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アメリカ帝国に市民など居ない

2020/11/08(日)の呟きより。

既に大規模産業化したアメリカ帝国の選挙キャンペーンは、無知で集中力が無く企業にとっては予測可能な消費者達による人気投票でしかなく、日本のアイドルグループの投票と大差無い。選挙結果はマーケティングの成果。流行りの推しに対して「いいね!」しただけ。筋書きは同じ。革命など起こらない。

「1%の為に働く最低な男と、1%の為に働く最悪の男と、どちらがあなたの好みですか?」と尋ねられた時点で、まともな選択肢など消滅している。まともな選択肢は人々が自前で用意するしか無いが、それは企業が許さない。自由の国には政治家や世論をカネで買う自由が窒息しそうなまでに溢れているのだ。

今のアメリカ市民は日々こう言われている様なものだ、「町へ出て、あなた好みのポケモンを探そう! それこそが自由であり、それこそが民主主義なのです!」。いや違う、そんなものは民主主義ではないし、そんな自由は家畜の自由だ。

だが家畜でいることは結構楽しい。難しいことは何も考えなくて良いし、その時々の衝動に従って物質的欲望を満たしておけば、自分の存在意義も何だか満たされた様な気分になる。それが一時的なものであっても、遠い将来のことなど誰も気にしないし、次の四半期の株価さえ良ければ麻薬は供給され続ける。
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自分から新しい分断の種を見付けたところで何も始まらない

2020/11/03(火)の呟きについての、

2020/11/09(月)の呟きより。

私はこのコーベット氏とは別のテーマについては解釈が異なるし、自分自身だってひとつのテーマについて複数の異なる見解を持つことは珍しくない。私は人間の意見が常に一枚岩で統一されていなければならないとは思わないし、寧ろそうであってはならないと思う。

過ちも含めて、多様性や多元性は私達の創造性の源だ。私達が今すべきなのは、新たな「敵」を見付けることではなく、真の敵を見据えた上で、妥協や対話や調整が可能な領域を探りながら広げて行くことではないかと思う。大まかな方向性さえ見失わなければ、些細な違いは敢えて無視する度量が必要だ。

確かにこれは口で言う程簡単ではない。だが自分からわざわざ分断統治の罠に嵌りに行く様な真似は不毛だと思うし、安直だと思う。ひとつの見解に凝り固まって極端化することは容易いしそれに心地良いが、そのままでは種々の他者を包摂する公共の思想空間を構築することなど不可能だ。

アメリカ帝国の政治言論は正にその様な陥穽に陥って、最早自力では抜け出せなくなっている。不安定な時代に在って己を確立する為に他者を排除し、共通点ではなく差異ばかりを強調し、熟考ではなく断定を愛好する態度は、根本に於てネトウヨと大差無い。それでは駄目なのだ(無論自戒も込めて)。
プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

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