感染症が次々捏造されるウィルス狂時代の内幕
Torsten Engelbrecht, Claus Köhnlein, Samantha Bailey, Stefano Scoglio著、Virus Mania 2020年版


COVID-19パンデミックなるものがどうやらショック・ドクトリンによるクーデターの為の口実であり、人々を恐怖で思考停止させる為にあの手この手で脅威が過大評価されているらしいことは、割と早い段階から明らかになっていた。その為の手口を3つに大別してみるとこうなる。
1.パンデミックの被害予測の水増し:これは比較的見抜くのが容易だ。例えばゲイツ財団からカネが出ているニール・ファーガソンのチームも、今までのパンデミック騒動の度にまるで今にも世の終わりが来るかの様なおどろおどろしい予測を喧伝して来たが、どれひとつとしてまともに当たったことは無い。コンピュータモデルによるシミュレーションなんて設定条件次第でどんな結果でも出せるのだから、最初から信頼するに足りない。
2.パンデミックの被害報告の水増し:これもダブルカウント等の簡単な手口は小学生にでも理解出来るし、被害水増しの二大基本柱、COVID-19の恣意的な定義とPCR検査の問題点を勉強しさえすれば、全体像を理解するのはそう難しいことではない。「では私達が見せられているのは一体何なのか」と云う一寸ややこしい問題も新たに出て来るけれども、これはまぁ取り敢えず後回しにしても構わない。「実際の被害はマスコミ報道よりも遙かに小さい」と云う点が分かれば良い。
3.感染症そのものの捏造:これは一寸俄かには信じ難い。世界中の専門家やマスコミが嘘を吐いているか、騙されているかと云うことになるからだ。しかもこれは後期資本主義体制の下で既に体制翼賛化した新自由主義諸国だけのことではなく、ロシア、中国、イラン、キューバ、ヴェネズエラ等々、新自由主義に抵抗している国々までもが(被害報告の水増しについては多少違いが有るが)大枠に於てはこのパンデミック詐欺の構図を受け入れ、自ら積極的にこの戦列に加わっていることになる。事態はどうやら党派的思考に陥っていたのでは理解出来ない様なのだ。
「SARS-CoV-2を純粋に分離抽出する試みは世界中どのラボでも成功していない」、言い換えれば、新型コロナウィルスなるものを科学的に厳密な意味で見たことの有る研究者は誰も居ない、と云う記事を最初に読んだ時には、だから私も相当混乱した。1月の段階で中国が驚異的なスピードで全ゲノムを解析して全世界に情報公開したと云う報道を読んでいたものだから、ではそれらは皆嘘だったのだろうか、そんなことが果たして有り得るのだろうか、と疑い、暫くは判断を保留していた。だがその後もやはり同じ事実が確認され続けると、最早無視は出来なくなって来た。「新型コロナウィルスなど実在しないかも知れない」「厳密な意味でコロナで死んだ人など、実は一人も居ないのかも知れない」と云う可能性を、真剣に考えてみなければならなくなった。
そこでヒントを得る為に私が勉強してみたのが、AIDSの事例だ。トランプ政権下でCOVID-19問題に関する「科学の権威」として、多くの無知な大衆から信仰に近い崇拝を得ているファウチ博士は、状況に依って言うことがコロコロ変わる、見るからに胡散臭い山師然とした人物だが、そもそも彼が強大な権力を得る切っ掛けになったのが80年代のAIDSパンデミック騒動だ。「AIDSは詐欺」と云う言説は以前から耳にはしていたのだけれども、余りに専門的な話が多くて素人には難しい様に見えたし、若し本当だとしたら余りにも途方も無い話である様に思えたし、それに世の中には他にもっと優先して考えるべき諸問題が山積している様に思っていたので、私は長年この問題については判断を保留し、碌に勉強して来なかった。だが少なくともパンデミック被害報告の水増しの手口に関しては、今の様な形が確立したのは恐らくAIDSの時だろうし、当時と同じ様な手口で遙かに大規模な医療詐欺が実際に現実のものとして人々の生活を脅かしているのを目の当たりにして、最早陰謀論っぽいとか何とかは言っていられなくなった。これは確かに合理的な疑いを差し挟むことの出来る真正の陰謀かも知れない。
そうして色々調べてみる内に辿り着いたのがこの本。類書には守備範囲が広く分厚く気合の入ったものが多いが、この本は中でも主にウィルス感染症の詐欺の手口について焦点を当てていて、取り敢えず当面のコロナ騒ぎを理解するヒントを得たい読者にはお薦めだ。原著は2006年刊だが、2020年に改訂されていて、COVID-19の問題もちゃんと扱っている(私のこのレビューは2020年版を読んで書かれたものだが、2021年になって更に改訂版が出た様だ)。科学的に厳密な意味で病原体の存在や症状との因果関係、或いは治療の有効性や安全性が証明されていない疑わしい主要な感染症の事例が、豊富な論拠を基に解説されている。
本書で取り上げられている主要な感染症は以下の通り。
・ポリオ
・AIDS
・C型肝炎
・狂牛病
・SARS
・鳥インフルエンザ
・スペイン風邪
・子宮頸癌
・豚インフルエンザ
・麻疹
・COVID-19
ここまで来ると、世の中に本物の感染症など一体どれだけ実在するのだろうと疑問に思ってしまうが、どうやら細菌学の始祖であるパストゥールやコッホが詐欺行為によって富と名声を得たと云うのは科学史上の単なる知られざるエピソードに過ぎない訳ではなく、感染症学と云う研究分野自体が根本的に孕んでいる構造的な問題を示唆しているのかも知れない、と思わざるを得ない。
とにかく本書はCOVID-19パンデミック詐欺をより深く理解したい人のみならず、世の感染症や健康や病気について理解を深めたい人には大変お薦め。SARS-CoV-2については、仮に実在するとしたら人為的に作られたものなのかどうかとか他にもまだ解らない問題が色々有るけれども、本書は考察を進める上で非常に重要なヒントを幾つも与えてくれることだろう。仮に今直ぐ結論が出なかったとしても、この読書体験は必ず有意義なものになるだろうと思う。
COVID-19パンデミックなるものがどうやらショック・ドクトリンによるクーデターの為の口実であり、人々を恐怖で思考停止させる為にあの手この手で脅威が過大評価されているらしいことは、割と早い段階から明らかになっていた。その為の手口を3つに大別してみるとこうなる。
1.パンデミックの被害予測の水増し:これは比較的見抜くのが容易だ。例えばゲイツ財団からカネが出ているニール・ファーガソンのチームも、今までのパンデミック騒動の度にまるで今にも世の終わりが来るかの様なおどろおどろしい予測を喧伝して来たが、どれひとつとしてまともに当たったことは無い。コンピュータモデルによるシミュレーションなんて設定条件次第でどんな結果でも出せるのだから、最初から信頼するに足りない。
2.パンデミックの被害報告の水増し:これもダブルカウント等の簡単な手口は小学生にでも理解出来るし、被害水増しの二大基本柱、COVID-19の恣意的な定義とPCR検査の問題点を勉強しさえすれば、全体像を理解するのはそう難しいことではない。「では私達が見せられているのは一体何なのか」と云う一寸ややこしい問題も新たに出て来るけれども、これはまぁ取り敢えず後回しにしても構わない。「実際の被害はマスコミ報道よりも遙かに小さい」と云う点が分かれば良い。
3.感染症そのものの捏造:これは一寸俄かには信じ難い。世界中の専門家やマスコミが嘘を吐いているか、騙されているかと云うことになるからだ。しかもこれは後期資本主義体制の下で既に体制翼賛化した新自由主義諸国だけのことではなく、ロシア、中国、イラン、キューバ、ヴェネズエラ等々、新自由主義に抵抗している国々までもが(被害報告の水増しについては多少違いが有るが)大枠に於てはこのパンデミック詐欺の構図を受け入れ、自ら積極的にこの戦列に加わっていることになる。事態はどうやら党派的思考に陥っていたのでは理解出来ない様なのだ。
「SARS-CoV-2を純粋に分離抽出する試みは世界中どのラボでも成功していない」、言い換えれば、新型コロナウィルスなるものを科学的に厳密な意味で見たことの有る研究者は誰も居ない、と云う記事を最初に読んだ時には、だから私も相当混乱した。1月の段階で中国が驚異的なスピードで全ゲノムを解析して全世界に情報公開したと云う報道を読んでいたものだから、ではそれらは皆嘘だったのだろうか、そんなことが果たして有り得るのだろうか、と疑い、暫くは判断を保留していた。だがその後もやはり同じ事実が確認され続けると、最早無視は出来なくなって来た。「新型コロナウィルスなど実在しないかも知れない」「厳密な意味でコロナで死んだ人など、実は一人も居ないのかも知れない」と云う可能性を、真剣に考えてみなければならなくなった。
そこでヒントを得る為に私が勉強してみたのが、AIDSの事例だ。トランプ政権下でCOVID-19問題に関する「科学の権威」として、多くの無知な大衆から信仰に近い崇拝を得ているファウチ博士は、状況に依って言うことがコロコロ変わる、見るからに胡散臭い山師然とした人物だが、そもそも彼が強大な権力を得る切っ掛けになったのが80年代のAIDSパンデミック騒動だ。「AIDSは詐欺」と云う言説は以前から耳にはしていたのだけれども、余りに専門的な話が多くて素人には難しい様に見えたし、若し本当だとしたら余りにも途方も無い話である様に思えたし、それに世の中には他にもっと優先して考えるべき諸問題が山積している様に思っていたので、私は長年この問題については判断を保留し、碌に勉強して来なかった。だが少なくともパンデミック被害報告の水増しの手口に関しては、今の様な形が確立したのは恐らくAIDSの時だろうし、当時と同じ様な手口で遙かに大規模な医療詐欺が実際に現実のものとして人々の生活を脅かしているのを目の当たりにして、最早陰謀論っぽいとか何とかは言っていられなくなった。これは確かに合理的な疑いを差し挟むことの出来る真正の陰謀かも知れない。
そうして色々調べてみる内に辿り着いたのがこの本。類書には守備範囲が広く分厚く気合の入ったものが多いが、この本は中でも主にウィルス感染症の詐欺の手口について焦点を当てていて、取り敢えず当面のコロナ騒ぎを理解するヒントを得たい読者にはお薦めだ。原著は2006年刊だが、2020年に改訂されていて、COVID-19の問題もちゃんと扱っている(私のこのレビューは2020年版を読んで書かれたものだが、2021年になって更に改訂版が出た様だ)。科学的に厳密な意味で病原体の存在や症状との因果関係、或いは治療の有効性や安全性が証明されていない疑わしい主要な感染症の事例が、豊富な論拠を基に解説されている。
本書で取り上げられている主要な感染症は以下の通り。
・ポリオ
・AIDS
・C型肝炎
・狂牛病
・SARS
・鳥インフルエンザ
・スペイン風邪
・子宮頸癌
・豚インフルエンザ
・麻疹
・COVID-19
ここまで来ると、世の中に本物の感染症など一体どれだけ実在するのだろうと疑問に思ってしまうが、どうやら細菌学の始祖であるパストゥールやコッホが詐欺行為によって富と名声を得たと云うのは科学史上の単なる知られざるエピソードに過ぎない訳ではなく、感染症学と云う研究分野自体が根本的に孕んでいる構造的な問題を示唆しているのかも知れない、と思わざるを得ない。
とにかく本書はCOVID-19パンデミック詐欺をより深く理解したい人のみならず、世の感染症や健康や病気について理解を深めたい人には大変お薦め。SARS-CoV-2については、仮に実在するとしたら人為的に作られたものなのかどうかとか他にもまだ解らない問題が色々有るけれども、本書は考察を進める上で非常に重要なヒントを幾つも与えてくれることだろう。仮に今直ぐ結論が出なかったとしても、この読書体験は必ず有意義なものになるだろうと思う。
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