クリミア
2023/06/21の報道では、クリミアは、ウクライナから分離しロシアと再統一した後に国有化された資産の売却により、約20億ルーブル(2,380万ドル)を年末までに受け取ることになる。2022年11月以来、クリミアはロシアに対して非友好的な行為を行った約100の法人・個人の財産を国有化し、押収された不動産資産の約70%がクリミア政府の所有物となった。元ウクライナ大統領でオリガルヒのポロシェンコの資産も競売に掛けられる予定。
Crimea set for $20 million windfall from sale of Ukrainian oligarchs’ property
リック・スターリングとダニエル・コヴァリク両氏のクリミア旅行記(2023年5月)。2014年にクリミアで本当は何が起こったのか、現地の人々の説明を聞くことが出来る。ゼレンスキーが「クリミアを取り戻す」ことは絶対に無い。
“Zelensky Will Sooner Take Back the Moon than Take Back Crimea,” Says Crimean Resident in a Rebuke to Neo-Conservatives
2023/04/23のサウスチャイナ・モーニングポストのアレックス・ロー氏の論説は、「中国がソ連崩壊後の国家の主権を疑問視しているのは、台湾についての仕返しだ」と主張している。まぁ西洋諸国の主権や国際法についての言説はとにかく二重基準だらけなので、長年我慢して来た方としては、嫌味のひとつも言ってみたくなるでしょうよ。
China’s questioning sovereignty of post-Soviet states is tit-for-tat over Taiwan
★TASS通信の記事の要点。2023/04/24に再確認された、中国政府が旧ソ連諸国の法的立場についてどう考えているかについて。
中国政府はクリミアについての立場を保持。旧ソ連諸国の主権を尊重する———外交官(要点)
★元国連特別人権報告者アルフレッド・デ・ザヤス氏による、ロシアの特別軍事作戦に関する国際法上の解釈。
国連憲章に照らしたウクライナ紛争(要点)
【推奨】1954年から2015年までのクリミアに関する出来事を時系列で並べて、「2014年にクリミアがロシアによって侵略されたと云う西側の主張は真実なのか?」と云う問いに答える記事。まぁ現地レポートとか見ていてもそうなのだけれども、クリミアの人々の民意は圧倒的であって、元々ロシアから切り離されることを嫌がっていた点については、今更疑い様は無い。住民投票がクリミアの人々の民意を反映したものであって、直接民主主義の実践に他ならないと云う点については、西側のソースからでも確認することが出来る(殆どの住民が自発的に熱心に参加してお祝いし、そして何十年も待ち望まれていた結果が得られた直接投票が民主主義ではないと言うなら、一体何が民主主義なんだ?)。
Timeline: The Crimean Referendum
2021年7月、「ロシアの検察当局が、2014年以降ウクライナで起こったマイダン広場の殺人、検閲、差別、クリミアへの水の供給停止といった事態を、欧州人権条約に基づき、欧州の管轄裁判所に訴える用意をしている」
西側のネオナチ問題は最早ロシアに期待するしか無い。
ロシア、欧州人権条約に基づきマイダン広場事件等を提訴する見込み
2021/02/26、バイデンはロシアのクリミア併合を決して認めないと発言。クリミアのロシア返還は住民投票による圧倒的多数の賛成で実現したもので、今もロシア離脱を望む住民は少数派に留まっている。バイデンはクリミアの民意を認めないと云うことだ。
Biden Says US Will ‘Never’ Accept Russia’s Annexation of Crimea
★世論調査結果から、「クリミアはクリミア人民の圧倒的大多数の意志に基付いてロシアの一部である」と云うことを論じてみた。
クリミア住人はキエフよりもモスクワを好む
ドイツを拠点とする企業 GfK が2015年に行ったフォローアップ調査では、「ロシアによるクリミア併合を支持しますか?」と云う質問に対して「はい、勿論」と答えたクリミア住民は82%、「全く支持しない」は2%で、「どちらかと言えば支持しない」を合わせても4%に過ぎない。

https://web.archive.org/web/20150204163358/https://www.gfk.com/ua/Documents/Presentations/GFK_report_FreeCrimea.pdf
★2014年のギャラップ世論調査から幾つか抜粋してみた。ウクライナが東西によって全く異なる国であることが確認出来る。
ギャラップ世論調査(2014年):ウクライナに於けるニュース収集と政策認識(抜粋)
★2014年からドンバスで9ヶ月を過ごしたドイツ人ジャーナリストによるドキュメンタリー。
ウクライナ人の苦悩。隠蔽された戦争(マーク・バルタルマイ氏のドキュメンタリー)
アレクセイ・ナワリヌイは人気が取れると見るや割とホイホイ態度や主張を変えてみせる日和見主義的な人間の様だが、ナショナリズムや極右的な面を売り込んでリベラル層の支持を失うことも有った。2014年にクリミアが住民投票によって圧倒的な民意を示してロシアに帰還した際、ナワリヌイは「クリミアはあらゆる国際規制に対するとんでもない違反によって獲得された」と、例によって根拠を示さずにプーチンを中傷することは忘れなかったが、クリミアは「ロシアの一部であり続け、近い将来、二度とウクライナの一部になることは有りません」「ロシア人とウクライナ人の間には、何の違いも見られません」、そして自分がロシア大統領になったとしても(彼の支持率から言って先ず起こり得ない事態だが)、クリミアはウクライナには返還しないと発言している。西側大手メディアは例によってこの件については全く触れていない様だ(嘘ばっかり吐いていると、辻褄合わせに苦労することも有るだろう)。
Navalny Wouldn't Return Crimea, Considers Immigration Bigger Issue Than Ukraine
クリミア現地の声。2014年の住民投票では人々は熱心に投票所に向かい、市民の96%が「ロシアに戻る」ことを望んだ。強制されたなどとは真っ赤な嘘で、ロシアに戻ってからは差別(少数派のタタール人差別も含む)は無くなり生活は改善した。去りたければ去るのも自由。
RETURN TO RUSSIA: CRIMEANS TELL THE REAL STORY OF THE 2014 REFERENDUM AND THEIR LIVES SINCE
【必見】2014年にウクライナで何が起きたかを本当に知りたかったら先ずは観るべきドキュメンタリー。オリバー・ストーンが製作総指揮とインタビュワーを務めたドキュメンタリー『ウクライナ・オン・ファイヤー』。Youtubeが勝手に削除したことに監督が激怒して著作権を放棄した為、勝手に拡散しても問題無し。TVや新聞でしかウクライナ情勢を知らなかった人であれば、90分で見える光景が根底から引っ繰り返る。予備知識が無い人はとにかくゴタゴタ言わずに黙ってこれを観るべし。

ウクライナ・オン・ファイヤー 日本語字幕
「プーチンはウクライナを侵略し、クリミアを奪い取った!」と云うデマについての簡単なファクトチェック記事。西側諸国では公式の嘘に真っ向から逆らうこの種の事実について発言すると、鳩山由紀夫氏の様に異星人扱いされることになる。
Stop Saying, “Putin Invaded Ukraine and Annexed Crimea”
2014年にクリミアがロシアに併合された後、ウクライナはクリミアの真水の85%を供給していた運河を遮断させたが、ロシア軍が現地入りしたことで再開された。人道犯罪は軍事介入によって終了した。
Russian Forces Unblock Water Flow for Canal to Annexed Crimea, Moscow Says
★クリミアの歴史についてのRTの解説記事。
スターリンの怒りからフルシチョフのウクライナへの贈り物まで:クリミアのタタール人少数派は死、悲惨、追放に直面して来た(要点)
2022/10/08のケルチ橋の爆破事件については別のスレッドに纏めた。
ケルチ橋の爆破
Crimea set for $20 million windfall from sale of Ukrainian oligarchs’ property
リック・スターリングとダニエル・コヴァリク両氏のクリミア旅行記(2023年5月)。2014年にクリミアで本当は何が起こったのか、現地の人々の説明を聞くことが出来る。ゼレンスキーが「クリミアを取り戻す」ことは絶対に無い。
“Zelensky Will Sooner Take Back the Moon than Take Back Crimea,” Says Crimean Resident in a Rebuke to Neo-Conservatives
2023/04/23のサウスチャイナ・モーニングポストのアレックス・ロー氏の論説は、「中国がソ連崩壊後の国家の主権を疑問視しているのは、台湾についての仕返しだ」と主張している。まぁ西洋諸国の主権や国際法についての言説はとにかく二重基準だらけなので、長年我慢して来た方としては、嫌味のひとつも言ってみたくなるでしょうよ。
China’s questioning sovereignty of post-Soviet states is tit-for-tat over Taiwan
★TASS通信の記事の要点。2023/04/24に再確認された、中国政府が旧ソ連諸国の法的立場についてどう考えているかについて。
中国政府はクリミアについての立場を保持。旧ソ連諸国の主権を尊重する———外交官(要点)
★元国連特別人権報告者アルフレッド・デ・ザヤス氏による、ロシアの特別軍事作戦に関する国際法上の解釈。
国連憲章に照らしたウクライナ紛争(要点)
【推奨】1954年から2015年までのクリミアに関する出来事を時系列で並べて、「2014年にクリミアがロシアによって侵略されたと云う西側の主張は真実なのか?」と云う問いに答える記事。まぁ現地レポートとか見ていてもそうなのだけれども、クリミアの人々の民意は圧倒的であって、元々ロシアから切り離されることを嫌がっていた点については、今更疑い様は無い。住民投票がクリミアの人々の民意を反映したものであって、直接民主主義の実践に他ならないと云う点については、西側のソースからでも確認することが出来る(殆どの住民が自発的に熱心に参加してお祝いし、そして何十年も待ち望まれていた結果が得られた直接投票が民主主義ではないと言うなら、一体何が民主主義なんだ?)。
Timeline: The Crimean Referendum
2021年7月、「ロシアの検察当局が、2014年以降ウクライナで起こったマイダン広場の殺人、検閲、差別、クリミアへの水の供給停止といった事態を、欧州人権条約に基づき、欧州の管轄裁判所に訴える用意をしている」
西側のネオナチ問題は最早ロシアに期待するしか無い。
ロシア、欧州人権条約に基づきマイダン広場事件等を提訴する見込み
2021/02/26、バイデンはロシアのクリミア併合を決して認めないと発言。クリミアのロシア返還は住民投票による圧倒的多数の賛成で実現したもので、今もロシア離脱を望む住民は少数派に留まっている。バイデンはクリミアの民意を認めないと云うことだ。
Biden Says US Will ‘Never’ Accept Russia’s Annexation of Crimea
★世論調査結果から、「クリミアはクリミア人民の圧倒的大多数の意志に基付いてロシアの一部である」と云うことを論じてみた。
クリミア住人はキエフよりもモスクワを好む
ドイツを拠点とする企業 GfK が2015年に行ったフォローアップ調査では、「ロシアによるクリミア併合を支持しますか?」と云う質問に対して「はい、勿論」と答えたクリミア住民は82%、「全く支持しない」は2%で、「どちらかと言えば支持しない」を合わせても4%に過ぎない。

https://web.archive.org/web/20150204163358/https://www.gfk.com/ua/Documents/Presentations/GFK_report_FreeCrimea.pdf
★2014年のギャラップ世論調査から幾つか抜粋してみた。ウクライナが東西によって全く異なる国であることが確認出来る。
ギャラップ世論調査(2014年):ウクライナに於けるニュース収集と政策認識(抜粋)
★2014年からドンバスで9ヶ月を過ごしたドイツ人ジャーナリストによるドキュメンタリー。
ウクライナ人の苦悩。隠蔽された戦争(マーク・バルタルマイ氏のドキュメンタリー)
アレクセイ・ナワリヌイは人気が取れると見るや割とホイホイ態度や主張を変えてみせる日和見主義的な人間の様だが、ナショナリズムや極右的な面を売り込んでリベラル層の支持を失うことも有った。2014年にクリミアが住民投票によって圧倒的な民意を示してロシアに帰還した際、ナワリヌイは「クリミアはあらゆる国際規制に対するとんでもない違反によって獲得された」と、例によって根拠を示さずにプーチンを中傷することは忘れなかったが、クリミアは「ロシアの一部であり続け、近い将来、二度とウクライナの一部になることは有りません」「ロシア人とウクライナ人の間には、何の違いも見られません」、そして自分がロシア大統領になったとしても(彼の支持率から言って先ず起こり得ない事態だが)、クリミアはウクライナには返還しないと発言している。西側大手メディアは例によってこの件については全く触れていない様だ(嘘ばっかり吐いていると、辻褄合わせに苦労することも有るだろう)。
Navalny Wouldn't Return Crimea, Considers Immigration Bigger Issue Than Ukraine
クリミア現地の声。2014年の住民投票では人々は熱心に投票所に向かい、市民の96%が「ロシアに戻る」ことを望んだ。強制されたなどとは真っ赤な嘘で、ロシアに戻ってからは差別(少数派のタタール人差別も含む)は無くなり生活は改善した。去りたければ去るのも自由。
RETURN TO RUSSIA: CRIMEANS TELL THE REAL STORY OF THE 2014 REFERENDUM AND THEIR LIVES SINCE
【必見】2014年にウクライナで何が起きたかを本当に知りたかったら先ずは観るべきドキュメンタリー。オリバー・ストーンが製作総指揮とインタビュワーを務めたドキュメンタリー『ウクライナ・オン・ファイヤー』。Youtubeが勝手に削除したことに監督が激怒して著作権を放棄した為、勝手に拡散しても問題無し。TVや新聞でしかウクライナ情勢を知らなかった人であれば、90分で見える光景が根底から引っ繰り返る。予備知識が無い人はとにかくゴタゴタ言わずに黙ってこれを観るべし。

ウクライナ・オン・ファイヤー 日本語字幕
「プーチンはウクライナを侵略し、クリミアを奪い取った!」と云うデマについての簡単なファクトチェック記事。西側諸国では公式の嘘に真っ向から逆らうこの種の事実について発言すると、鳩山由紀夫氏の様に異星人扱いされることになる。
Stop Saying, “Putin Invaded Ukraine and Annexed Crimea”
2014年にクリミアがロシアに併合された後、ウクライナはクリミアの真水の85%を供給していた運河を遮断させたが、ロシア軍が現地入りしたことで再開された。人道犯罪は軍事介入によって終了した。
Russian Forces Unblock Water Flow for Canal to Annexed Crimea, Moscow Says
★クリミアの歴史についてのRTの解説記事。
スターリンの怒りからフルシチョフのウクライナへの贈り物まで:クリミアのタタール人少数派は死、悲惨、追放に直面して来た(要点)
2022/10/08のケルチ橋の爆破事件については別のスレッドに纏めた。
ケルチ橋の爆破
- 関連記事
-
-
南スーダン 2023/11/20
-
ソ連とソ連解体再考 2023/11/19
-
クリミア 2023/11/19
-
ウクライナの人身売買 2023/11/18
-
パナマ 2023/11/18
-
スポンサーサイト