマップを作成した。作戦の目的は、キエフを封鎖するロシアの能力を「低下」させ、モスクワの「戦闘能力」を「侵食」し、「海上及びケルチ橋を介した陸路による補給を否定する」ことにより、クリミアでのロシアの陸上&海上部隊を孤立させること。民間人の死傷者を回避することについての言及は無い。クリス・ドネリーのメールは元リトアニア国防大臣アウドリウス・ブトケビチウスに転送されたが、彼は英国諜報部の為に働いていたことが有り、MI6将校であるガイ・スピンドラーと連絡を取り合っている。スピンドラーは1991年8月にゴルバチョフに対する失敗したクーデターの時、エリツィンと直接連携していたことが示唆されており、2019年にはロシアの「ハイブリッド戦争」技術について英国軍に説明する為にロンドンに派遣された5人のウクライナ諜報工作員の「護衛要員」の1人だった。
Chris Donnelly
EXPOSED: Before Ukraine blew up Kerch Bridge, British spies plotted it
 これが問題の青写真。

AUDACIOUS Support for Ukraine Maritime Raiding Operations
 日本語訳してる方が居たので一応紹介。
暴露:ウクライナがケルチ橋を爆破する前に、イギリスのスパイがそれを計画していた

2022/10/08のクリミア橋爆破事件を受けて、キエフではこれを公然と祝う人達も居る。これは民間人の犠牲者も出た非道なテロ事件なのだが、キエフ政府のプロパガンダに洗脳された人々にとっては関係が無い様だ。
Kiev - The Crimea Bridge Party Ends

Crimean bridge: Excitement and fear in Ukraine after bridge blast

パトリック・ランカスター氏のレポート。クリミアの橋を爆破したキエフのテロ行為を擁護する人は、少なくともここでインタビューを受けた人には一人も居ないが、ウクライナに家族や親戚が居る人も居るので、話は単純ではない。誰もが平和を望んでいるが、キエフが分別を取り戻すことを望んでいる人も居るし、最早実力で分からせるしか無いと思っている人も居る。何れにしろ、クリミア人の大部分はクリミアがロシアの一部だと思っていることには変わりは無い。キエフがクリミアを「奪還」しようと思ったら、クリミアの人々と戦闘状態に入ることを覚悟しなければならないだろう。
Crimean residents React To Russia Attacking All Major Ukraine Cities


2022/10/08のトラック自爆による橋爆破事件を受けて、クリミアの現地の人々がどう思っているか、パトリック・ランカスター氏のレポート。フェリーが出ているので橋が使用不能になっても大きな混乱は無いが、住民達は当然テロの恐怖に怯えている。彼等が弾圧者と見做しているのはキエフの方であって、ロシアは解放者であり、自分達の祖国。冷戦後20年以上インフラの整備を完全に放置しクリミアの人々の生活を見捨てた挙句にロシア人の弾圧を始めたキエフに今更期待する人は居ない。
What Crimean Residents Think Of The Attack on the Bridge
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川流桃桜

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一介の反帝国主義者。
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