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土下座会見に見る眼差しの帝国



 北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が行方不明になった事故について、「知床遊覧船」の桂田精一社長が行った謝罪会見には多くの怒りや違和感の声が寄せられた様だ(例えばこの会見の発言が如何に不適切な会見であったかの分析がわざわざ記事になる程に)。私は元々この種の会見は大嫌いなのだが、今回はこの社長が余りにも口下手だった為か広く反発を引き起こすことになった様で、これ自体は正常なことだと思う。

 大勢の人々が亡くなった事故に対して「お騒がせしまして大変申し訳ございません」と云う第一声は余りに軽々しいものだったし(この表現は通常はもっと深刻でない事態に際して使われるものだ)、「結果的には」自分の判断は誤っていたと云う言い草は、暴言や失言の謝罪会見で多用される「誤解を与えてしまった」と云う表現と同じだ。「誤解」云々とはつまり、自分の真意が正しく伝わっていれば自分は責められることは無かった筈なのだが、周囲が勝手に「この発言はタブーに抵触する」と判断してしまった為に、止む無くこの様な形でこれ以上自説に固執する気は無いことを世間様に周知せねばならなくなった、と云う底意が透けて見える表現で、実のところ謝罪と云うより自己保身の為の言い訳だ。自分が謝罪を要求される事態に陥ったのは偶々結果的にそうなっただけであり、「誤解=本来の意味とは異なった解釈をされてしまった」だけなのだと切り捨てることで、純粋な本来の自分は無傷の儘に保たれる訳だ。「結果的に」判断を誤ったと云う表現もこれと同類で、判断を下した時点ではそれが正しかったか誤っていたかははっきり言えないのだが、事故と云う結果が起きてしまったことで誤っていたことになってしまっただけなのだ、と云う底意が透けて見える。

 「基本的に船のどの会社も最終的には船長判断だと思います」と云う発言から推測するに、昨今の不況を考えると当時の状況はグレイと見做されるべきだったのであって、似た様な危ない橋を渡る行為は他の会社だって散々やっている筈だ、と云うのが社長の本音だったのではないだろうか。それは現状認識としては恐らく間違ってはいない。事故にならない手前で踏み止まったお陰で表面化しなかったケースはこれまでも無数に有る筈で、その意味では今回のケースは何も特別なものではないのだろう。偶々「危ないところだった」では済まずに、一線を踏み越えてしまっただけとも言える。但しこの社長は踏み越えてしまった後のことを恐らく何も考えていなかったので、お茶の間の素人にもはっきり解ってしまう程杜撰な対応しか出来なかった、と云うところだろう。

 何もこの社長を庇う訳ではないが、他の人ならもっと上手い対応が出来たのかと云うと、私は必ずしもそうだろうとは思わない。昨今コンプライアンスがやかましく言われるのは、この国の大勢を支配している昭和のおっさんと云うものが基本的にリスク管理や安全確保、人々の健康や福祉と云うものに無頓着であって、何か起きてしまった時のことを全く考えずに生きているのがデフォだからだろうと思う。上から与えられた命令であれば従う。罰則や報酬や管理手順が厳しく定めされていれば積極的に従うかも知れない。緩ければ適当に状況の応じて臨機応変に柔軟に対応するかも知れない。後はその時々の空気に応じて最大限の儲けを出せるように努力する。従業員や顧客は利益に繋がる限りに於てのみ意味を持つ存在であって、こっちだってとにかく食って行かなきゃならんのですからね、法令遵守とか人権尊重とか御立派なことを言うのはその後なんですよ、と云う訳なのだ。

 それで何か被害が出た時のことは基本的に考えない。そうした都合の悪い可能性は「想定外」として想像の埒外に置いてしまえば良い。それが仮令危ない綱渡りであっても、落ちない限りは問題無い。メルトダウンするまでは原発は絶対安全なのだ。被害が広く知られない限りは、遺伝子ワクチンやユニバーサルマスクや各種非医薬品介入だって全く問題無いどころか、寧ろ人々の命と健康を守る為に必要なことなのだから積極的に推進するべきなのだ。だって「皆」それで問題無いと思っているし、それが事実に合致しているのかは誰も(極く一部のおかしな陰謀論者達を除いては)関心を持たないし、関心を持たれない限りはその問題は存在しないのと同じことなのだ。ナチによるドンバスの虐殺だって、TVや新聞が全く報じないのだから起きていないのと同じことにされているではないか。「流れ」が、「空気」が、「皆」の認識が変わるまでは、問題は存在していなかったことにされる、それが後期資本主義社会に於けるこの国の現実なのだ。問題は存在していない訳ではなく、目を逸らされているだけ、不可視化されているだけで、常にずっとそこに存在し続けている。そしてそれがいざ表面化する時、それは途方も無く無様でみっともなくて見当外れで要領を得ないものになる、今回の会見の様に。



 桂田社長は誰に対して土下座をしたのだろう? 遺族でないことは確かだ。遺族へ向かって土下座をする光景をマスコミが中継したのではない、彼は誰かよく判らないが対象を特定せずにとにかく謝罪のポーズを示しただけだ。この時の彼を突き動かしていたものは何だっただろう? 運営・管理責任者としての自身の職業倫理だろうか? 判断ミスについての道義的責任だろうか? 遺族に対する自責の念だろうか? そのどれもだった様には私には思われない(遺族との遣り取りを見ても、彼が誠実な対応をする様な人であると云う印象は受けない)。彼は不特定の目に見えない何か、今その瞬間に自分を取り巻いている周囲の不定形の眼差しの集合体、マスコミや当局や遺族や世論等によって具現化されることになる所謂「世間様」と呼ばれる得体の知れない空気に向かって話し掛けていたのだ。何について? 「お騒がせ」したことをだ。自身の責任に於て大勢の人命を奪うことになったことではない、予定調和に満ちた世間様の空気を不用意に掻き乱したことを彼は謝っていた。お怒りをお鎮め下さいと土下座する彼の姿は、人に対するそれではない、人智を超えた荒ぶる神を鎮護しようとする信仰者のそれだった。彼は世間様の秩序に対して低姿勢に恭順の意を示すことによって、自分に「罰」が与えられるのを回避しようとしたのだ。それは一種の呪術だった。

 さてそれで、その呪術的パフォーマンスはその場に於ては本当に不適切なものだったのだろうか? 自分達の身の丈に合った事件で、相手が叩き易い小物だったからだろうか、大きな問題に関しては嘘ばかり吐いているマスコミは、挙って長時間を割いてこの会見を取り上げていた様だが、そもそもそれらの見せ物は合理的で責任有る個人の登場を望んでいるものだろうか? 昨今では個人の責任に於て合理的な発言をする者はマスコミでは全く歓迎されないではないか。それらの「報道」と称するものは批判的思考や懐疑精神を欠いた視聴者や読者に、個人を超えた神の視点を提供する為の娯楽ではないだろうか? 小さな悪は大きな悪の存在を大衆に見逃させる為のガス抜きとして屢々利用されるが、この会見は正にその様な役割を果たしている。あれは無知な大衆の理解の及ぶ悪だ。論理的な行間を読む能力を持たぬ者でも全力で批判出来る、手の届く手頃な敵だ。不満を抱えた視聴者や読者が咬み付くことの出来る、食べ易い獲物だ。桂田社長叩きで盛り上がるマスコミと、それを無批判に支持する人々を見て、私はエサに群がる池の鯉を連想した。

 合理的な観点からすれば意味が無く、批判的精神の持ち主にとってはひたすら不快でしかない呪術的パフォーマンスは、実は昨今は至る所で目撃することが出来る。解り易い例を挙げればユニバーサルマスクや社会的距離や外出自粛等のコロナ「対策」だ。厳密に言えばあれは感染症対策ではなく、あれを感染症対策だと信じている人達の眼差しに対する対策だ。この眼差しを担っているのが誰なのかは、実は一般に思われている程はっきりしていない。2020年の2~3月頃から言うことを180度変えた御用学者達が一応科学的な担保を与えてくれているのだろうと云う暗黙の合意は存在するが、科学的には無意味なガイダンスを律儀に遵守している人達は、必ずしもそうした「権威」から下される審判を気にしている訳ではないだろう。寧ろ具体的には特定の諸個人によって代表されはするが、これらの胡散臭い詐欺師達の主張を真に受けている人達が圧倒的多数派なので、「出る杭」になってバッシングを受けないようその状況に合わせている人達が、結構な割合で存在する。彼等が信じているのは科学的事実ではなく世間様の眼差しなので、ルールの遵守の仕方にも或る程度融通が利かせられる(その時の状況に応じて法令遵守をどの程度遵守するかを選択した桂田社長の様に)。

 彼等はそれらのルール遵守が引き起こす様々な被害、特にそれらが個々人ではなく集団で行われた場合に引き起こされる甚大な被害に対しては、基本的に無関心だ。無知だと言っても良いが、彼等にとってはそれは抽象的な可能性の領域の話に過ぎないので、想像力が追い付かないのだ(事故が起きた時のことを想定していなかった桂田社長の様に)。広く浅く静かに進行する被害は彼等にとっては触知不可能なものも同然で、従ってそれは存在していないのと同じことになる。COVID-19ワクチン接種は間違い無く記録史上最大の医原性災害(薬害事件)なのだが、TVや新聞が報じなければそれは彼等にとっては起きていない。何か決定的なカタストロフが明らかになって「皆」が騒ぎ始めるまでは、健全な懐疑心を持って事実をチェックする様な「陰謀論者」的姿勢は寧ろ不道徳で非難すべき愚かなものなのだ。世界は透明で、世間様から与えられた通りに受け取って構わない素直で不協和音の無い純粋さを備えたものとして調和を保っている。「世界は不透明で嘘だらけだ」と云う、難解で不愉快な現実を指摘する者達は、その調和を掻き乱す悪だ。その偽善的な調和の水面にさざ波が立っている様に見えていない限りは、それが完全な世界の在るべき姿なのだ。最早誰にも誤魔化し様の無い形で「事故」が発生するまでは、偽善に対する恭順こそが褒むべき大人の倫理的態度なのだ。



 「世間様」は個人の顔を持たない。明確な輪郭も、変わらぬ声も持たない。審級としての他者は、ここでは普遍の原理を持たない。遡及すべき原則は、それはその場その場の空気によって決定される、極めてコンテクスト依存的なものなのだ。それは不確実性の波の間に間に漂っているだけの大衆には心地が良いし、緩慢な経済的ジェノサイドに追い立てられる自分の生活とマスコミが日々詰め込んでくるゴミ情報だけで満杯になっている頭には、自分達を閉じ込めている認知的檻を超越した超時間的合理性について考察する余裕など有りはしない。人間は合理的であり得るが、そうなる為には或る程度の精神的ゆとりが必要だ。そしてそれは今や自覚的に追求しなければ容易には手に入らないものになっており、周囲には気を散らす材料が幾らでも転がっている。抵抗の芽は簡単に摘み取ることが出来るのだ。冷静に考え始めた途端、人々は猛烈な情報攻撃によって自立した個人であることを諦めてしまう。人は自分とは異なるコンテクストに置かれた他人の狂気は容易に見抜くことが出来るが、その他者が存在せず、誰もが同じコンテクストで同じ狂気に取り憑かれている時、目の前の状況から一歩身を引いて想像力を働かせられる者は異端者であり不信心者であり、排斥されるべき非国民と化す。何かの綻びによってそのコンテクストの自明性が失われた時になって初めて、彼等は自分が今まで置かれていた状況の異常さに頭を働かせ始めるのだ。

 私達は眼差しの帝国の圧政下で生活している。だがこの眼差しには超越的な審級は無い。その場その場の同調圧力(この際「共同幻想」と言い換えても良い)によって、諸事実(科学的、物理的、生物学的、法的etc………)と一致しているかどうかに関係無く基準は決定される。この予定調和が何等かのカタストロフによって破綻を来すまで、疑問や批判は歓迎されない。問題が不可視化され続けている限り、それは「それで上手く行っている」ことになる。それは極く有り触れた当たり前の現実であり、思考停止した後期資本主義社会が長年の愚民化政策によって手に入れた輝かしくも悍ましい成果だ。本当に、それは全く特別なものではない。ハクスリーが『素晴らしき新世界』で描いた世界は、もう疾っくに私達のものなのだ………。

 桂田社長が被害者遺族を始め、大勢から非難を受けているのは当然だと私は思う。だが「この人だけが特別なんじゃない、似た様なことをやっている連中は他にも沢山居る。今彼を非難している人々の中にも、同類は大勢居るんじゃないか」と言いたくなる。今コロナ対策や対ロシア制裁を盲目的に信仰し、それらのリスクについて一切調べようとしていない大人達は、果たして将来、次世代に対して土下座する用意は出来ているだろうか? いざ結果を突き付けられた時、彼等は「結果的には」当時の判断は誤っていたかも知れないが、当時はそんな可能性は思い付かなかった、他の人達だってやっていた、と言うしか無いのではないだろうか? この海難事故によって26人もの命が失われた。だが「たったの」26人だ。それよりも遙かに多くの人命が失われているドンバスの、イエメンの、アフガニスタンの、パキスタンの、シリアの、ロックダウン政策や対ロシア制裁によって甚大な経済的被害を被っているグローバルサウスの、或いはCOVID-19ワクチン接種が行われている世界各国の状況に、一体どれだけの人がそれに相応しいだけの関心を払っているだろう? しかもこれらの被害は単なる判断ミスによる事故ではなく、紛れも無く悪意を持った加害者達によって引き起こされている意図的な犯罪に他ならない。海難事故よりも遙かに大きな諸問題を「存在しない」ことにして生きている人達が桂田社長を非難する光景に、私は強い偽善を感じる。少なくとも現代社会の諸問題の根幹を支えるマスコミに、桂田社長を責める資格は無いと私は思う。全く、反吐が出る様な光景だ。昨今では誰も鏡を覗き込んでみたりしない………。
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世界の食料システムの再編

WEFは「2050年までに世界の食糧供給は更に20億人を養う必要が有る」として、有効な解決策として昆虫食を推奨している。昆虫は
 ・従来よりも少ない資源を必要とする、信頼出来る効率的な代替タンパク質源である。
 ・成分は健康的である(コレステロールが低い。消化し易い)。
 ・より持続可能である:安価で、汚染を99%削減し、メタン排出量も減らす(牛肉の1/80)。農業副産物による繁殖が可能なので廃棄物の削減にも繋がる。水産養殖に於て魚粉の代替物とすることで、集中的な乱獲を制限し、海の生物多様性を強化することが出来る。
 ・昆虫の排泄物(排泄物)は天然肥料である。100%化学肥料と比較してバイオマスと収量が大幅に増加する。

Why we need to give insects the role they deserve in our food systems

WEFはCOVID後の世界を考えるに際し、「より健康的で持続可能な世界の構築を助ける為に、食料の生産、流通、食事の方法を再考する必要が有る」と主張している。その為に提唱されているのが、
 ・多様で健康的な食生活の為にサプライチェーンを再考する。
 ・環境と食糧政策の間に強い繋がりを作る。
 ・食料システムの設計を強化・民主化・ローカライズする。

 下の画像はロックフェラー財団とEcoAgricultureパートナーズからのもので、グレート・リセットの一環として位置付けられている。唱えられている改革が社会全体、地球環境全体の改変を要することであることが解る。

How to reimagine our food systems for a post-COVID world

ロックフェラー財団のシャー会長は、ウクライナ紛争によって引き起こされた世界的な肥料供給の混乱は世界中の作物収量を削減することになると警告し、食糧危機の影響を緩和する為には、新興市場国への債務救済と緊急援助が必要であると発言。
Rockefeller Foundation President Starts Countdown Until All Hell Breaks Loose

鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザもまた感染症詐欺のひとつ。COVID-19と同じく無意味なPCR検査による検知、殺害処分による死亡を感染症による死亡とごっちゃにする乱暴な統計による被害の水増し、不明なリスクに対して余りにも過剰な「対策」等々、現状ではグレート・リセット路線に完全に合致したショック・ドクトリンのネタだと言える。
 今後のワクチンは全てmRNAワクチンに変えると息巻いているワクチンメーカー達は今や鳥インフルエンザ用のワクチンを発表し、米CDCのレッドフィールド前長官は(これまでのあらゆる科学的知見に反して)鳥インフルエンザは鶏から人間へと飛躍する可能性が有ると発言している。次の新たな「パンデミック」が捏造される準備は既に出来ている。
Bird Flu: Another phony “pandemic”…this time for chickens
 「COVID-19は本物の(great)パンデミックじゃない、本物のパンデミックはまだ来ていない」と発言するレッドフィールド。鳥インフルエンザは次のパンデミックを引き起こすかも知れない?


★感染症詐欺全般については以下の本が大変参考になる。

感染症が次々捏造されるウィルス狂時代の内幕

ウクライナに於けるロシアの特殊作戦に関する10の嘘のデバンキング(抄訳と補足)

2022/03/02(水)の呟きを基に加筆。

ウクライナ紛争に関しては西側のマスコミ等が本当に狂った様に大量の嘘や誤情報や偏向情報を流しているが、ポイントを押さえた記事を見付けたので要点だけ訳してみる。著者は著名な地政学アナリスト、アンドリュー・コリブコ氏。補足は訳者による。普通に新聞を読んでも判る様なソースは省略した。

Debunking The Top Ten Infowar Narratives About Russia’s Special Operation In Ukraine


1.ロシアは国際法に違反してウクライナを侵略した。

→ロシアはドンバス共和諸国からの要請に応じ人道的理由による介入を行なった(国連憲章第51条)。

(補足:ウクライナでは2014年のカラー革命以降、ロシア系住民に対する民族浄化が行われ、14,000人以上が殺害されている。電撃戦と大量虐殺の可能性は差し迫っており、特殊作戦開始直前もドンバスに対して砲撃が繰り返されていた。最初に撃ったのはウクライナ側。但し「正当防衛を超えて過剰防衛ではないか」と云う議論は有り得る。)


2.ロシアはソ連を復活させたい。

→プーチンはソ連を寧ろ厳しく批判している。それに新自由主義政策によって経済的に極めて疲弊したたウクライナを併合しても負担になるだけ。


3.プーチンはロシア民族至上主義者。

→単なる言い掛かり。プーチンは他の諸民族とも仲良くやっている。


4.ウクライナの大統領はユダヤ人なのに、ネオナチに支配されていると考えるプーチンはバカ。

→ゼレンスキーは傀儡に過ぎないので別におかしくない。ウクライナではネオナチが公然と活動している。
(補足:例えばウクライナに於けるナチスドイツのSSに相当するアゾフ大隊(Azov Battalion)について検索してみれば、検閲の厳しいGoogleでさえ、一目でネオナチと判る画像がどっさり見付かる。)


5.ロシアは侵略しないと嘘を吐いていた。

→ロシアは明確にレッドラインを提示した。西側が誠実な交渉を拒否し続けた為にこうなった。


6.ロシアのウクライナに対する関心は帝国主義的なもの。

→NATO拡大、国境周辺へのミサイル迎撃システムの配備、ABMやINF条約からの撤退、オープンスカイ条約、そしてウクライナのNATO加盟はロシアに対する核による脅迫を可能にする。自衛の為だ。


7.ロシアはウクライナで民間人を殺害した。

→ロシアの精密兵器は軍事インフラのみを標的にしている。ロシアは民間人の被害を最小限に抑えるべく最善を尽くしている。「対決は避けられない」と警告したのに無視したのはウクライナ。
(補足:ウクライナ軍は市街地に軍を展開して「人間の盾」を使用し、民間人に犠牲が出易い状況を意図的に作り出している。またこの件に関して偽情報も錯綜している。)


8.ロシアはウクライナに対する歴史的勢力圏を回復したい。

→ウクライナを勢力圏に置こうとしたのは米国。NATOの東方拡大は欧州安全保障協力機構の安全保障原則に露骨に違反している。


9.ロシアはウクライナの他にも侵略・併合を狙っている。

そんな根拠は無い。ロシアはそれがNATOを刺激し核の応酬を招くことを知っている。ロシア領土や人口を拡張する野心を示したことは無い。
(補足:クリミアを侵略したと云うのは単なる西側の嘘。併合は合法的に住民の自発的な意志に基付いて行われ、強制は無かった。)


10.プーチンは第三次世界大戦を開始した。

→ロシアはウクライナ内の米=NATOの秘密の軍事インフラを破壊することによって寧ろ世界大戦を事前に回避した。

無論これらの点について更に議論は有り得る。が、初歩的な点で事実関係を見誤っている人が余りに多い。取り敢えずウクライナ情勢について本当のことを知りたいなら参考文献は幾らも有るけれども、先ずはひとつだけ、知っている人は知っていたが一般的にはどうも存在しなかったことにされているらしいオリバー・ストーンの2016年の超傑作ドキュメンタリー『ウクライナ・オン・ファイヤー』を観て欲しい。たった90分で見えている光景が引っ繰り返る。

※Youtubeにアップされた方は現在閲覧不能の様なので、別リンクを挙げておく。
ウクライナ・オン・ファイヤー  日本語字幕

現状報告:Twitter復帰は無理そうなのでブログで情報発信します。

 検閲により私のTwitterアカウントが停止されてから早や1ヶ月以上が経ちますが、やはり復活は見込めない様です。ロックを解除して貰うにはこちらのフォームからヘルプセンターに連絡しなければならないのですが、現在こちらからの入力を全く受け付けてくれません。パスワードを変更しようとすると「入口に戻る」のパターンで、全く先へ進めません。これはもうこちらからの訴えには一切耳を貸さない、と云うことなのでしょう。ほとぼりが冷めるのを待って何とかならないか………と云う甘い考えは持たない方が良さそうです。

 以前も書きましたが新しいアカウントを作って出直しても直ぐ同じことの繰り返しになる様ですのでその方法にも期待はしておりません。

 イーロン・マスクが何やらTwitterを乗っ取るの乗っ取らないのと騒がれていますが、まぁ彼が実際にTwitterの検閲方針を変えたら希望を持ってみることにします。


付記:
 Twitterは2011年から略11年続けて来た訳ですが、時々やっている一時的なネット断ちではなく、久し振りに完全なSNS断ちをすることで、色々と反省点等も見えて来ました。

 Twitterは短い単発的な情報発信が中心になるのですが、これには気軽に出来てフットワーク軽く発信出来ると云う利点は有るものの、物事の大きな流れを理解するにはやはり或る程度の流れを押さえておかないと訳が分からなくなると云う欠点も有ります。かと言ってブログ記事は少しハードルが高いので(長い文章を継続して書き続けるにはもっと慣れが必要でしょう)、今のところはSNSとブログ記事の合いの子の様な一寸中途半端な感じの情報発信を行なっています。まぁ元々これは自分自身の為にやっているので、時々気が向いたら纏まった記事に直しますが、基本的に個人的な勉強ノートを公開しているだけとでも思って下さいい。その時々の衝動的な呟きが減るのはブログの性質上止むを得ざるところです。一応Twitterによく似たGETTERのアカウントも作ってみたのですが、こちらは利用者が少なく、ブログの方に集中していることも有って、現在は半放置状態です。散発的な呟きに利用するかも知れません。

 Twitterだと同じテーマの呟きはスレッドでひとつひとつ繋げていたのですが、このやり方はひとつひとつの呟きにインパクトを持たせることは出来ても、全体像が掴み難いと云う欠点が有ります。これをブログ記事形式に纏め直すと、画像等は大分省略されるし、タイムラインに流れる訳でもないのでインパクトは弱まりますが、テーマについての全体像を掴み易くなります。一長一短です。但しブログだと後からテーマを更に絞る等の編集を行なったり誤字脱字の訂正をしたりすることも出来る様になるので、この点は格段に便利です。私は割としょーもない書き間違いをよくやらかすので、Twitterだと過去の過ちをずっと晒し続けることになるのが恥ずかしくて嫌でした。

 Twitterと違ってブログは字数制限が有りませんので、気になる記事内容を纏める時でも、気兼ね無く情報を追加することが出来ます。この点はブログの方が便利なのですが、大勢に対する訴求力と云う点では寧ろ短く纏めた方が良いのかも知れません。今回初めて(今更!)ブログ検索でエゴサーチと云うのをやってみたのですが、私の呟きを材料にして記事を作っている方々が結構居る様です。短くキャッチーに情報を出せると云う点ではやはりこの手軽さの利点は大きいのではないかと思います(まぁ中には私の様な弱小アカウントの些細な呟きに対してわざわざ長文の批判を寄せる様な奇特な方も居られる様ですが)。この辺は確かなことは言えないのですが、私も余り長い記事はよっぽど内容の詰まっているものでもなければ読む気が起こり難いですし、この辺も一長一短なのかも知れません。

 私は外国の記事を紹介することが多いので、翻訳サイトの様なものにすることも一寸考えたのですが、昨今の機械翻訳の精度向上を考えると、わざわざ人の手を介して日本語に直す意義は薄れて来ていますし、そもそも長文の記事を丹念に読んでくれるだけの気力が有る人は、その程度のハードルは自力で或る程度こなせるのでは?とまぁ、これも自分の経験からですが思いましたので、この際質より量を優先して、ひとつひとつの情報を深堀りするより、広く浅く入口を紹介することを重視することにしてみました。私は訓練を受けた専門家でも何でもない、単なる市井の本読みの反帝国主義者に過ぎませんので、そちらの方が性に合っている気がします。

 検閲を気にしなくて良くなったのはやはり魅力的です。Twitterへはリンクを貼れないサイトやリンクを貼ると警告が出るサイトが多かったので紹介出来る記事にも限界が有ったのですが、ブログではそうしたことは気にしなくて構いません。今まで自分ではそうしたことは余り気にせず情報収集して来た積もりなのですが、やはり拡散出来ない情報は自ずとチェックを怠りがちになるものだ、と云うことが改めて解りました。

 またSNSはやはり中毒性が高いことも再確認しました。Twitterにはリツイートやいいね!機能が有る他、Twitterアナリティクスで自分の呟きが他の人々にどれだけ見られているかを確認したりすることも出来るので、そうしたことを気にし始めると、ついつい承認欲求に任せて衝動的な呟きをしがちになります。自分の為ではなく他人にウケることを主眼として呟いてしまうと、どうしても深くゆっくりした思考が疎かになります。ブログの方にも一応アクセス解析とか毎日更新されるランキングとかが設定されているので、気になると言えば気になりますが、ひとつひとつの発言に一喜一憂する様なことは無くなります。まぁ今更他人からの評判を気にしても仕方が無いので、マイペースでぼちぼちやって行ければと思います。

ロシアのスプートニクV

ロシアのスプートニクVが作られた経緯を纏めた記事。2020年6月、ロシア直接投資基金(RDIF)はロシア最大の製薬企業のひとつであるR-Pharmと合弁事業を発表し、ロシア保健省のガマレヤセンターが開発したワクチンを製造・配布した。保健省は僅か2か月未満の検査でワクチンを承認し、スプートニクVは世界初の登録済みCOVID-19ワクチンとなった。「スプートニクV」と云う名前はRDIFのCEO、キリル・ドミトリエフが発案した。

 2020/07/17、アストラゼネカはアデノウイルス・ワクチンの製造に於けるPファームとの協力を発表。つまりロシア政府はスプートニクVとアストラゼネカ・ワクチンの両者から利益を得る立場に在った。12月にはRDIF、アストラゼネカ、ガマレヤセンター、Rファームが協力覚書に署名。アストラゼネカ・ワクチンに対しては各国から安全上の懸念が表面されていたにも関わらず、ロシア政府はスプートニク=アストラゼネカ・ワクチンの治験を承認した。

 RDIFはファイザーやモデルなとも提携しており、ウクライナ紛争を巡る制裁で多くの西側企業がロシアから撤退したにも関わらず、ビッグファーマは例外。
Russia & AstraZeneca: “Vaccine” Collusion

RDIFのCEO、キリル・ドミトリエフはWEFの「ヤング・グローバル・リーダー」の一人(2009年クラス)。

Kirill Dmitriev

スプートニクVについて詳細記事。私も当初は「西側のビッグファーマ製と違って『普通の』ワクチンなのか?」と思っていた時期も有ったのだけれども、蓋を開けてみれば極悪遺伝子ワクチンで、評判の物凄く悪いアストラゼネカ・ワクチンと同じか、ひょっとしたらそれより更に凶暴な代物。被害は大きい様だが実態は公表されておらず、「有効性」を維持する為には無限のブースターショットを必要とする。


Sputnik V: What you're not being told

英国のドミニク・カミングスの証言

2021/05/26、ボリス・ジョンソンの元上級顧問ドミニク・カミングスの証言に拠ると、ビル・ゲイツ等はこう言った: 
 
 「これはマンハッタン計画やアポロ計画以上のものだ。実際に期待出来る収益は非常に高いので、数十億無駄にすることになったとしても、賭ける価値は有る。」

 「本質的に何が起こったかと云うと、ビル・ゲイツ・タイプの人達のネットワークが有って、こう言っていたんです、『お前達がこれをやるパラダイムを一から再考しろ。同時進行でやるんだ、これが科学、これが製造、これが流通、これが供給、これが物流、これがデータ。』」
Health and Social Care Committee and Science and Technology Committee

状況から推測するに、ジョンソン英首相自身は元々ロックダウン政策に乗り気ではなかったが、カミングス達の様な「ビル・ゲイツ・タイプ」に心酔したテクノクラート達に押し切られてあんな茶番を演じる羽目になった、と云うところだろうか。
英首相、「死ぬのは80歳以上」とロックダウンに反対か 元顧問の単独インタビュー

コモンズ・プロジェクト

2020年7月、コモンズ・プロジェクト、ロックフェラー財団、WEFは52ヵ国から350人以上の官民の指導者達を招集し、共通の枠組みの設計に取り組んだ。
Cory Morningstar @elleprovocateur

ロックフェラー財団が作ったコモンズ・プロジェクト総会メンバー一覧。殆ど国境を問わない様だ。
チーム紹介

ロックフェラー財団が推進する「コモンズ・プロジェクト」、日本では2020年7月に国際文化会館に事務局が設置され、コモン・パス(公衆衛生に名を借りたデジタルIDシステム)による監視主義社会の確立を目指している。
コモンズ・プロジェクト

コモンズ・プロジェクト総会メンバーの一人、日本人の近藤正晃ジェームスは、元Twitter日本代表。
近藤正晃ジェームス
 コモンズ・プロジェクト総会メンバーの近藤正晃ジェームス氏はこんなことも呟いている。成程ねぇ、色々と繋がっている。
 「PCR検査結果の世界共通デジタル証明証、日本における実証実験が始まりました。」
M. James Kondo @jameskondo
 WEF肝煎りの近藤正晃ジェームス氏等が創設したSDGs推進団体"TABLE FOR TWO"の参加企業・団体一覧。錚々たるもので、地方自治体も数多く参加している。
 Partner List
 "TABLE FOR TWO International"のアドバイザーには竹中平蔵等の名前も見える。宣伝担当は内田恭子、ANGELA、桐島ローランド。
 TABLE FOR TWO International
 収支報告書を見る限り、"TABLE FOR TWO"は寄付金等には頼らない経営を行なっている様だ。
T F T ANNUAL REPORT FY2020 2020.1-2020.12


監視/管理装置としてのデジタル通貨システム

FacebookはLibra暗号通貨構想によって銀行口座を持たぬ17億の人々を金融市場に「包摂」することを目論んでいるが、「オープン・アイデンティティ・スタンダードの開発・促進」や「分散型でポータブルなデジタルID」について触れている。これは2019年6月の話。
Buried in Facebook's Libra White Paper, a Digital Identity Bombshell

2013年のWEFでマスターカードとナイジェリア政府の国民ID管理委員会が提携し、全市民にIDカードを配布。カードにはRFIDチップが埋め込まれ、国民識別番号が組み込まれ、人口統計データと生体認証データを使って登録する。キャッシュレス社会と監視社会へ向けた取り組み。
The Cashless Society Arrives in Africa. The “Multipurpose” Biometric National Identity Smart Card

ロシアの映画監督ニキータ・ミハルコフによる推論。最近のマイクロソフトの特許 WO/2020/060606(666っぽい!) 「身体活動データを利用した暗号通貨システム」を使って、ビル・ゲイツは人口過剰問題を「解決」しようとしている。だがゲイツは今は財団の方に集中している。

‘Bill Gates seeks to microchip humanity!’ Russian Oscar-winning director pushes vaccine conspiracy… loosely-based on REAL patent
 "Sweatcoin"の詳細。スマホで捕捉された物理的な動きによってデジタル通貨が生成される。運動に対して報償が設定される訳で、肥満対策が目的とのこと。実験用のラットみたいだが、この種の発明に対する潜在的な需要は多分大きいだろう。
Researchers help digital currency users get more rewards for exercising

インドの生体認証IDシステム"Aadhaar"

インドの生体認証IDシステム"Aadhaar"を作ったのは、IT企業Infosys創設者の億万長者Nandan Nilekani。WEFの寄稿者でもある。

THE MAKING OF INDIA’S BIOMETRIC AADHAAR ID PROGRAM

NYタイムズの記事。インドの生体認証IDシステム"Aadhaar"は配給や年金の受け取り、出生登録に銀行口座と、とにかくまともに社会生活を送りたかったら必須になっている。生きたければ政府に生体認証データを提供するしか無い。
‘Big Brother’ in India Requires Fingerprint Scans for Food, Phones and Finances
(NYタイムズの記事は制限が掛かっているが下記でも無料で読める。)
‘Big Brother’ in India Requires Fingerprint Scans for Food, Phones and Finances

インドで導入されている生体認証デジタルIDシステムは全方位の個人情報をカヴァーするが、プライヴァシーに関する規制が無く、本人の同意も必要無く、誤用に対する対策も無い。この「ビッグデータ革命」は正に現代版パノプティコン、いやそれ以上だ。
Digital ID: A Single Source of Truth

世界最大の生体認証(虹彩と指紋)IDシステム、インドの"Aadhaar"についてのTIMEの解説記事。
India Has Been Collecting Eye Scans and Fingerprint Records From Every Citizen. Here's What to Know

インドのデジタルIDシステム"Aadhaar"の登録者は既に13億人を超えている。これに登録しない貧困家庭は食料にありつくことすら拒否されることになる。
Aadhaar Generation Trend
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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