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作られた食糧危機

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。EU農業委員のヤヌシュ・ヴォイチェチョフスキは2024/01/05のインタビューで、、ウクライナとの自由貿易のリスクについて警告した。彼はヨーロッパ向けのウクライナ産農産物をグローバル・サウスに振り向けることで、世界市場でのシェアを巡ってロシアと競わせたいと考えている。
ポーランド高官はウクライナのEUへの経済的統合を阻止する計画(抄訳)

★黒海穀物協定について西洋の主張していることが真っ赤な嘘であることを、国連のデータを用いて簡単に説明してみた。
国連データで見る黒海穀物協定の嘘

ウィリアム・エングダール氏の記事。他の記事と内容が被るので紹介だけしておく。2023/07/17にロシアが穀物協定の更新をしないことを発表したが、これは別に西洋大手メディアが恐怖を煽っている様に、穀物危機を引き起こしたりはしない。穀物危機は起こるが、それはウクライナの穀物を買い占めているEUの所為だ。
The World Does Not Face Wheat Crisis After End of Ukraine Deal

★2023/07/17にロシアが穀物取引から撤退した件について、スプートニクの記事をベースに纏めてみた。ロシアの決定はロシアの利益の観点から言えば完全に正しいし、それによって今更人道危機を引き起こす訳でもない。
ロシアが穀物取引への参加を一時停止したのは正しかった

★2022/12/20、赤十字国際委員会(ICRC)のアフリカ担当地域ディレクターであるパトリック・ユセフ氏のインタビュー。
赤十字:「穀物取引」で輸出された穀物の殆どはアフリカは届いていない(要点)

★ウクライナのゼレンスキーがアフリカ諸国の食糧危機を悪化させた経緯についての簡単な解説動画の要点。
ゼレンスキーがアフリカに向けた邪悪な素顔(要点)

★2022/11/02の穀物協定へのロシアの復帰について、アンドリュー・コリブコ氏の解説の要点。
ロシアが穀物取引を回復させることに同意した5つの戦略的理由(要点)

★ペペ・エスコバル氏の記事の要点。人道目的の筈の穀物回廊はロシア攻撃の為に軍事的に悪用されている。
痛み無くして穀物無し:プーチンの黒海復帰

カリフォルニアでは旱魃被害が深刻だが、その一因は鮭の保護を名目とした過剰なダム放水。ニューサム知事が出した「救済法案」の中身は野生生物の生息地回復、レクリエーション、ソーラーパネル、ダム取り壊し、井戸堀り禁止等、SDGs路線に沿った農業部門の弱体化。
A Sinister Agenda Behind California Water Crisis? Looming Food Supply Catastrophe

コリン・トドハンター氏の記事。現在の食糧危機は偶然発生した訳ではなく、2022/02/24以降に始まった訳でもない。これは何年も前からそう仕組まれていたものだ。後期資本主義社会の帝国主義システムは生き延びる為に、食糧生産や流通を含む実体経済を破壊しようとしており、その兆候は至る所に見られる。「持続可能な」云々と云う美辞麗句の下で進められているのは、グローバルなアグリビジネスによるフード・システムの支配強化だ。グローバルな階級戦争が現に上から仕掛けられて来ているのに、それを陰謀論だと否認するのは馬鹿げているし愚かなことだ。
An Engineered Food and Poverty Crisis to Secure Continued US Dominance
米国の世界支配の継続を守るため、食糧危機と貧困危機が演出されている

ワシントンのウクライナ紛争での真の狙いはドイツとEUの経済の弱体化であり、ロシアや中国との貿易を妨害することだと指摘する声は多い。米帝が覇権を維持する為に危機を作り出したのには、例えばキッシンジャーの1973年の所謂「シャトル外交」によるオイル・ショックの様な前例が有る。世銀やグローバル・アグリビジネスが推進する「食糧安全保障」は結局食糧主権と食糧自給自足体制の解体に繋がっているが、現在の食糧危機(食糧自体が不足している訳ではなく、サプライチェーンが混乱している)の様な危機は恰好の「ショック療法」の口実となる。より多くの化学物質、石油、遺伝子工学技術に頼ることを推奨する「解決策」は、つまりはより多くの農家が借金を背負い込み、依存に陥ることを意味している。
An Engineered Food and Poverty Crisis to Secure Continued U.S. Dominance

2022/09/09の発表では、ロシアは今年約3,000万トンの穀物輸出を目指しており、これを5,000万トンにまで増やす用意が有るが、裕福な国々ではなく食糧が不安定な国々が優先される。またロシアは最貧諸国に肥料を無償で提供する用意も出来ている。プーチン大統領に拠れば、穀物を積んでウクライナの港を離れた87隻の内32隻はトルコに留まり、30隻はEU諸国へ送られ、「国連食糧計画の最貧国」であるイエメンとジブチに行ったのはたった2隻だった。これらの船舶には約60,000トンの穀物しか積まれておらず、これは協定に基付いてウクライナが輸出した穀物の約3%に過ぎない。
Russia makes grain promise to poorest nations

2022/09/08のスペインのエル・パイス紙の報道に拠れば、国連のデータと船の追跡データを分析したところ、国連が仲介した取引に基付いてウクライナから輸出された穀物の少なくとも38%が、目的地たるアフリカの発展途上諸国ではなくEUに送られている。但しEUが貨物の最終目的地なのか経由地なのかを追跡することは不可能。ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は共に、西側諸国が嘘を吐いていると非難している。
Ukrainian grain going to EU instead of Africa – El Pais

iPES(International Panel of Experts on Sustainable Food Systems/持続可能なフード システムに関する国際専門家パネル)の報告書(2022/05/22)に拠ると、ウクライナ紛争が悪化させているのは食糧価格危機であって食糧危機ではない。世界的に食料不足が起きる可能性は無い。飽く迄問題は食料品に関する過度の投機や、食糧輸入への過度の依存、アグリビジネスに有利な欠陥の有る世界的な食料システムの操作だ。
SPECIAL REPORT | FOOD PRICE CRISIS

国連のウェブサイトは2009年に「世界飢餓の利点」を称賛する記事を載せていた様だが、現在では削除されている。著者はハワイ大学政治学部のジョージ・ケント教授で、「空腹の脅威」が無ければ低賃金労働力をを確保し続けるのは難しいと説いている。まぁ様々な国連組織が帝国主義システムの手先と化してショック・ドクトリンを各国に広めているのは公然の秘密ではあるが、ここまであからさまな表現を使っている例は確かに珍しい。国連広報センターは削除した後でこの記事は「風刺」だと主張する声明を発表した。

The United Nations Scrubbed this Article Heralding ‘The Benefits of World Hunger’ from Its Website After It Went Viral

2021年の国別の肥料輸出額一覧。ロシアは確かに世界最大の輸出国ではあるが、それでも全体の15%しか占めていない。ウクライナは僅か0.8%で、ベラルーシに至ってはトップ30ヵ国にすら入っていない。NATO/EUがその気になれば埋められる穴だ。世界的な肥料不足は意図的に引き起こされていると見るのが妥当だろう。

Top Fertilizers Exports by Country

不活性ガス窒素を削減する為に農地の強制売却と家畜の大量処分によって家畜の数を30%減らせと政府に命令されたことを受けて、怒って国中を封鎖したオランダの農民達の様子。
RadioGenova @RadioGenova

キット・ナイトリー氏の記事。オランダでは数万人の農民が抗議行動に立ち上がった。西側大手メディアでの扱いは例によって「排出目標に抗議している」などと誘導しようとしているが、この「窒素汚染のレヴェルを下げる」為に投資される250億ユーロは、主に「オランダの畜産農家の産業の移転または撤退」に対して支払われる。具体的にはこれは豚、鶏、牛の数を約30パーセント減らすことを意味している。つまり食糧危機が叫ばれる最中、意図的に農業部門が破壊されようとしている。英米政府は既に「環境を守る」と云う名目で自国の農家が肉生産を減らせばカネを払う法整備を行なっているが、デンマーク、ベルギー、ドイツもまたこの自殺に等しい政策を推進しようとしている。更には西側はロシアとベラルーシに対する制裁によって肥料不足を引き起こしている(そして食糧不足はロシアの所為だと主張している)。

The Dutch Farmers’ Protest and the War on Food

グリーン・アジェンダやCOVID-19「対策」、対ロシア制裁等の蛮行によって経済は順調に破壊されて来た訳だが、欧州では既に食料や天然ガスの配給が実行されたり予定されたりしており、国連は「前例の無い世界的な飢餓危機」について公然と警告を発している。雪崩が始まるのはもう直ぐかも知れない。
Rationing Has Already Started in Europe as the Entire Globe Plunges Into a Horrific Economic Nightmare

★キット・ナイトリー氏の記事の要点。グローバル・パワー・エリート連中は食糧危機を作り出すことで一体何をやりたいのか?
作られた食糧危機の背後に在る本当のアジェンダ(要点)

コリブコ氏の記事。西側諸国やウクライナは自分達が作り出した食糧危機の責任をロシアになすりつけているが、他方ブラジルの農業大臣はロシアが輸出してくれた肥料のお陰で自国の作物が救われた、と公式に感謝している。BRICSや新たなるビッグ・エイトの一員として、ブラジルは西側の反ロシアの狂気に引き摺られて自国の主権を投げ捨てる様な真似はしていないし、ロシアはブラジルを支援する為に出来る限りのことをしている。
The West Doesn’t Want The World To Know That Russia Just Saved Brazil’s Crop This Year

★「ロシア軍が食糧危機を作り出している/ウクライナの穀物の輸出を妨害している」と云う西側の主張に対するプーチン大統領の反論の要点。
ロシアTV第1チャンネルによるプーチン大統領のインタビュー(要点)

2022/05/03更新記事。米帝とカナダではここ数ヶ月で20もの食品加工施設が、原因不明のものを含む火災や爆発、飛行機墜落事故等によって損害を受けており、食品の高騰を加速させている。偶然が重なっただけかも知れないが気になる展開。

EXCLUSIVE: Food shortages magnified by string of destroyed food processing facilities

2022/05/18のロシアのネベンジア国連大使のスピーチのコリブコ氏による解説。西側は現在の食糧危機の原因がウクライナ紛争だと主張しているが、これ以前に既に紛争、異常気象、経済的混乱、COVID19(対策)によるサプライチェーンの混乱、米国主導の西側の金融注入の急増、貿易戦争や農業市場規制等が食糧危機を作り出していた。グリーンエネルギーへの無謀な移行も一因。
 水路を封鎖しているのはロシアではなくウクライナであり、ロシアは農産物と肥料を輸出する用意が出来ているが、西側からの二次制裁を恐れる他国との協力関係が構築出来ていない。キエフから輸出された穀物はそれを緊急に必要としているグローバルサウスにではなく、武器と引き換えにEUへと届けられるのではないかと云う合理的な疑いが有る。最貧諸国は西側の無責任な地政学ゲームによって苦しめられており、ロシアに責任転嫁することは馬鹿げている上に醜悪だ。

Russia Explained How The West Is Responsible For The Global Food Crisis
 ネベンジア国連大使のスピーチ全文。西側のヒステリックな大言壮語と違って相変わらず理路整然としている。
Statement by Permanent Representative Vassily Nebenzia at UN Security Council open debate "Conflict and food security"

★何年も警告され続けて来たが実現して来なかった食糧危機が今漸く本物になりそうな事態について、キット・ナイトリー氏の記事の要点を私が纏めたもの。
彼等が食糧危機を作り出している5つの兆候(要点)








ライアン・マターズの3部作その3。マスコミが触れない本物の環境危機である栄養素が枯渇した食品、内分泌撹乱化学物質、電磁放射について。今本当に優先すべき環境問題は気候変動ではない。
The Unseen Environmental Crises Destroying Humanity

真に持続可能な農業としては、農業生産における生物学的・生態学的プロセスを利用、維持、強化する農業生態学や自然農法等が考えられるのだが、ロックフェラーの様な現代農業の推進者達はこの選択肢には全く関心を持っていない。
Agroecological and other innovative approaches

野菜や果物の栄養素含有量は何十年も低下し続けている。大きな原因は土壌の劣化。「現代農業」である土壌侵食を減らす不耕起栽培法はGMO、除草剤や人工肥料の多用に依存しており、土壌中のミネラルの劣化を引き起こしている。
Why are there Fewer Nutrients in Our Food?

英国の環境土地管理スキームでは、SDGsの掛け声の下で「きれいな自然」を促進することが重視されている。農作物や家畜の生産量を増やして食料自給率を上げることは「持続可能な経済」構想には含まれないらしい。
Environmental Land Management schemes: overview

エングダール氏の記事。現在世界人口の約半分が窒素肥料に依存しているが、「実質ゼロ」経済により天然ガスやメタンの価格が世界的に5倍に高騰し、食糧安全保障が脅かされている。これは予測可能なことだったので、農業破壊もまたグローバル・アジェンダに組み込まれていると見るべきだろう。
Now The Organized Takedown of Global Fertilizer Supply?

コロナウィルス・パニックにより食糧危機が叫ばれる一方で、経済停止による需要の低下によって、酒、肉、牛乳、ジャガイモ等、大量の食糧がゴミ箱行きに。市場経済は確かに何処か非常におかしい。
Reminiscent of Great Depression? Here is a list of food & booze gone down the drain due to Covid-19

エングダール氏の記事。「持続可能な農業」の名の下に農業破壊が進んでいる。二酸化炭素濃度削減を掲げるEU版グリーン・ニューディール"Farm to Fork"では、農薬を減らす為に導入されるのが遺伝子編集とCRISPR技術を使用した動植物。結構な宣伝文句を鵜呑みにするととんでもないことになる。
Farm to Fork: How the EU and the Davos Cabal Plan to Control Agriculture

国連の食糧システムサミットで取り上げられている諸問題は尤もらしいが、「解決法」として提唱されているのがもっと大規模な官民パートナーシップ。小規模農家等による草の根運動の意向は全く反映されず、ゲイツ財団や世界経済フォーラムの様な連中が影響力を揮っている。
How big corporations and Bill Gates took over the UN food Summit

オランダ政府は窒素排出量削減の為、数百人の農民を買収し、必要に応じて土地を徴用すると発表。予算は最大170億ドルで、徴用された土地はより「持続可能な農業」に使用される。動物の数が減って環境汚染も減るそうだ。
Total Insanity: Dutch Cabinet Plans to Take Farms from Farmers to “Combat Global Warming”
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
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