グアンタナモ

2023/01/11、国際人権・移民の権利・人種的正義・反イスラム差別等の問題に取り組んでいる世界159のNGOがバイデン政権に対し、グタンタナモ刑務所の閉鎖を要求。この時点で今尚35人の収容者が残っており、内20人が移送予定。「対テロ戦争」などと云う言い換えで誤魔化されている人も多い様だが、常識的に考えてみれば、これは極めて差別的な政治犯弾圧の為の強制収容所だ。
Nearly 160 Organisations Urge Biden to Shut Infamous Guantanamo Prison

グアンタナモは未だ閉鎖されておらず、WSJはバイデンは密かに、施設の閉鎖を担当する国務省の当局者を下級事務所に左遷したと報じている。国防総省はトランプ政権時代の方針を変えず、400万ドルの「法廷」の建設を進めているが、何に使用されることになるのかは不明（ホワイトハウスは殆どの拘禁者は裁判を受けることは無いと発表している）。36人の拘禁者の内20人は釈放されたが、「安全保障上の脅威が大き過ぎる」と云う理由で4人は無期限拘留。3人は有罪が確定しており、2人は司法取引。残る9人は9.11に関与した件で裁判待ち。
Guantanamo: The White House Is Making a Quiet Effort at Closing America’s Infamous Torture Prison

グアンタナモの被拘禁者は最大時（2003年）には680人居たが、今は39人で、最年長は74歳。今後（2022/02/19）数週間から数ヵ月以内に、内20人の釈放または移送が開始される予定。残る人々の予定は明らかではなく、閉鎖は未だ行われない。
Why Half of Guantanamo's Prisoners Could Get Out

グアンタナモの元収容者の証言：元収容者達は釈放後も嫌がらせ、尋問、再逮捕、移動禁止等々の迫害に遭っており、就職したり人間関係を築いたりするのは不可能。「私はグアンタナモ2.0に住んでいます。」西側諜報部の工作員以外誰も「目撃」したことの無い中国のイスラム教徒向け強制収容所と違って、アメリカ帝国による20年以上ものイスラム教徒弾圧は十分に証明された現実だ。
'I'm Living in Guantanamo 2.0': Former Prisoner Says His Life Is Still Hell After Release