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ペンタゴン文書(2023年)

ペンタゴン文書の暴露に貢献した親ロシアのブロガー、「ドンバス・ガール」こと37歳の米海軍退役軍人サラ・ビルスについては、リークをロシアと結び付け、ロシアを中傷する為のなりすましだと云う意見も有る。
What Better Way to do Damage Control in the Face of an Embarrassing Leak Than by Blaming it on the Russians

リークされたと主張されるペンタゴン文書の一部を最初期に共有したのは、元米国下士官航空電子技術者サラ・ビルスが率いる15人から成る親ロシア派オンライン集団「ドンバス・デヴーシュカ(Donbass Devushka)」。この件に関するオンライン捜査を行なったのはベリングキャットで、報じたのはWSJ
Ex-US Navy technician behind pro-Russian Twitter collective – WSJ
‘Truth is our most potent weapon’ – ex-US Navy technician behind pro-Russian ‘Donbass Devushka’ collective
機密拡散「ドンバスの娘」 正体は元米軍下士官

ペンタゴン文書に拠ると、2023/03/01時点で97人のNATO特殊部隊オペレーターがウクライナに駐留しており、その内50人が英国人。まぁNATOが2022年以前からウクライナに入り込んでキエフ軍の強化を行って来たことは公然の秘密なので、今更「暴露」も何も無いもんだが。
Pentagon leak exposes NATO special forces in Ukraine

マサチューセッツ州空軍州兵のジャック・テイシェイラ(21歳)が米国防総省の極秘文書を写真に撮ってSNSに流した件について、「何かおかしい。このリークは仕組まれたものではないか」と云う疑念については、元CIA職員のラリー・ジョンソンの氏の分析が参考になると思うので紹介だけしておく。
Video: The Controversial Leaked Documents, What’s the Truth? Judge Napolitano with Former CIA Officer Larry Johnson
The 21-year Old Leaker — Something Is Not Right
More Unanswered Red Flags Regarding Jack Texeira and the Pentagon Leaks
Leaked Docs - What's the Truth? - Larry Johnson
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スターリン再考

Ludo Martens著"Another View of Stalin"に拠ると、最初にスターリニズムとファシズムを同列に置いたのはトロツキー。だが彼はボルシェビキ政権を打倒する為、ヒトラーをけしかけ、赤軍によるクーデターを計画していた。ソースが弱い記事ではあるが驚き。
Trotsky’s Support for Fascism (1938)

世論調査会社レバダ・センターの2017年の調査では、「最も傑出した著名人」のトップはスターリン(38%)だった。2位はプーシキンとプーチン(34%)。以下はレーニン(32%)、ピョートル大帝(29%)。上位20までには非ロシア人は3人しか含まれておらず、ナポレオン、アインシュタン、ニュートンだけ。
Stalin Named World's 'Most Remarkable' Public Figure — Poll

世論調査会社レバダ・センターの2019年の調査に拠ると、ロシア人の70%が、スターリンがロシアにとって積極的な役割を果たしたと回答している。これはスターリンの支持率の過去最高記録の2016年の54%と云う数字を塗り替えた。スターリンを否定的に見ている人は32%から19%に減少。スターリンを嫌う、恐れる、または憎むと答えた人は合計13%に過ぎず、スターリンの犯罪は不当だと答えたロシア人は、2008年の60%から45%にまで減少した。スターリンの評価は、2000年代は肯定的意見と否定的意見が同程度だったが、2008〜2014年にはより中立的な意見が増え、否定的・中立的な見方は2015年から低下。「血塗られた独裁者」から「傑出した指導者」へと評価が変わりつつある。
Stalin’s Approval Rating Among Russians Hits Record High – Poll

★グラーグ制度について、「フィンランドのボルシェヴィキ」氏の解説動画の要点。
グラーグについての議論(要点)

★スターリンの死を巡る謎と、その後のフルシチョフの権力掌握劇の真相についての一仮説。
フルシチョフのクーデター(スターリンの死とフルシチョフの権力掌握)

スターリンのボディーガードだったアレクシス・リュビンの証言集からの抜粋。笑い話や心温まる話も多いのに、何故か不安気が音楽が流されている。
Stalin's Bodyguard Talks About Stalin


「スターリンを排除せよ」と云うレーニンの「遺言」が疑わしいとする解説動画。当時レーニンは口述すら可能かどうか判らない状態で、口述内容の正確な内容は何度も変わっている上、ソ連のアーカイヴには、通常の口述記録であれば手書きなのに、この「遺言」についてはタイプ原稿しか残っていない。そしてスターリンが言われる様な「ソシオパス」かどうか、20年来の付き合いでよく知っていた筈のカーメネフはこの件でスターリンを支持した。スターリンが権力に飢えているだけの人物だったら、舞台裏では共産主義の仮面など脱ぎ捨てる筈だが、オフレコでも彼は共産主義のことばかり語っている。つまり、スターリンは見せ掛けではなく心底から共産主義者だった。
Stephen Kotkin: Stalin's rise to Power & Faked "Testament of Lenin"

 文章による解説はこちら。「『レーニンの遺言』の偽造」。この偽造は文書はブハーリンによってクラーク階級を救う為に利用され、フルシチョフによってスターリンのテーゼを批判する為に利用され、ゴルバチョフによって社会主義に対する人々の希望を打ち砕く為に利用された。
The Forgery of the 'Lenin Testament'

★第二次世界大戦前のソ連外交について2冊の著書の有るマイケル・ジャバラ・カーリー教授のインタビュー。ナチスドイツの拡大政策(世界征服計画と言っても良い)を止める意志と能力が有った国はソ連だけだった。
集団安全保障について: マイケル・ジャバラ・カーリー氏へのインタビュー(要点と補足)

ソ連のアーカイヴに当たってスターリンに関する様々な神話をソ連側の視点から検証した Stalin's Wars と云う本を書いた歴史家のジェフリー・ロバーツ氏のインタビュー。スターリンはナチスドイツを倒す上で戦時指導者として極めて有能であり、平時に於ける政治指導者としても高い見識を持っており、本物の知識人だった。
Stalin's Wars: From World War to Cold War, 1939-1953 with Author Geoffrey Roberts



「スターリンに浴びせられた非難は全て嘘だ」と云う大胆な主張をする数々の本を発表しているグローバー・ファー氏の2017年の講演。どうも彼は弁の立つ人とは言い難いが、彼の主張の大枠は大体知ることが出来る。新たな証拠や知見に基付く歴史の「修正」(改竄と云う意味ではなく)については私は余り首を突っ込みたくないテーマなのだが、プーチン悪魔化キャンペーンを筆頭として日々白昼堂々と偽の物語が紡がれて行っている現状を目の当たりにすると、過去の歴史についても何処までが真実で何処までが嘘なのか、改めて疑問を抱かずにはいられない。私は特に反共プロパガンダの問題は思っていたより深刻かも知れないと数年前から考えているので、なるべく心を様々な仮説に対してオープンな状態に保っておきたいと思う。
Grover Furr on the revolutionary role of the Soviet Union


★現在スターリンの悪虐非道についての権威とされているティモシー・スナイダーは信頼出来るのか?
ティモシー・スナイダーは信頼出来るのか?

ソ連について数多くの著書の有るジェフリー・ロバーツ教授による、祖国と世界をナチズムの脅威から救った比類無き戦争指導者としてのスターリンの解説。スターリンについては当時の状況を全く無視して好き勝手に言われていることが多過ぎるので、歴史的文脈を理解することが何より重要だ。
Stalin's Wars: From World War to Cold War, 1939-1953 with Author Geoffrey Roberts


ショスタコーヴィチを反共主義として描こうとする潮流に対する反論記事。彼はスターリン的官僚主義には反対したが、10月革命の理想そのものは信じていた、とするものだが、2006年の記事なので近年の研究の成果は取り込まれておらず、スターリンに対する記述にはかなりの嘘が含まれていると思う。私もショスタコーヴィチの伝記は何冊も読んで来たが、この辺に関して十分に納得出来るものにはまだお目に掛かったことが無く、ずっと不満に思っている。

Shostakovich, the musical conscience of the Russian Revolution

1941年のバルバロッサ作戦についての嘘と誤解を正すPauwels博士の分析。(西側の歴史家の主張と違って)独軍が大打撃を被ったのはロシアの冬将軍の所為ではなく、赤軍が十分に応戦体制を整えていたから。

スターリンの過ちに関する3つの不当評価:
 ・独ソ不可侵条約と東ポーランド併合 → 独軍侵攻までの時間&空間稼ぎをする為。
 ・粛清による赤軍司令部の弱体化 → 陰謀勢力を排除していなかったらもっと大きな被害が出ていた。
 ・重工業重視路線 → やらなかったら応戦体制を整えられなかった。
History of World War II: How “General Winter” Did Not Save the Soviet Union in 1941

スターリンの赤いテロル伝説をデバンクした動画。私達はソ連は血に飢えた狂人に支配された国だったと教わる訳だが、その主張の多くに嘘や誇張が含まれ、現実の複雑さを無視したものであると考えるべき根拠が色々有る。人の数だけ見える現実は異なる。
Stalin: The Red Terror? Responding to Biographics


スターリンは
 ・血に飢えた暴君
 ・駄目な司令官
 ・信心深かった
 ・ロシア民族主義者で反ユダヤ主義者
 ・レーニン一派を殺害した
と云う5つの「神話」を論駁した動画。


西側市民がソ連のグラーグ(刑務所)について抱くイメージは誇張され歪められたものだが、CIAはそのことを(まぁ当たり前だが)把握していたことが文書からも明らかになっている。多くの資本主義諸国の刑務所より基準は寧ろ上だった。
History: The Truth About the Soviet Gulag, Surprisingly Revealed by the CIA

第二次世界大戦の原因をスターリンになすりつけようとする反共主義プロパガンダが今また活発化しているが、大戦の惨禍を拡大させたのは正にその反共主義。新たな戦火を避ける為には、過去をきちんと分析することが肝要。
On Roosevelt and Stalin: What Revisionist Historians Want Us to Forget

ヒトラーを封じ込める為に真剣な努力を払ったのはスターリンのみだが、英仏の非協力によって敢え無く挫折。英米資本主義勢力は民主主義や共産主義を打ち砕く為に寧ろ世界各地のナチやファシズム勢力を支援した。この辺の歴史的総括を放置して来たツケが今噴出している。
US Destroys Anti-fascist Forces, Stalin’s Failed Efforts to Align with West

「スターリンは自国を何千万人も殺した大量殺戮者でヒトラーの友達で極悪非道の悪党だった」と云う言説に疑問を投げ掛ける動画。(えらい早口の)英語で13分半。当時の状況を冷静に見直して、そして鏡を見るべきだ。
Was Stalin REALLY that bad!?! [Unlisted]


ロシア革命にカラー革命の要素が有ったことは、ロシア革命やそれに関わる諸人物(レーニン、トロツキー、スターリン等々)に対する単純な評価を難しくしている。西側諸国の資本家や銀行家、諜報部や活動家等との関わりは今後研究が進められねばならないテーマだろう。
Trotsky, Stalin, & the Cold War: The Historic Implications & Continuing Ramifications of the Trotsky-Stalin Conflict

Ludu Martens著、ANOTHER VIEW OF STALIN
全世界をファシズムの脅威から救ったスターリンについては、ファシストのみならずトロツキストや資本主義陣営等様々な勢力が悪魔化を試み、その過程で膨大な嘘がバラ撒かれて来た。今や彼についてのストレートな事実を知ることは殆ど不可能に近い。それ故評価も難しい。
ANOTHER VIEW OF STALIN

Domenico Losurdo著、STALIN: THE HISTORY AND CRITIQUE OF A BLACK LEGEND
スターリンが死去した時、世界中が彼に敬意を払った、だがフルシチョフが嘘だらけの弾劾を始めた途端、堰を切った様にスターリン悪魔化の政治利用が流行した。彼に関する歴史の改竄や歪曲は現在進行形で続いている。
STALIN: THE HISTORY AND CRITIQUE OF A BLACK LEGEND

関連スレッド。
ホロドモールの真相

自国内戦争

★Adam Something氏の解説動画の要点。スプロール現象が米国社会に齎したもの。
郊外が如何にアメリカを破壊した/しているか(要点)

★トランプ逮捕に関するアンドリュー・コリブコ氏の分析。トランプはキエフにミンスク合意を守らせることすら望んでいたが、ディープステートがこれを望まなかった為にロシアゲート事件をでっち上げられた。
トランプのロシアとの和平仲介を阻止する為に、彼は政治的迫害を受けている(要点)

★グラーグ制度について、「フィンランドのボルシェヴィキ」氏の解説動画の要点。
グラーグについての議論(要点)

外国に12年住んだ米国人が、米国についての見方がどう変わったかを解説する動画。まぁ米国人は無知だったり他国や他文化に対する想像力が欠落していることで有名だが、こうして実際に自国を相対化する作業を行なってみると、「アメリカスゴイ!」一辺倒の熱も当然冷める。良いところも有るが悪いところも有る。自国と他国を違う物差しで測るのを止めると、長所も欠点も、以前とは違う風に見えて来る。まぁ気負う必要は無いからフツーに他の国々と同じ様に考えりゃいいんじゃないのとは思うのだけれども、メディアの愚民化教育に晒され続けていると、この「フツー」の視点と云うものがどう云うものなのか解らなくなって来るのだろう。
How I view the US after 12 years living abroad


ウクライナ紛争への関与に反対しているトゥルシ・ギャバード氏は今や米帝の政界では完全に孤立している様だが、彼女は2022/10/11、到頭民主党からの離脱を表明。今や民主党は「私達を核戦争に引き摺り込む戦争屋のエリート陰謀団」に乗っ取られており、オカシオ=コルテスやサンダースも含めて、左派の国会議員の中でウクライナでの戦争に反対した人は唯の一人も居ない。所謂「進歩派」は最早完全に死滅した。反戦主義者は米議会では完全に居場所が無く、メディアからはアサドやプーチンを擁護していると罵倒されるばかり。共和党の腐敗に注目する人は何故か民主党の腐敗には気付かない傾向が有るが、腐敗は超党派の事象だ。共和党だろうが民主党だろうが戦争中毒路線は変わらない。米議会は平和を望む一般庶民の敵なのだ。
Tulsi Gabbard Leaves Democratic Party: Says It Has Been Taken Over By “An Elitist Cabal of Warmongers Dragging Us Closer to Nuclear War”

トゥルシ・ギャバード氏はワシントンではすっかり村八分状態の様ではあるが、曲がりなりにも元公人が「嘘を吐いているのは敵ではなくて我々の大統領です」と堂々と一応は公共の電波で発言出来ているのだから、アメリカ帝国にはまだ希望が残されている。日本でこれだけのことを言える公人が誰か居るだろうか。私は思い付かない。
Biden wants regime change in Russia – ex-congresswoman
バイデン氏はロシアの政権交代を望んでいる---元下院女性議員トゥルシー・ギャバード

★アメリカ合衆国の「政治犯」の現状。
アメリカ合衆国には大勢の政治犯が居る。これがそのリスト(要点)

関連スレッド。
グアンタナモ

ミンスク合意の真相

2023/04/29のディ・ツァイトのインタビューで、アンゲラ・メルケル元独首相は、ミンスク合意は誠意を持って作成され、自分は紛争を防ぐ為に自分の裁量で出来ることを試したと発言した。以前彼女はミンスク合意はキエフを武装させる為の時間稼ぎだったと発言していた訳だが、それとは矛盾している。そしてミンスク合意は一度も履行されたことが無く、履行を求めたプーチンにメルケルは全く取り合わなかった訳だが、彼女が努力したこととは一体何なのだろう。オフィスのデスクに座って夜空のお星様に世界平和でもお祈りしたのだろうか。
Angela Merkel verteidigt ihre Russlandpolitik
Merkel contradicts herself on Ukraine peace deal

★国際弁護士クリストファー・ブラック氏の著書より、シャルリ・エブド襲撃事件の地政学的な意味についての解説。シャルリ・エブド襲撃事件とミンスク合意、全く別に見えるふたつの出来事は、状況全体を見てみると意外な繋がりが見えて来る。
パリとヴォルノヴァハ:NATOテロリズムの野蛮な顔(要点と補足)

★トランプ逮捕に関するアンドリュー・コリブコ氏の分析。トランプはキエフにミンスク合意を守らせることすら望んでいたが、ディープステートがこれを望まなかった為にロシアゲート事件をでっち上げられた。
トランプのロシアとの和平仲介を阻止する為に、彼は政治的迫害を受けている(要点)

★ベン・ノートン氏の記事。ポロシェンコ、メルケル、オランド、そしてゼレンスキー。ミンスク合意は戦争準備の為の時間稼ぎであったことを、プーチン以外の当事者全員が認めた訳だ。
ウクライナのゼレンスキーは、自分がロシアとのミンスク和平協定を妨害し、西洋が交渉を阻止したことを認めた(要点)

★元国連特別人権報告者アルフレッド・デ・ザヤス氏による、ロシアの特別軍事作戦に関する国際法上の解釈。キエフによるミンスク合意の不履行は「国連憲章と法の一般原則」に反する。
国連憲章に照らしたウクライナ紛争(要点)

★2023/01/13のロシアのヴァシリー・ネベンジア国連代表の発言のポイント。今起こっている紛争は、キエフがミンスク合意を履行していたら起こらなかった。
ロシア、ウクライナ紛争の終盤を概説(要点)

★RTの記事の要点。ミンスク合意はやっぱり茶番だった。
Hollande backs up Merkel revelation on Donbass peace

★プーチンガメルケルにまんまと騙されていたと云うコリブコ氏の分析の要点。
ミンスク合意は策略に過ぎなかったとメルケルが認めた。紛争が長引くことは確実だ。(要点)

極めて基本的な事実の再確認。スコット・リッター氏の解説。2022/02/24のロシアの特別軍事作戦は、プーチンが望んだことではなかった。戦争を望んだのは米独仏とウクライナ。「外交交渉で民族浄化を終わらせられる」と考えたプーチンは甘かった。NATOとキエフは最初からミンスク合意を守るつもりは無く、ロシアとの軍事的対決を想定してロシアを騙していた。他ならぬメルケルとポロシェンコ、それにこの記事では触れられていないがオランドがこの事実を裏書きしている。嘘を吐いているのはロシアではない。
Merkel Reveals West’s Duplicity
メルケルが示した西側の二枚舌

関連スレッド。キエフは2014年以来、ミンスク合意を守ったことなど一度も無い。
 ドンバスの真実

ソマリア

★ジャマル・アブドゥラヒ氏の2023/02/08の記事の抄訳。米国や西洋諸国がソマリアに内戦を掻き立てようとしている事情について解説している。
ソマリア北部に帝国軍基地を求める米国が残忍な戦争を煽り立てる(抄訳)

★グレイゾーンのアン・ギャリソン&ジャマル・アブドゥラヒ氏の記事の抄訳と補足。ソマリアに米軍が駐留していることは、イスラム過激派アル=シャバブの徴兵活動を容易にし、米軍が戦っていると主張する暴力そのものを悪化させている。しかし、米下院は撤退決議案を否決した。
ソマリアの米軍は900人に増加、米下院は撤退しないことに投票(抄訳と補足)

★西洋諸国に弄ばれるソマリアの現状と、西洋諸国の偽善についてのアン・ギャリソン氏の記事の抄訳と補足。
US-EU-NATOがソマリランド分離主義者と会談(抄訳と補足)

★コリブコ氏の分析。東アフリカ共同体が急拡大するのは危うい。
東アフリカ共同体の急速な拡大には長所と短所が伴う(要点と補足)

2007年以降16年間で、ソマリアでのアフリカ連合(AU)の平和ミッションに於て、ケニア、ウガンダ、ブルンジ、エチオピアからの少なくとも3,500人の兵士達が死亡している。その補償として、遺族に対しては1億7,500万ドル以上が、また対アル=シャバーブ作戦中に負傷したり障害を負ったりした人々には1,500万ドルが支払われた。
Families of Somalia AU mission casualties paid $200m

住民投票と云うこの上無く民主主義的な方法でウクライナからの分離独立を決めたクリミアやドンバスの人々の意思を、国連憲章で定められた人々の自己決定の権利に従って承認することを頑なに拒んでいる米英は、国際的に承認されていない分離主義のソマリランド政府を支援している(明白な二重基準だ)。2022年12月からソマリアの再統一を求めソマリランド政府に反対する抗議行動がラス・アノド市で活発化する共に、ソマリランドは同市に対する攻撃を開始し、砲撃によって既に数千人の死傷者が出ている。エチオピアが停戦交渉を試みているが、ソマリランドの方では約束を守るつもりは無い様で、内戦は終わりが見えない。ソマリランド側に捕らえられた捕虜は医療援助を拒否されたり殺害されたりしていると云う証言も出ている。新植民地主義勢力の振る舞いはどの国でも本当に卑劣で野蛮だ。
Separatist Somaliland escalates war on Somali unification movement

★ソマリアの2023年02月の武力衝突の解説。
ソマリアに軍事基地を置きたい米国の戦争が激化(要点)

★アメリカ帝国やその同盟諸国が如何にしてソマリアの民主主義と主権を潰して来たかの解説。
米国がソマリ人国家の為の闘争を粉砕した手口(要点)

ソマリアでは、アル=シャバーブが支配する地域で約100万人が旱魃の影響を受け、飢饉の危機に瀕している。国際支援の焦点は最近ウクライナに移ってしまった為、ソマリアへの支援も減少しているが(ソマリアの方が遙かに深刻な事態に直面しているのだが)、この儘国際的な支援が大幅に増えなければ、年末までに正式に飢饉宣言が出される可能性が有る。
UN: Almost 1 million drought-hit Somalis in al-Shabab areas

英国チャンネル4の、ソマリアのアル=シャバーブについての動画。アフガニスタンのタリバンと同じ様に、彼等もまた民衆の歓心を買う為に色々と手助けの様なことをしている。テロリスト問題を時にややこしくしているのは、彼等は何のかんの言っても地元の人々であり、テロ退治を名目に介入して来る西洋の白人達よりは地元住民のことをよく理解していると云うことだ。
Inside Al Shabaab: The extremist group trying to seize Somalia


★ケリー・ボーカー・ヴラホス氏の記事の要点。
米軍、今夏3度目となるソマリア空爆(要点)

★ウリエル・アラウホ氏の記事の要点。
バイデンはソマリアでアメリカの「永遠の戦争」をエスカレート(要点)

★アメリカ帝国によるソマリア支配の継続について。
バイデンはソマリアへの米軍再配置を承認。剝き出し帝国主義の歴史は続く(要点)
プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

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