fc2ブログ

ウクライナ紛争は2022年3月で終わる可能性が有ったが、ボリス・ジョンソンが和平合意を妨害した

 2023/11/24、ゼレンスキーの同盟者であるデヴィッド・アラハミア議員はインタビューで爆弾発言を行った。ロシアとウクライナが20223月にイスタンブールで和平交渉を進め、合意に達しようとしていた時、英国のボリス・ジョンソン首相がやって来て、「いいから戦いを続けよう」と邪魔をしたことを暴露したのだ。アラハミアはこの和平交渉の首席交渉官だった。
Boris Johnson derailed Ukraine peace deal – key Zelensky ally
David Arakhamia

 彼に拠れば、ウクライナが中立を保ち、NATO加盟を放棄することに同意すれば、ロシアは戦闘を止める用意が有ったが、西洋はキエフに戦闘を継続するよう勧告した(但し彼はロシア側を信用してはいなかった)。
Ukraine conflict could have ended in Spring 2022 – Kiev’s top MP

 ジョンソンはこの交渉中にキエフにやって来てウクライナ当局に対し、戦闘を継続し、モスクワと如何なる協定にも署名しないよう伝えた。

 キエフは今までこの問題について公に認めたことは無かったので、これは画期的だ。



これまでの展開

 この件は最初に2022/05/05ウクライナスカ・プラウダ紙によって暴露された。西洋は最初はロシア軍が3日以内にキエフを占領すると信じていたので、ゼレンスキーにロンドンかワルシャワへ亡命するよう提案したが、これは実現しなかった。

 ロシアが交渉を申し出ると、ゼレンスキーは交渉に応じる用意が有ると云う印象を与える為に派遣団を仲介国トルコのイスタンブールに派遣した。03/29にロシア側の首席交渉官ウラジーミル・メディンスキーは、キエフが正式に中立国となることに原則的に同意したと発表したが、これは事実だった。

 その後ロシア軍はウクライナ北部から撤退したが、04/09になるとジョンソンが略予告無しにキエフを訪問し、仮にウクライナがロシアと何等かの協定を結ぶ用意が有ったとしても、西洋にはその様な用意は無いと云う脅迫を行った。
West killed peace proposal to end Ukraine war, Russia supported negotiated settlement

 ジョンソンが去ってから3日後、プーチン大統領は公の場で、ウクライナとの交渉は「行き詰まり」になったと述べた。

 その後外交問題評議会のメディア部門であるフォーリン・アフェアーズ紙の2022年9/10月号で、米国家安全保障会議の欧州・ロシア上級局長を務めたフィオナ・ヒルもまた暫定和平交渉が行われていた事実を認めた

 2023/02/05にはイスラエルのベネット首相(当時)が同様の暴露発言を行った。

 06/17にはプーチン大統領自身が、この時失効したロシアとウクライナとの協定草案の詳細を明らかにした。

 11/01には、当時仲介役を頼まれたドイツの元首相ゲルハルト・シュレーダーも同様の暴露発言を行った。
 
 因みに2022/04/01になると、キエフ当局はロシア軍がブチャで民間人を虐殺したと云うフェイクニュースを流し始めたが、ベネット氏に拠ると、これ以降は和平交渉は不可能になったと云う。



 「ロシアが和平交渉になど応じる筈が無い」などと自分の思い込みと偏見から勝手なことを主張している人も多いが、以上に記したことからも判る様に、彼等は単に事実確認が出来ていないだけだ。ロシアは最初から自国とウクライナのロシア人を核の威嚇とジェノサイドの脅威から守りたいだけであって、それ以上のことは望んでいないと繰り返し公の場保表明しているし、西洋やキエフの側でもその事実を認めている。ロシアは和平交渉を望み、キエフも同様だったが、西洋がこれを妨害した為にその後戦闘が継続されることになった。従って和平交渉再開の決定権を握っている連中はワシントンやブリュッセルに居るのであって、モスクワやキエフには居ない。和平交渉再開を要求すべき相手は西洋の政策決定者達だ。
スポンサーサイト



ポーランドの事実上のウクライナ封鎖は、退陣する政府の最後のパワープレイだ(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/10/15のポーランドの総選挙以降、ポーランドは事実上、ウクライナ国境を封鎖している。これは退陣を控えた与党政府が、ポーランドをドイツの属国にしようと考えているトゥスクに政権を引き継ぐ前に、ウクライナに対するポーランドの勢力圏を回復しようとしているからだ。
Poland’s De Facto Blockade Of Ukraine Is Its Outgoing Government’s Last Power Play



ポーランドがウクライナ国境を事実上封鎖

 2023/10/15のポーランドの総選挙ではリベラル・グローバリストの野党連合が勝利したが、その結果トゥスク元首相が首相に返り咲く可能性が高い。そしてその場合、ポーランドはドイツの属国になるだろう。

 この運命の投票以来、ポーランドのトラック運転手や農民達は、ウクライナに対して事実上の封鎖を課しているが、退陣する与党政府はまだこれを破っていない。これは、主権の一部を維持する為に自国に戦う機会を与える為の、与党の最後のパワープレイだと考えることが出来る。

 西洋のメディアはこの展開について大きくは取り上げていないので、これまでの流れを纏めておこう(タイトルは日本語に直したが、リンク先は英文)。

 EU国(ポーランド)がウクライナ車両を阻止———シュピーゲル
 ウクライナ特使がポーランドのトラック運転手達の封鎖を非難
 キエフへの援助を阻止するEU諸国の抗議者達———ウクライナ当局
 ポーランドの農民達がウクライナ封鎖に参加———ブルームバーグ
 ウクライナ人が食糧不足について警告
 ウクライナはポーランド国境封鎖のコストを計算中
 ポーランドのトラック運転手達がウクライナ軍の貨物を阻止———メディア




退陣する与党の思惑

 このシナリオは10/02の時点で予測していた。この時はポーランドは、若し与党が勝利すれば、ポーランドの勢力圏を狙っているドイツから一定の距離を置く為に、ウクライナに対して事実上の封鎖を課すかも知れないと予測していた。これはドイツからウクライナへの軍事・経済援助の輸送を断ち切るのが目的だ。これは1938年にポーランドがリトアニアに送った最後通牒の現代版だが、今回はウクライナが同意しない場合でも武力による威嚇は含まれない。だが封鎖の脅しだけでも、キエフをポーランドの命令に従わせるには十分だろう。

 予測通り、ポーランドは実際、ウクライナに対して事実上の封鎖を行った訳だ。だが与党とその同盟者候補達は、選挙で過半数の議席は獲得出来なかった。与党がトラック運転手と農民達による封鎖を解除することを拒否したことは、彼等がそれを暗黙の内に承認していることを示唆している。そもそも彼等がこれを仕組んだのだと後になって判明したとしても驚きではない。

 退陣する与党政府の視点から見ると、トゥスクが次期首相を務める期間中、ポーランドの勢力圏を書き換えようとするドイツの攻勢を前にして、自国の主権を守る為に戦うチャンスを得るには、ウクライナに対するポーランドの勢力圏を回復することが必要なのだ。ポーランドはドイツの属国になる可能性が高いが、この地政学的逆転がこれを食い止めてくれるかも知れない。

 ポーランドにとって最悪のシナリオは、ポーランドがドイツの史上最大の属国となり、ベルリンが構想する「中央ヨーロッパ(Mitteleuropa)」に於て、ウクライナに次ぐ二番手の役割を果たすことだ。この場合、ベルリンはワルシャワよりもキエフを優遇する危険性が有る。

 具体的には、これはポーランドにより多くのウクライナ移民を受け入れさせる、と云う形を取る。そしてその移民は正式にポーランド市民となり、独自の投票圏を構成することになる。この所謂「大量移民兵器」が国境地帯で集中的に使用された場合、ポーランドの領土一体性が脅かされるかも知れない。

 従って、可能な限りあらゆる現実的な手段を講じて、この最悪のシナリオを回避することが不可欠だ。だからこそ、退陣を控えたポーランド与党政府は、ウクライナに対する事実上の封鎖を黙認しているのだ。

 この夏にドイツに取って代わられたばかりのウクライナに対する勢力圏をポーランドが回復出来れば、ポーランドの領土一体性もより自信を持って守ることが出来る様になる。政府はその為に、退陣する前に何等かの法的形式によってそれを制度化しようとしている。

 トゥスクはポーランドをドイツの覇権に従属させることを考えている様だが、そうなると官僚機構の本格的な粛清が必要になり、特に軍、諜報機関、外交部門(総称して「ディープ・ステート」)から全ての保守ナショナリストを排除しなければならない。これは難題なので、完全に実行することは難しいだろう。またこうした動きは、(今回の事実上の封鎖を画策したかも知れない勢力によって?)大規模な抗議活動や社会経済的混乱を引き起こす可能性も有る。

 米国でリベラル・グローバリストの「ディープ・ステート(DS)」がトランプ大統領の政策に反対した様に、ポーランドの保守ナショナリスト達も、トゥスクを妨害する為に反対するかも知れない。だが、DSがトランプの政策を完全には阻止出来なかったのと同様、彼等もまたポーランドがドイツの属国になる動きを完全に阻止することがは出来ないだろう。但し次の選挙までの時間を稼ぐことは出来るかも知れず、状況を考えれば、彼等にとってはそれで十分だ。

 与党がトゥスクに政権を引き渡す前に、失ったウクライナへの勢力圏を回復しておかなければ、最悪の場合、ポーランドの領土一体性に対する差し迫った脅威が、次の選挙までには既成事実となってしまうかも知れない。従ってウクライナ国境の事実上の封鎖は、退陣する政府の最後のパワープレイではあるが、これはポーランドにとって今後数年間、領土の一体性を守る為の最後の現実的なチャンスでもある。

サウジアラビアは最終的にイスラエルとの関係正常化交渉を再開すると予想される(抄訳)

アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/24、バイデン米大統領は、ハマスの攻撃の理由のひとつは米国が仲介するサウジとイスラエルの関係正常化交渉だと指摘したが、これはその通りだ。これはまだ先のことかも知れないが、サウジのMBSは、何時か米国が仲介するイスラエルとの秘密協議を再開するかも知れない。
Saudi Arabia Is Expected To Eventually Resume Its Secret Normalization Talks With Israel


 2023/11/24、バイデン米大統領は「これから言おうとしていることを証明することは出来ない」と前置きしつつも、ハマスがイスラエルを攻撃したのは、米国が仲介したサウジとイスラエルの秘密交渉を妨害するのが目的だったのではないかと述べた。

 「ですが私が思うに、ハマスが攻撃を行った理由のひとつは、私がサウジや他の地域諸国と緊密に連携して、イスラエルとイスラエルの生存権を承認することで、地域に平和を齎そうとしていたことを、彼等が知っていたと云うことです。」
President Biden Delivers Remarks on the Release of Hostages from Gaza


 つまり自分は平和の使者でありハマスは平和の敵だと主張している訳だが、彼は失言癖で有名であるにも関わらず、ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃が米国のアブラハム協定(アラブ・イスラエル関係正常化協定)の拡大計画を狂わせる一因となったことは否定出来ないので、今回の主張は的を射ている。

 以前の報道に拠れば、この作戦は2年前から計画されており、その間、米国が仲介したイスラエルとサウジの秘密会談に関する暴露記事も流れている。

 これが目覚ましい進歩を遂げていることを示す最も明確な兆候は、9月にデリーで開催されたG20サミットで、インド・中東・欧州経済回廊(IMEC)が発表されたことだった。このメガプロジェクトはイスラエルが、西アジア経由でのヨーロッパ-インド貿易を促進する為の重要な複合結節点として機能することを想定しているが、サウジがこの枠組みに関与している為、実現の為にはイスラエルとサウジの関係正常化が必要となる。関係諸国が合意に達しようとしていなかったら、IMECが発表されることは無かっただろう。
India-Middle East-Europe Economic Corridor

 だが多くの人々が現在、IMECに関してこれまでに成し遂げられた進展が単に凍結されるのか、それとも永久に駄目になるのかについて論じている。

 イスラエルによるパレスチナ人に対する集団的懲罰は世界中のイスラム教徒を激怒させた。そして「二聖モスクの守護者」として、サウジは抑圧されている同宗者達を擁護する道義的責任を感じており、その為に少なくとも当面はこうした協議を一時停止することにしたと報じられている。現状でイスラエルと行動を共にすることは、宗教的・人道的に、パレスチナの大義に対する明白な裏切りになるからだ。

  だが、だから云ってアブラハム協定の拡大がもうお終いだと判断するのは早計だ。IMECは、サウジ経済を近代化しようとするムハンマド・ビン・サルマン皇太子(MBS)のヴィジョン2030構想にとっても不可欠であって、幾らイスラエルに腹を立てたからと云って、サウジがこれまで積み上げて来たものを全て捨てるとは考え難い。

 MBSは(プーチンが評価した様に)マキャベリストであることで知られているので、事態が落ち着いたら、米国が進めるイスラエルとの秘密交渉再開に同意するかも知れない。

 その際、「(パレスチナ人を)シオニストに売り渡した」と云う非難を避ける為に、サウジはガザ再建に向けた資金提供を申し出るかも知れない。他のアラブ諸国はサウジ程の資力は持っていないし、西洋諸国はイスラエルの逆鱗に触れることを恐れるだろう。そうしてソフトパワー上の舞台が整えば、交渉を中断したところから再開することが出来る様になる。

 MBSの観点からすると、これはIMECを解き放ち、ヴィジョン2030を前進させるだけではない。サウジはハマスの同盟相手であるムスリム同胞団を毛嫌いしている(正式にテロ組織に指定している)ので、これは国家の威信に関わる問題でもある。テロ組織の同盟相手がイスラエルを急襲してサウジの大戦略計画を台無しにすると云うシナリオは、彼にとっては絶対に受け入れられないものだ。

 これはまだ先のことかも知れないが、MBSは、何時か米国が仲介するイスラエルとの秘密協議を再開するかも知れない。

パレスチナ問題

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/24、バイデン米大統領は、ハマスの攻撃の理由のひとつは米国が仲介するサウジとイスラエルの関係正常化交渉だと指摘したが、これはその通りだ。これはまだ先のことかも知れないが、サウジのMBSは、何時か米国が仲介するイスラエルとの秘密協議を再開するかも知れない。
サウジアラビアは最終的にイスラエルとの関係正常化交渉を再開すると予想される(抄訳)

リチャード・メドハースト氏による、イスラエルと米国の偽善性に対する「もう沢山だ。いい加減にしろ!」と云う率直な憤懣。全く同感だ。
I've Had Enough


2023/11/22のミントプレスのジェシカ・バックスボーム氏の記事。パレスチナ人に対するジェノサイドを敢行しているイスラエルに武器(白リン弾を含む)を送っているのは、米国を筆頭として、英国、カナダ、ノルウェー、スイス、デンマーク、オーストラリア、ベルギー、ドイツ、トルコ、イタリア、オランダ、フランス、チェコ。英米とスペインは人員も送っている。
THESE ARE WESTERN COUNTRIES AIDING ISRAEL’S GENOCIDE IN GAZA

★Vox特派員アブダラー ・ファイヤド氏の記事の抄訳。ワシントンの連中が「中東唯一の民主主義国」と称賛するイスラエルが、世界最大の屋外強制収容所でパレスチナ人迫害の為に長年使用して来た「行政拘禁」を中心に、パレスチナ人捕虜の非人道的な扱いを解説している。
何故イスラエルはこれ程多くのパレスチナ人を投獄しているのか(抄訳)

2023/11/22、イスラエルとハマスとの間で停戦協定が発表されたが、ヒズボラは同日、これには関与しないことを発表した。が、関係者は「停戦期間中にレバノン南部やガザでイスラエルがエスカレートすれば、ヒズボラからの反応が待っているだろう」と釘を刺すことも忘れなかった。
Hezbollah not part of Gaza-Israel truce: Official

イスラエルの愛国CM。敵をナチスに擬えて、敵を皆殺しにしろと少女達が歌っている。悍ましいことこの上無い。
'Annihilate Everyone': Israeli TV Promotes Genocidal Song


★2023/11/21、インターセプトのジェレミー・スケイヒル氏の記事の要点。少しだけ補足した。イスラエルはハマスがガザ地区最大のアル=シファ病院を軍事拠点として利用していると主張することで、病院に対する攻撃を正当化しようとしているが、その根拠は全く話にならない程脆弱なものだ。そして仮にその主張が正しかったと仮定しても、国際法は病院に対する無差別な攻撃を許していない。
アル=シファ病院、ハマスのトンネル、イスラエルのプロパガンダ(要点)

2023/11/20、イエメンのフーシが紅海でイスラエル関連の貨物船を拿捕したが、この船の所有者の一人はモサドと繋がりの深いイスラエルの億万長者、ラミ・アンガーだった。
Israeli billions, Mossad and Houthi revenge: Why was a cargo ship seized in the Red Sea?

ガザの惨状の一例。「これを支持するには、真のサイコパスでなければならない。」
Where Is Our Humanity?
No. 1978 私たちの人間性はどこにあるのか?

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/18のヨルダン外相の声明から判る通り、アラブ諸国はガザに平和維持軍を送ることには消極的だ。仮に平和維持軍の派遣が実現したとしても、トラブルを引き起こさない為には外交的な工夫が必要になる。
何故アラブ諸国はガザへの平和維持軍派遣に消極的なのか?(抄訳)

マックス・ブルーメンソールとクリス・ヘッジズ両氏の解説。2023/10/07にハマスによって殺害されたと主張されている民間人には、実際にはイスラエル軍によって殺害された者が多数含まれていた。
VIDEO: What really happened on October 7?

2019年にガザ地区沖等で石油と天然ガスの重要な貯留層が発見された。だが2023/10/07に勃発した紛争により、イスラエルとパレスチナ人にとって双方にメリットが有った筈だった14億ドル規模の天然ガス・プロジェクトを復活させる計画が、事実上凍結された。
Israel-Palestine war: Israel wants to seize Gaza's multibillion dollar gas field

★キット・クラレンバーグ氏の2023/11/13の記事の抄訳。代替メディアで流通している「ハマスの攻撃はイスラエルによる偽旗作戦だ」と云う説に関して、私はアンドリュー・コリブコ氏の「そのシナリオではイスラエルが失うことになる経済的機会は大き過ぎるので有りそうにない」と云う分析を紹介したが、この記事はその説を更に裏付けるものだ。
ブローバック: ガザ戦争がイスラエル経済に与えた多大な被害(抄訳)

櫻井ジャーナルさんの記事。ネタニヤフが「人道調整官」に選ぼうとしていると言われているトニー・ブレア元英首相は、イスラエル(正確には、イスラエルを駒のひとつとした英米帝国主義プロジェクト)と関わりが深い。
ネタニヤフ首相はイスラエルと関係の深いブレア元英首相を「人道調整官」に

2023/11/11、人道犯罪の即時停止とイスラエルとパレスチナの平和的共存を訴える中国の張軍常任代表のスピーチ。良識と人道の声だ。
Enough Is Enough, Says Chinese Envoy To UN At UNSC | Israel Gaza | Dawn News English


★2023/11/09のヴァネッサ・ビーリィ氏の記事の抄訳。米国はキエフ軍に、人口密集地に軍を展開させたり街を丸ごと封鎖して避難を妨害したりすることで人間の盾を使わせ、民間人の死傷者が出るとそれをロシア軍の戦争犯罪の証拠として告発して来た訳だが、イスラエルでは逆の戦術が使われている。イスラエル軍はパレスチナ民間人を殺害する大義名分として、根拠も無く「ハマスが間の盾を使用している」と云う告発を行う一方で、自らが繰り返し人間の盾を使用している事実については完全に目を瞑っている。
「ハマスの人間の盾」によるイスラエル戦争犯罪の正当化(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/08、ヨルダンはイスラエルに対して警告した。だがイスラエルに対して本格的な戦争を始めたい国は何処にも無い。イスラエルによるガザの再占領が既成事実となってしまっても、どの国も苦情を云うのが精々だろう。
イスラエルによるガザ再占領は、どんなに長く続いても覆せないだろう(抄訳)

★デイヴ・デキャンプ氏の記事。2023/11/06、ジョン・カービー報道官はバイデン政権が無条件の支援を続けるイスラエルが行っているガザ攻撃によって「何千人もの罪の無い人々」が殺害されたことを認めた。
ホワイトハウスはイスラエルが「何千人もの罪の無い人々」を殺害したと発表(抄訳)

★デイヴ・デキャンプ氏の記事の抄訳。2023/11/06のインタビューで、ネタニヤフ主張はイスラエルが戦争後ガザ地区を「無期限に」占領することを構想していることを明らかにした。
ネタニヤフ首相がイスラエルによる「無期限」のガザ占領を構想(抄訳)

★ティモシー・アレクサンダー・グスマン氏の記事の抄訳と補足。2023/11/05、イスラエルの文化遺産大臣アミチャイ・エリヤフは、ガザ地区に核爆弾を落とすことも選択肢のひとつだと発言した。「ガザには関与していない民間人など存在しない」そうだ。
「ガザに核爆弾を落とせ」:イスラエルの極右の大臣が、ガザに核を使うことも選択肢の内だと発言(抄訳と補足)

「『パレスチナ連帯国際デー』の11月4日に、世界300以上の都市で街頭にたち、人民はガザでの即時停戦を要求し、解放のために闘うパレスチナ人民に連帯した。」
The people of the world declare: “Palestine will be free!”
パレスチナ:『パレスチナ連帯国際デー』に全世界の300以上の都市で抗議行動

2023/11/03までの時点で、イスラエル軍はガザの人口密集地に対して合計15,000発、25,000t以上の爆弾を投下した(これには戦争開始から僅か6日間で6,000発を投下した分も含まれる)。これは広島型核兵器2発分に相当する。
15,000 Bombs Equivalent to Two Hiroshimas

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/03のヒズボラの最高司令官ナスルッラーフの演説からは、イスラエル-米国と抵抗の枢軸がMADに陥って身動きが取れなくなっていることを読み取ることが出来る。これは双方とも「イカれた精神異常の戦争屋」ではなく合理的な計算が出来ることを示唆しており、これは両陣営間の軍事戦略問題の本当の状態について、再考を促す筈だ。
ナスルッラーフの演説は、イスラエル-米国と抵抗の枢軸との関係が「MAD」に達したことを裏付ける(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/02のイエメンのフーシによるイスラエル爆撃未遂は、イランによって承認された可能性が有る。その場合イランとサウジとの関係は再び悪化し、地域全体に広範な影響を齎す可能性が有る。
フーシによるイスラエル爆撃未遂は何が目的だったのか?(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の記事の抄訳。2023/11/02、WSJはワグナーがヒズボラを支援する可能性について報じたが、これは恐らくフェイクニュースだ。
「ワグナーがヒズボラを支援」と云うウォール・ストリート・ジャーナルの報道が心理作戦である3つの理由(抄訳)

★デイヴ・デキャンプ氏の記事の抄訳。元イスラエル兵の米下院議員が2023/11/01、国会で「罪の無いパレスチナ民間人など殆ど居ない」と断言した。国会ではガザへの支援を遅らせる法案が可決された。
元イスラエル兵のマスト米下院議員、罪の無いパレスチナ民間人の存在を否定(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。西洋はパレスチナ人に対する虐殺は公然と応援するが、ドンバスのロシア人に対する虐殺には沈黙して隠している。この二重基準の背後には、それぞれの戦争の目標の違いが関係している。
西洋はロシア人とパレスチナ人の爆撃に関し、民族的に偏向した二重基準を採用している(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。エジプトには、ガザからの難民を受け入れて、結果的にガザがパレスチナ人から奪われることを促進するか、国境を封鎖した儘にしてイスラエルによるパレスチナ人のジェノサイドを黙認するか、2つの選択肢が有る。イスラエルが地上作戦を自発的に止めるとは考えられないので、ジェノサイドの可能性は日に日に高まっている。アラブ諸国による石油禁輸措置が唯一の望みだが、今のところその兆候は無い。
エジプトはガザでジェノサイドに終わるかも知れない危険な賭けに出ている(抄訳)

★ニューヨーク・ポストのリッチ・カルダーと マシュー・セダッカの記事の抄訳。ソロスは親ハマス団体を支援している。
イスラエルを非難しハマスの攻撃を支持する抗議団体は、ソロスから1,500万ドル以上を受け取っていた(抄訳)

★超タカ派の一人として知られる米共和党のリンゼー・グレアム上院議員は、2023/10/31に放送されたCNNのインタビューで、ガザのパレスチナ民間人がどれだけ死のうとイスラエルを支持し続けることを明言した。
リンゼー・グレアム米上院議員、ガザのパレスチナ民間人がどれだけ死のうとイスラエルを支持し続けると明言。「制限なんて無い。」

2023/10/31、イエメン北部を実効支配する親イラン組織のフーシ派(アンサール・アッラー)はパレスチナ情勢を巡ってイスラエルとの戦争状態に入ったと正式に認めた。西洋がジェノサイドを煽った所為で紛争がどんどん拡大する。
イエメン・フーシ派 イスラエルとの戦争状態を宣言

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/10/29にロシア連邦のダゲスタン自治共和国で起こった暴動は、SBU/CIAによる介入の結果だったが、これはロシアを「バルカン化」し、イスラエルとの関係を傷付け、ロシアをイスラエル・ハマス戦争に引き摺り込み、イスラム教徒に対するロシアの信用を失墜させ、来春のロシア大統領選に向けてカラー革命を準備する為の陰謀だった。
ダゲスタンで本当は何が起こったのかを解読する(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の要点。2023/10/28のラヴロフ外相のインタビューは、最新のイスラエル・ハマス戦争に対するロシアの態度について多くの誤解や無理解を解消するだろう。
ラヴロフが最新インタビューでイスラエル・ハマス戦争に対するロシアの政策について解説(要点)

2023/10/27、マックス・ブルーメンソール氏の記事。幾つもの証言から、10/07にハマスがアル=アクサ洪水作戦を開始して後、イスラエル軍はイスラエル自身の住宅や基地を砲撃しているが、当局は死傷者は全てハマスによる犠牲者だと主張している。イスラエル人の人質を殺害しているのは、人質もろともハマスを攻撃しているイスラエル軍であることには、殆ど疑問の余地は無い。
October 7 testimonies reveal Israel’s military ‘shelling’ Israeli citizens with tanks, missiles

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023年10月に行われた米軍による一連のシリア爆撃を、ロシアは事実上黙認した。これは何も目新しいことではなく、2015年以来、ロシアは紛争のエスカレーションを防ぐ為に、イスラエル軍や米軍がシリアを爆撃しても何もして来なかったことの延長線上のことに過ぎない。この非公式の政策は今後も継続すると予想される。
ロシアが米国による最近のシリア爆撃を受けて阻止も反応もしなかった理由とは(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/10/21のカイロ・サミットではイスラエル・ハマス戦争に関する各陣営の色分けがはっきりした。現状では事態が好転する見込みは無いが、イスラム教徒が多数派を占めるエネルギー輸出諸国が協力して石油禁輸措置に踏み切れば、ガザの人道問題を改善するよう、イスラエルに圧力を掛けられるかも知れない。
イスラエル・ハマス戦争の人道問題に対する解法は新たなアラブ石油禁輸か?

★デイヴ・デキャンプ氏の記事。2023/10/25、バイデンはパレスチナの民間人の死傷者を過小評価させようとした。昨今ではエライ人が何か言う度にそれが十分根拠の有ることだと盲目的に信じる人達が多いが、嘘吐き常習犯だと判明している人物が何か馬鹿げたことを言った時に健全な懐疑精神を働かせられない者の世界観はどんどん歪んで行く。
バイデン大統領はパレスチナ人が民間人の死傷者について嘘を吐いていると非難

★国連安保理に於ける最新のイスラエル・ハマス戦争に関する決議について、2023/10/25時点までの流れを、アル=ジャジーラの記事を参考に纏めてみた。
露中は即時停戦を求め、西洋はジェノサイドを支援し紛争拡大を煽る

★デイヴ・デキャンプ氏の記事。2023/10/25のオックスファムの報告に拠ると、イスラエルは全面封鎖によってガザの民間人を兵糧攻めにし、人道犯罪を強化している。
オックスファム:イスラエルはガザの民間人に対する「戦争の武器」として飢餓を利用している

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。イスラエルが第二戦線が開かれるのを阻止する為にシリアを爆撃したとしても、ロシアはそれを黙認するだろうと予想される。
ロシアは恐らくイスラエルによるシリア空爆を止めない(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/10/20のバイデンの大統領演説は第三次世界大戦の恐怖を煽っていたが、これは彼の主張する様な「民主主義vs独裁制」と云う(イラク戦争の時のブッシュJr.並みの)幼稚な御伽噺とは何も関係無く、議会の混乱によって軍産複合体の計画が狂ってしまったのが原因だ。
バイデンが第三次世界大戦を仄めかしたのは軍産複合体の利益を維持するのが目的だ(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ロシアはハマスと関係を維持してはいるが、そのテロリズムには反対している。ロシアは最終的には和平プロセスに於て仲介役を務める為に、ガザ地区を支配しているハマスとプラグマティックに関係を維持しているだけで、ロシアは恐らくハマスよりもファタハの方を好んでいる。
ハマスとのロシアの関係はプラグマティックなものだ。ハマスを支持するものとして吹聴されるべきではない(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。イスラエルとウクライナに対する西洋の二重基準は余りにも明々白々なので、西洋の偽善に対するロシアの一貫した批判の信憑性が高まっている。
イスラエルとウクライナに対するその二重基準により、西洋はグローバル・サウスで信用を失っている(抄訳)

★RTの記事の抄訳。ウクライナに送られた筈の武器をハマスが使用していると云う憶測について、プーチンは有り得る話だと肯定した。ウクライナに送られた筈の兵器が闇市場に流れてテロリストの手に渡っていることは、このブログでも何度か指摘して来たので、これは馬鹿げた主張では全くない。
ハマスがウクライナの武器を保有していると云う憶測についてプーチンがコメント(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。最新のイスラエル・ハマス戦争に於て、ロシアとインドは、どちらかを犠牲にすることなく、双方のバランスを取ることは実際に可能であることを証明した。これはこの紛争のそれぞれを支援している米国とカタールを動揺させており、従って彼等はロシアとインドの信用を落とそうと偽情報キャンペーンを展開している。
米国とカタールはイスラエル・ハマス戦争に対するロシアとインドの政策の信用を落とそうとしている(抄訳)

スコット・リッター氏によるエッセイ。75年に亘るイスラエル偽善の歴史を概観出来る。
Why I no longer stand with Israel, and never will again
なぜ私はもうイスラエル側に立たないのか?なぜ二度と立つことはないのか?

★「ハマスが子供達の首を切った」とする疑惑について、ニューヨーク・ポストとビジネス・インサイダーの記事をベースに纏めてみた。この疑惑は嘘を吐く動機を煽れんばかりに持っている関係者達の証言だけで成り立っており、物理的な証拠は一切無い。
バイデンは斬首された子供達の画像を実際には見ていなかった

2023/10/09、イスラエル国防省はガザ地区に対して非人道的な「完全包囲(つまり兵糧攻め)」を行うことを宣言し、「我々は人の姿をしたケダモノ(human animals)と戦っており、それに応じて行動している」と発言した。つまりパレスチナ人は人間以下の存在であり、その権利や尊厳など気に掛ける必要は無いと言っているのだ。
Defense minister announces ‘complete siege’ of Gaza: No power, food or fuel

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ロシアは最新のイスラエル・ハマス戦争に対してバランスの取れたアプローチを取っており、それによってこの紛争に於ける唯一の真に中立な利害関係者として自らを位置付けている。従ってこのロシアが提案した停戦草案は、西アジアが自律的な不安定化サイクルに逆戻りするのを防ぐ、恐らくは最後のチャンスとなる。
ロシアの停戦草案は空前の人道危機を防ぐ最後のチャンスだ(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ロシアはパレスチナの独立を支持しているが、「反イスラエル政策」を取っている訳ではなく、ハマスとイスラエル、双方を非難している。これについてAMCもMSMも、それぞれが違った理由から、誤った情報を拡散している。複雑な国際情勢を虚心坦懐に理解したかったら、ゼロサム的な二分法の発想やキャンセル文化とは距離を置かなければならない。
ロシアはパレスチナ独立を支持しているが、これは反イスラエル政策だと吹聴されるべきではない(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/10/07以降のイスラエル・ハマス戦争により、エジプトはジレンマに追い込まれている。全ての難民に対して国境を開放することで、ガザ地区からのパレスチナ人の民族浄化を促進するか、難民を紛争地帯に閉じ込めた儘にしてジェノサイドの可能性を容認するかの、どちらかを迫られている。
エジプトのジレンマ:民族浄化を促進するか、ジェノサイドの可能性を容認するか(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。最新のイスラエル・ハマス戦争はロシアの利益になっているとの主張が出回っているが、イスラエルとウクライナのどちらへの軍事援助を優先するかと云う西洋のゼロサムのジレンマは、彼等自身の無責任な政策の結果に過ぎないし、メディアがイスラエル・ハマス紛争に焦点を当てるのは編集者の自主的な選択だ。ロシアはどちらとも何の関係も無く、寧ろ戦争がシリアに拡大すれば地域の利益が脅かされることになる。
ロシアが最新のイスラエル・ハマス戦争から利益を得ているとする主張はミスリードだ(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。イスラエルのネタニヤフ首相はハマスの攻撃を事前に察知しながら何等かの理由でこれをわざと見過ごして攻撃を実行させたとする憶測がソーシャル・メディア上で出回っているが、状況を詳しく見てみるとこの説には説得力は無い。
ネタニヤフ首相がハマスによる攻撃を望んでいたとする陰謀論の誤りを暴く(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/10/07、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官の、最新のハマス・イスラエル紛争に関する発言を読み解く。多くのAMCメンバーが誤解しているが、ロシアはパレスチナを支持するどころか、全ての責任はイスラエルと同様、パレスチナにも在ると考えている。
最新のイスラエル・ハマス戦争に対するロシアの公式反応を解釈する(抄訳)

★ミント・プレスのムナール・アドレー氏の記事。2023/10/07に開始されたハマスの奇襲攻撃は多くの人を驚かせたが、パレスチナ人に対するイスラエルのアパルトヘイトとジェノサイドはもう75年も続いているので、これは(ウクライナ戦争と同様だが、ウクライナ戦争より長い)今始まった戦争ではない。知っている人はとっくの昔から知っている話なのだが、例によって知らない人は全く知らないらしい。国際法と人道に照らして、パレスチナ人は差別と虐殺に対して抵抗する権利が有る(どの程度、どの様な種類の抵抗を容認するかは人によって異なるだろうが)。
ガザ強制収容所

ヘブ・シャマル氏の記事。TVやパソコンやスマホのスイッチを切れば一瞬で戦争の現実から距離を置くことの出来る西洋のパレスチナ支持者達と違って現実から逃げることを許されず、生まれた時から人間扱いされて来なかったパレスチナ人の立場から、最新のハマス・イスラエル戦争の暴力を嘆いている。「私は死を喜びません。私は生きる可能性を喜びます。私達は唯疲れ、傷付き、悲しんでいるだけです。」
Despite what you think, Palestinians are not celebrating death.

以下の著作の有るマジン・クムシエ氏のエッセイ。パレスチナ人の立場から最新のハマス・イスラエル戦争についての感想を述べている。「『アル・アクサ洪水』と呼ばれる最近の出来事が、(パレスチナでは長い間待ち望まれていた)真実、正義、そして人道の洪水を齎しますように。 それが(植民地主義者と抵抗勢力双方の)暴力を終わらせる唯一の方法です。」
Al Aqsa Flood – Popular Resistance
 

★2023/10/07にハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けたことで、パレスチナ問題が再び国際世論の注目を浴びた。そんな中、駐英パレスチナ大使のフサム・ゾムロットがBBCのインタビューに応じた遣り取りが一部で話題になった。インタビュアーの偽善的な誘導質問に対して大使が正面から立ち向かったことが称賛を浴びたのだ。
イスラエルとパレスチナについての醜い真実を思い出せ!

2023/10/07に勃発したハマスとイスラエルの軍事衝突を受けて、NYではパレスチナ人と反シオニストがデモを実施。これに対抗してイスラエルを支持するデモが行われた為、警察は両者を引き離した。イスラエル国民を丸ごと遺伝子ワクチンのモルモットにしているファイザー本社前に集まった親イスラエル・デモの参加者達は公然とパスレチナに対すしてジェノサイドを行えと叫んだ。
Pro-Zionists in New York call for genocide of Palestinians


★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/10/07に勃発したハマスによるイスラエルに対する奇襲攻撃に際して、押さえておくべき10のポイント。これは展開次第によっては各方面に(ウクライナ紛争を含めて)大きな影響を引き起こすかも知れない。
イスラエルに対するハマスの奇襲攻撃に関して押さえておくべき10のポイント(抄訳)

西洋諸国の多くの市民達は、植民地主義など大昔の話だと思っているかも知れない。だがイスラエルで75年前から今日まで続いていることは、白人入植者達が「新大陸」等で行って来たことと本質的には同じだ。パレスチナに住む人々は理不尽に土地を奪われ、殺され、虐待され、監視され、拘束され、非情な民族浄化の犠牲になっている。誰でも知っている筈だが、殆どの人が気にしていない事実だ。ジェノサイドは目の前でずっと起こっているが、歴史の正しい側に立つ者は石を投げられるのが歴史の常だ。
The BANNED Video Israel Doesn't' Want You To See


2023/04/25、建国75年を迎えるイスラエルの建国記念日と同じ日に、NYの国連本部では「パレスチナ問題」を論じる安保理の定例会合がロシア主催で開催されていた。が、イスラエルの特使は討論の再スケジュールの要求が拒否されると激昂し、過去1年間に殺害されたイスラエル人の名前を読み上げて抗議した後、「私はこの聖なる日に嘘と非難を聞いて時間を過ごすことを拒否致します。この議論は戦没者の顔に泥を塗るものであり、イスラエルはこれに参加しません」と言い放って退席した。米国はイスラエルの「自衛の権利」を強調しつつも、イスラエル警察による最近のアル=アクサー・モスク襲撃事件を非難した。
Israel walks out of UNSC meet chaired by Russia; 'Can't sit and listen to...' | Watch


2023年の最初の1ヶ月だけで、イスラエルは5人の子供を含む計29人のパレスチナ人を殺害している。2023/01/26のジェニンの虐殺では少なくとも9人が殺害され、その中には61歳の女性も含まれていた。米国は数十年続くこのジェノサイドと弾圧に対して経済制裁や武力介入せよと叫んだことは無い。寧ろ新たな協定によって、米国市民の払った税金は今後10年で38億ドル、イスラエルに流れ込むことになる。
Israeli Security Forces Carry Out Massacre in Jenin, Palestine

イスラエルは1975年の生物兵器禁止条約も1997年の化学兵器禁止条約調印もしていないが、2022/09/19に発表された論文により、1948年にシオニスト民兵によって生物兵器・化学兵器がパレスチナ人に対して使用されていた事実が明らかに。彼等は腸チフス、赤痢、マラリア、その他の病気の感染性細菌を井戸や水道に注ぎ込んでいた。これは「細菌学的手法による戦争」を禁じた1925年のジュネーヴ議定書に違反している。
Israel’s secret, illegal biological war against Arabs

西側大手メディアはロシア/中国/イラン/DPRK等々が「国際社会から孤立しているならず者国家」と主張するのが好きだが、米=イスラエルのコンビは何十年にも亘って、圧倒的な国際社会の大多数の意思表示にも関わらず、パレスチナの侵略を継続して来た。2022/10/28の国連総会では、核不拡散条約に違反するイスラエルの核保有を非難する決議が行われたが、152ヵ国がこれを支持。反対したのは僅か5ヵ国だけ、米、イスラエル、カナダ、そしてパラウとミクロネシア(西洋の半植民地で常習的に脅迫を受けている)。24ヵ国が棄権したが、何時もの「自由と民主主義」とその属国の面々。自身も核保有国であるインドも棄権している。日本は支持票を入れている。偉い!

UN votes 152 to 5 telling Israel to get rid of its nuclear weapons


【推奨】西側大手メディアの注目がウクライナにばかり集まる状況で略黙殺されている戦争・紛争・ジェノサイドのひとつが、イスラエルによるガザに対する国家テロで、これはダン・コーエン=ミントプレスのドキュメンタリー。「世界情勢について知るべきことはマスコミが自動的に教えてくれる」と信じている人が決して見ることの出来ない現実がここに在る。

 このドキュメンタリーの概要。
WATCH THE NEW MINTPRESS NEWS DOCUMENTARY FILM: GAZA FIGHTS BACK

★ジャーナリストのアビー・マーティン氏による2021年の動画の要点。偽の戦争犯罪を申し立てることによって自らの戦争犯罪を正当化しようとするイスラエルの偽善性を告発している。
ガザの虐殺を正当化する為の「人間の盾」の嘘を暴く(2021年、要点)

パレスチナ保健省の発表では、イスラエルは2021年、87人の子供を含む355人のパレスチナ人を殺害した。中でも5月に11日間続いた爆撃中に265人が殺害された。このジェノサイドはウクライナ紛争と違ってマスコミが連日トップで取り上げたりはしない。

Israel killed 355 Palestinians last year, including 87 children: Palestinian health ministry

ネタニヤフは昔の演説で、ヒトラーはユダヤ人を追放したかっただけで、ユダヤ人を絶滅させると云うアイディアは、ユダヤ人と云う共通の敵を巡って協力関係に在ったムスリム同胞団の大ムフティ(アミン・アル・フセイニ)から吹き込まれたものだと主張している。つまりホロコーストを発案したのはアラブ人だと主張している!
Netanyahu Blames Arabs – Not Hitler – For The Holocaust!


★パレスチナに住むキリスト教徒達の受難の歴史を描いた、2013年の1時間弱の英語のドキュメンタリーを紹介する。パレスチナ人に対するイスラエルの弾圧は、イスラム教徒への弾圧であると同時にキリスト教徒に対する弾圧でもあると云う、通常は語られることの無い視点が語られる。
パレスチナ人キリスト教徒、抑圧と強制退去の歴史———石達は声を上げる

ウクライナ(2023年〜)

★2023/11/27、ドイツのタブロイド紙「ビルド」が、複数のウクライナ軍兵士と将校の証言を掲載した。ウクライナ軍の現状は最早惨憺たる有様の様だ。これは有料記事なのだが、ロシアのRTが内容を紹介してくれている。
ウクライナ軍が抱える大問題(要点)

★2023/11/24、ゼレンスキーの同盟者であるデヴィッド・アラハミア議員もまた、2022年3月にキエフとロシアとの間で和平交渉が進められていたが、西洋の妨害によって駄目になった事実を認めた。キエフ当局者がこの事実を公の場で認めたのはこれが初めてだ。
ウクライナ紛争は2022年3月で終わる可能性が有ったが、ボリス・ジョンソンが和平合意を妨害した

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/22にブルームバーグが報じた、ウクライナに対するEUの安全保障協定草案には、相互防衛義務が盛り込まれていなかった。これは西洋が来るべき紛争凍結時、計算違いからロシアとの直接対決に巻き込まれるリスクを負いたがっていないことを示している。
報じられたウクライナに対するEUの安全保障には、何故相互防衛義務が含まれていなかったのか?

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/20、ゼレンスキーは自分に対する「5、6回」の暗殺計画を生き延びたと主張したが、これは恐らく、パトロンである西洋を脅して軍事援助を続行させ、自分を切り捨ててザルジニーを支持することを思い止まらせ、ロシアとイスラエルとの関係に楔を打ち込もうとする為の嘘だった。
何故ゼレンスキーは突然、プーチンが少なくとも5回は自分を殺そうとしたなどと言い始めたのか?(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023年11月下旬現在、急速に収束しつつあるあらゆる力関係を考慮すると、NATOの対ロシア代理戦争が終焉を迎えていることには、殆ど疑いの余地は無い。但し、それはに紛争が自動的に直ちに凍結することを意味する訳ではない。恐らく秘密交渉も含めて和平交渉は続くだろう(ちゃぶ台返しになる事態が起こらない限りは)。だが、この代理戦争のテンポは今後は異なったものになるだろう。
ウクライナを使ったNATOの対ロシア代理戦争は終息しつつある模様(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/09と11/20、キエフ当局はウクライナ国内にロシア人少数派など存在せず、その権利は侵害されるべきだと主張した。西洋の基準に従えばこうした迫害は容認出来ない人権侵害の筈だが、西洋は見て見ぬフリをしている。
ウクライナが少数民族のロシア人について語らないのと同様、西洋は自らの少数民族について語らない(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ウクライナ国内ではゼレンスキーに対する不満が高まりつつあるが、これを解決するには紛争凍結しか無い。だが2023/11/17のブルームバーグの報道で、和平交渉再開を拒否し続けるゼレンスキーは、今後自分に対して起こり得る抗議行動の信用を落とすべく、(またしても)「ロシアの陰謀だ」と主張した。
ゼレンスキーは今後自分に対して起こり得る抗議行動の信用を落とそうと必死だ(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。解り難い部分は多少改変した。2023/11/11、元NATO最高司令官が、プラグマティックな妥協による紛争解決の提案を行った。彼程の名声と権威を備えた人物がこの種のことを示唆したのはこれが初めてだ。
西洋市民は元NATO最高司令官のウクライナに関する言葉に耳を傾けるべきだ(抄訳)

★2023/11/08、ルガンスクの地元議会議員ミハイル・フィリポネンコが自動車爆破事件で死亡したが、GUR(ウクライナ国防省情報総局)はこの暗殺が自分達の犯行であることを率直に認めた。
「そうだ、我々がやった」:ウクライナは自動車爆破で親ロシア派政治家を殺害したことを認める

2023/11/06、頑なに和平交渉を拒否し続けているゼレンスキーは2024年の大統領選挙に反対した。「現時点では選挙は適切ではないと考えています」のだそうだ。違法なクーデターによって成立した傀儡政権を維持する為に史上最も恥知らずな選挙キャンペーンによって当選したゼレンスキーは支持率の低迷が指摘されているが、権力の座を失ってしまえばグルジアのサーカシュヴィリの二の舞になりなねないので、憲法秩序などには構っていられないのだろう。
Zelensky: Election Are Not Appropriate at this Time

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/04、ウクライナについての不都合な真実を報じる記事が更に3つも発表された。これは今や「資産」ではなく「負債」と化したゼレンスキーの首を西洋が挿げ替え、和平交渉を再開させる為の知覚管理キャンペーンを展開しているものと考えられる。
ニューヨーク・タイムズは、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官との対立について皆に知って貰いたい(抄訳)

2023/11/04、ゼレンスキーは欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長との共同記者会見で、ウクライナがロシアと如何なる協議も行うつもりが無いことを再確認した。何度も言っているが和平交渉を拒否しているのはモスクワではなくキエフとワシントンの方なので、今だに「ロシアは戦争を止めろ!」と叫んでいる人達は事態を180度見誤っている。
We won’t talk to Russia – Zelensky

★RTの記事の抄訳と補足。2023/11/01の記事で、ドイツの元首相ゲルハルト・シュレーダーは、2022年3月の段階で進められていた和平交渉を米国が妨害したことを証言した。
米国はウクライナにロシアとの和平拒否を強制した———元ドイツ首相(抄訳と補足)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/01のエコノミスト誌の記事で、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、最早米国の援助が無ければどん詰まりであることを認め、援助が不足した儘戦闘が続けば反乱が起きる可能性すら仄めかした。
ウクライナ総司令官は最後の頼みの綱として米国の援助を請うている(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の要点と補足。2023/10/30のタイム誌の記事はウクライナについて「政治的に不都合」な真実を数多く明らかにしている。NATOの代理戦争がロシアに戦略的に敗北したことは依然として西洋ではタブーになっているが、真実を知って人々が敗北を受け入れ易くなれば、ロシアが長らく望んで来た和平交渉が再開される見込みが高まる。
タイム誌がウクライナについて「政治的に不都合な」真実を明らかに(要点と補足)

2023/10/27の報道では、IRIが委託しUSAIDの資金提供を受けて行われた世論調査結果(どちらもカラー革命組織なので数字は操作されている可能性が高いだろうが)に拠れば、ゼレンスキーの支持率は「強く支持」が42%、「やや支持」40%と、支持率が大幅に低下。不支持率は1桁だが微増。ウクライナ軍の支持率は82%と、大統領よりも遙かに高かったが、それでも4月の89%からは低下した。
Zelensky losing support in Ukraine – poll

★ディフェンス・ワンのサム・スコープ氏の記事の抄訳。終盤は省略した。反攻に失敗したウクライナは無軌道に徴兵枠を増大させているが、指揮官が圧倒的に足りていない。徒らに頭数だけ増やしてみたところで、現代の戦場で使い物になる軍隊を育てるには時間が掛かる。
ウクライナは下士官や将校訓練の為に西洋の助けを求めている(抄訳)

キエフはこれまでもロシア正教会を弾圧し、人々の信教の自由を抑圧して来た訳だが、2023/10/19、ウクライナ議会は今度は自分達がロシア正教会から無理矢理引き剝がしたウクライナ正教会まで禁止する法案を初承認した。とにかく平和を訴える者は誰であろうと「ロシアと繋がっている」ことになるらしい。正に戦争中毒国家だ。
Ukraine's Parliament Backs Ban on Russia-Linked Church in Initial Vote

2023/10/12のインタビューで、「言語状況を研究し、変える」目標を掲げるNGO、Spilnomovaの調査に拠れば、キエフの未就学児の内、ウクライナ語を「積極的に使用」しているのは僅か約15%。更に約20%はウクライナ語を全く話せず、日常生活ではロシア語を使用している。残りはロシア語とウクライナ語を混ぜて使っている。学校機関はウクライナ語の普及に努めているにも関わらず、子供達が日常的に使う言語には変化が見られない。 まぁこんな国で「ロシア語を話す奴は子供でもテロリスト」とか言っているのだから狂気の沙汰だ。
Only 15% of Kiev preschoolers ‘actively speak’ Ukrainian – NGO

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。西洋の連帯感がイスラエルに向かっている今、キエフとモルドバ政権は西洋の気を引く為に、沿ドニエストル共和国で問題を引き起こすかも知れない。2023/10/13のプーチン大統領の発言は、このシナリオに強く関連している。
プーチン大統領はモルドバで今後反エリート抗議運動が起こる可能性を示唆(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ゼレンスキーは自分自身がユダヤ人であり、親族をナチスに殺害されているにも関わらず、ユダヤ人やポーランド人を大勢殺害したナチスの戦犯を讃えることに、何の躊躇いも覚えていない。そのことにポーランド人達は愕然としている。2023/09/25、ポーランドの元首相ベアタ・シドゥウォはこの件をツイートした。
シドロ元ポーランド首相は、ゼレンスキーは自分がナチ虐殺者と思われる人物に拍手を送っていたことを知っていたのではないかと疑っている(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の要点。2022/11/15にポーランドに着弾したミサイルはロシアではなくキエフからのものであったことを、2023/09/26、ポーランドの捜査当局が公式に明らかにした。これは選挙を控えたポーランド与党にとっては適切なタイミングだった。
ポーランドは昨年11月のプシェヴォドフ事件の捜査を終了する適切な時期を選んだ(要点)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。所々補足した。カナダの下院とゼレンスキーがウクライナのナチスに拍手を送ったスキャンダルは、ナチスに大勢の自国民を殺されたポーランドから猛反発を食らった。これまで公然の秘密だったものが表舞台に出て来た。現代のウクライナがナチズムを賛美していることについて話すことは、最早タブーではない。
カナダがポーランド人を虐殺したウクライナのナチスを顕彰したことを受け、ポーランドが正義を要求(抄訳)

2023/10/05、ヴァルダイ討論クラブでのプーチン大統領の発言に拠ると、ウクライナは06/04の反攻開始以降だけでも「9万人以上を失っている(死亡+無力化)。」また同時期、戦車557両と装甲車両約1,900両も失っている。彼はまたウクライナに於けるロシアの目標がロシア連邦の領土を拡大することではなく、NATOやその他の軍事ブロックが最早抵抗する文明に自らの意志を押し付けることが出来ない「新世界秩序」を構築することであることを(つまり完全に自衛目的であることを)強調した。
Ukraine has lost 90,000 men since June - Putin

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/09/22のポーランドのアルカディウシュ・ムラルチク外務次官の発言は、ポーランド与党は10/15の選挙を前にして、ウクライナに対してドイツのエージェント達を粛清することを求めていることを示している。
ポーランドはウクライナとの論争の責任はドイツに在ると仄めかす(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/09/19からポーランドとウクライナの対立は急速に悪化して本格的な政治危機へと発展した。双方とも緊張を緩和するより緊張を高めた方が利益を得られると云う状況なので、関係は今後急速に悪化することも考えられる。
ポーランドとウクライナは終わりの見えない本格的な政治危機に突入(抄訳)

★2023/09/14、8月からウクライナ領土防衛軍の英語圏聴衆へのプロパガンダ活動を率いている、トランス女性のサラ・アシュトン・シリロ氏はTwitterで、動画シリーズ「ロシアは真実を憎む」の一環として不気味な警告を行った。
ウクライナのトランス女性報道官がロシア人ジャーナリストに殺害予告

RTの記事。2023/09/15の地元紙の報道では、昨年入隊したウクライナ軍徴兵10人中最大9人が既に死傷していて、しかも現在徴兵の予定の13%しか履行出来ていない。軍事的には2022年3月の時点で既に決着は付いているのだから、幾らNATOがゲタを履かせて無理矢理戦闘を継続させようとしても、無駄死にが増えるばかりだ。無知故に今だに「ウクライナ軍ガンバレー」とか言っている人達は、無責任に無駄死にを増やせと言っているのと同じだ。
Ukrainian conscription officer reveals huge casualty rate
ウクライナの徴兵将校が膨大な死傷者数を明らかに

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ワルシャワとキエフの関係は過去1ヵ月で急速に悪化しているが、ワルシャワが自国内に逃れた徴兵忌避者達をウクライナに送還することで、両者の関係はリセットされるか、少なくとも報復合戦のエスカレートは回避される可能性が有る。
ポーランドとウクライナは徴兵危機問題で協力することで、問題の有る関係を修復出来るかも知れない(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ゼレンスキーが国防省を解任したことは、恐らく来春の再選に向けてのアピールと、米国のリベラル・グローバリスト派閥の影響力が強まっていることの表れだ。彼等は和平交渉再開ではなく紛争の永続化を願っている為、和平への見通しは依然として遠いものだ。
キエフの軍事再編は平和の見通しが依然として遠いことを示唆している(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の記事の抄訳。ウクライナでは医療現場ですら横流しが横行していることはこのブログでも以前紹介したが、カナダの一流紙の報道は、図らずもウクライナの腐敗が如何に市民を苦しめているかを暴露することになった。
カナダの一流メディアが、貧相な医療装備が100万のウクライナ部隊を危険に曝していることを暴露(抄訳)

2023/09/10、ウクライナの人権オンブズマン、ドミトリー・ルビネッツ氏の発言に拠れば、ウクライナは徴兵法を改正し、これまで除外されていた健康上の問題を抱える人々まで対象に含める計画だとのこと。「ウクライナ国民は兵役に適しているか、そうでないかのどちらかでなければならない」と云うので実質的な総動員体制だ。但し賄賂による徴兵逃れも横行しているらしい。何度も言っているが彼等の犠牲はウクライナの一般市民の利益の観点からは完全に無駄でしかないので、ロシアが主張している通り、ウクライナを非武装中立化し脱ナチ化するのが、ウクライナの一般市民の安全と平和を守る最も確実な方法だ。
Ukraine to change conscription rules

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ゼレンスキーのパトロンだったオリガルヒ、コロモイスキーが2023/09/02に逮捕されたことには、どんな思惑が働いていたのか?を解き明かしている。知らない人の為に補足しておくと、ゼレンスキーは西洋が悪化させたウクライナの腐敗の撲滅に取り組むと云う公約を掲げて大統領選に勝利した訳だが、蓋を開けてみれば彼自身が腐敗の塊だった。
イーゴリ・コロモイスキーの逮捕で、選挙を控えたゼレンスキーに対する米国の影響力が強まる(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/08/29〜09/01にNATO加盟諸国に近いロシアのプスコフがドローン攻撃を受けた事件の真相は不明だが、一歩間違えばNATOとロシアとの直接対決に繋がりかねなかった。だがロシアが冷静且つ慎重な対応をしたお陰で、米国のリベラル・グローバリスト、キエフ、バルト三国、ポーランドが期待していた様に、紛争が制御不能に陥ることは無かった。第3次世界大戦の危機はまたしても回避された。
プスコフに対する2度のドローン攻撃は、ロシアとNATOの戦争を引き起こそうとする捨て鉢の試みだ(抄訳)

★解任されたウクライナの国防相アレクセイ・レズニコフが明らかにしたウクライナ軍事費の実態に、私が解説を加えてみた。
ウクライナは紛争に1日当たり1億ドルを費やしている———ウクライナ国防大臣(要点と解説)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。西洋大手メディアは反攻の失敗とウクライナ人の苛立ちの現実を告げ知らせて人々を脱洗脳することで、西洋の世論を和平交渉と停戦に向けて再調整しようとしている。現状の再確認の意味を込めて、訳者による解説も付けておく。
西洋メディアは最近ではウクライナ人が如何に疲れてイラついているかを報じている(解説と抄訳)

まともな頭の持ち主なら、キエフの反攻が成功するなどとは1ミリも信じないだろうが、米国の匿名の当局者達による内部告発が反攻の失敗を暴露する記事が相次いでおり、ウクライナは兵力の配分を誤り弾薬を浪費し、米国の軍事戦術に従うことを拒否していると非難されている。2023/09/01、ホワイトハウスのジョン・カービー報道官は「批判しても仕方が無い」とこれを牽制。ウクライナのクレバ外相の方はヒステリーを起こしている。
Criticizing Ukraine’s counteroffensive ‘doesn’t help’ – White House

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。今更和平交渉を再開すれば、米国は面子を失って国民の怒りを買う恐れが有り、一方ロシアはロシアで、新領土の安全を確保する為に進軍を望んで和平交渉には関心を持たないかも知れない。そしてキエフとポーランドは今更梯子を外されたくない。
米国の政策立案者達はキエフの反攻失敗後、自業自得のジレンマに陥っている(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。多少補足した。2023/08/05〜06、ロシア抜きでサウジのジェッダで行われた西洋の見せ物和平会談は、ゼレンスキーの思惑とは逆に、プーチンの立場をこれまでで最大の聴衆に伝える機会を提供した。
ジェッダ会談はゼレンスキーにとって裏目に出た(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。多少補足した。ポーランドはポーランド-西ウクライナ連邦計画を着々と進めている。ポーランドのウクライナに対する軍事介入の可能性は低いが否定出来ない。因みに、元々ウクライナの国境は曖昧模糊としているが、オーストリア=ハンガリー帝国の分断統治時代以来ははっきりと分断が齎され、西部と東部とでは全く別の国と言っても良い。
ポーランドがずる賢く西ウクライナを制圧した方法(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/07/24にモルドバ・ルーマニア・ウクライナの三国国境で行われたロシア軍の精密攻撃は、最終的に和平交渉の再開を早めるかも知れない。
モルドバ・ルーマニア・ウクライナの三国国境に対するロシアの精密軍事攻撃は幾つかのメッセージを発している(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ウクライナがNATOに加盟する可能性は高いのだろうか? 2023年7月時点で西洋の政府高官達の発しているあらゆるシグナルは、そのシナリオを否定している。
NATO加盟の為のウクライナのMAP要件の撤廃は、見掛け程重要ではない(抄訳)

★アンドリュー・コリブコ氏の解説の抄訳。ゼレンスキーはグルジアのサーカシュヴィリと同様、米帝にとっては使い捨ての駒に過ぎない。
ゼレンスキーは第二のサーカシュヴィリになるのだろうか?(抄訳)

★元米海軍諜報将校で、イラクに於ける大量破壊兵器捜索を担当する国連主任査察官(1991〜98年)も務めたスコット・リッター氏が、ゼレンスキーのエージェントとしての側面を解説したドキュメンタリーを作ったので、抄訳してみた。一部補足した。元スパイならではの視点が光っている。
スコット・リッター調査:エージェント・ゼレンスキー———パート1(抄訳)

★デイヴ・キャンプ氏の記事の抄訳。多少補足した。ウクライナで次の選挙が行われるのは戦争後だそうだ。因みに選挙前の公約を全く守らなかったゼレンスキーの支持率は、特別軍事作戦開始前の時点で2割程度にまで落ち込んでいた。
ゼレンスキーは戦争が終わるまでウクライナで選挙は行わないと発言(抄訳)

★ウクライナの孤児院に於ける子供の人身売買問題の報告書について報じた、ローリー・アハーン氏によるハフィントン・ポストの2015年の記事を紹介する。
ウクライナの孤児院は子供の人身売買の餌場だ(2015年)

★ベン・スミス氏の記事の抄訳。関連動画も紹介しておく。キエフ当局の厳しい言論統制は他国のジャーナリスト達にも及んでいる。
ウクライナの物語のコントロールを巡るリスクの高い衝突の舞台裏(抄訳)

★2023/06/17、プーチン大統領がアフリカの和平使節団に対して提示した、2022年3月のロシアとウクライナとの和平協定草案について、アンドリュー・コリブコ氏の解説の抄訳。多少補足した。
プーチン大統領は、現在は無効となっているウクライナとの条約草案の詳細を明らかにするのに最適な時期を選んだ(抄訳)

ウクライナに対する西洋諸国の援助の内訳については、外交問題評議会が解り易いグラフを用いた解説記事を作成している(2023/05/19最終更新。見れば大体理解出来るのでいちいち訳さない)。中でも米国の援助は突出していて、ワシントンがウクライナ人の生活のことなど何も考えておらず、ウクライナ経済を乗っ取り、ウクライナ人を捨て駒にしてロシアとの代理戦争をやらせることにしか関心を持っていないことがよく解る。
How Much Aid Has the U.S. Sent Ukraine? Here Are Six Charts.

元NATOスタッフのジャック・ボー氏によるウクライナ戦争の背景の解説。ロシア軍が特別軍事作戦を開始するに至ったふたつの理由の内、片方だけ(ドンバス戦争。もうひとつはNATO拡大)しか語っていないが、ロシア軍は戦争を始めた訳ではなく、8年間続いて来た戦争を終わらせる為には軍事介入以外に方法が無かった事情を解説している。「ロシア軍が侵略しなければ平和だった」と主張する人は、それまで既に8年間続いて来た戦争を全く無視して、「ロシア人など幾ら死んでも構わない」と言っているのと同じだ。そして「ロシア軍による戦争犯罪」を云々する人は、西洋諸国による知覚管理の罠に嵌っている。
The Military Situation In The Ukraine. Jacques Baud
ウクライナにおける軍事状況―ジャック・ボー(2022年5月初出)

★キエフの大統領顧問の人種差別的暴言に関する解説動画と関連記事を纏めてみた。キエフもポーランドも、アフリカ人を対等な相手だと見ていない。
ゼレンスキーの顧問は、アフリカ派遣団が欧州に赴いたのは、プーチンから食糧をせびりたいだけだと主張(要点)

★RTの記事の要点。キエフの高官達のロシア・ヘイト発言集。
キエフは出来るだけ多くのロシア人を殺害するつもりだ———ゼレンスキーの側近(要点)

★漸く発表されたキエフ軍の攻勢について、詳しくは解説しないが、ブライアン・バーレティック氏による質の高い解説動画を簡単に紹介しておく。
ウクライナ攻勢開始:炎上するNATOの装備 vs ロシアの多層防衛陣(要点)

★アレクサンダー・ルビンシュタイン氏の記事の抄訳。プーチン暗殺未遂事件の背後に在る、キエフのドローン・テロ・キャンペーンとは。
ウクライナの銀行家、ロシアでのドローン・テロに現金を提供(抄訳)

2023/05/24、ウクライナ諜報部副長官ワディム・スキビツキーは、自分達の殺害予定リストに、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン、ワグナー・トップのエフゲニー・プリゴージン、国防相セルゲイ・ショイグ、参謀総長ワレリー・ゲラシモフが含まれていることを明らかにした。民間人であるダリヤ・ドゥギナ氏とウラドレン・タタルスキー氏の暗殺、そしてザハール・プリレピン氏の暗殺未遂事件については、「内部犯行」だったと主張した。また彼はロシア上層部の何人かを暗殺することに成功したと主張したが、名前や人数については明らかにしなかった。
We want to kill Putin – Ukrainian deputy intelligence chief

2023/05/24のNYタイムズの記事は匿名の米国当局者達の話として、2023/05/03のドローンによるクレムリンの攻撃には、ウクライナ軍または情報機関の特殊部隊のひとつが関与していた可能性た高いと報じた。キエフ米国英国は共にロシア人による偽旗作戦だと主張している。また、ワシントンはこの攻撃について事前に知らされていなかったことが報じられている。
Ukrainians Were Likely Behind Kremlin Drone Attack, U.S. Officials Say
US officials believe Ukrainians attacked Kremlin – NYT

2023/05/10、EU外交政策責任者ジョゼップ・ボレルの発言:「戦争を直ちに終わらせる方法を私は知っています。」「ウクライナへ軍事援助を提供するのを止めれば、ウクライナは数日以内に降伏を余儀無くされます。以上。戦争終了。」———何度も指摘して来たが、2014年以降のドンバス戦争は勿論、2022年4月以降の戦闘はNATOの支援が無ければ不可能だったので、この指摘は全く正しい。曾てチョムスキーは「テロを終わらせたければ、先ずテロを支援するのを止めることだ」と指摘したが、戦争も同じだ。これはNATOがやらせている代理戦争なのだから、NATOが戦争支援を止めれば自動的に終了する。
EU’s top diplomat says he knows how to stop Ukraine conflict ‘immediately’
EUのトップ外交官:「ウクライナ紛争を『直ちに』止める方法を知っている」

★ワシントン・ポストが伝えた真実について、アンドリュー・コリブコ氏の解説の抄訳。私も何度も指摘して来たが、西洋のウクライナ関連報道は、戦争「についての」報道ではなく、それ自体が戦争遂行の一部だ。この点を踏まえた上できちんと行間を読まないと、日々のニュース「報道」がどれだけ嘘だらけで政治戦略的意図に満ち溢れたものであるかを見過ごしてしまう。
ワシントン・ポストはキエフ軍の状況が実はどれだけお粗末であるのか、遂に事態の全貌を語った(抄訳)

★キエフ軍反攻作戦を控えて、アンドリュー・コリブコ氏の分析。
NATOが支援するキエフの反攻開始に際して注目すべき10の重要ポイント(抄訳)

2023/05/18のポリティコの記事は、ウクライナ戦争は朝鮮戦争の様に「凍結された」紛争の仲間入りをするかも知れないと主張している。まぁキエフによる「反攻」が誇大広告だったことが露見した時に備えて世論調整を行っていると云ったところだろうか。代理勢力を通じた米帝による支配と侵略戦争と云う点でも、開戦から僅か1ヶ月で決着は付いたのに、米帝の介入によって祖国解放が成らなかったと云う点でも、ウクライナ戦争と朝鮮戦争はよく似ている。
Ukraine could join ranks of ‘frozen’ conflicts, U.S. officials say

★コリブコ氏の分析。ロシアのキンジャール極超音速ミサイルが、キエフの米国製のパトリオットを粉砕したことで、NATOの指導者達も流石に目を覚ましただろう。
ロシアのキンジャール極超音速ミサイルにキエフのパトリオットを粉砕され、NATOは恐慌状態に(抄訳)

★ダリア・ドゥギナ暗殺事件を計画したのはウクライナ諜報部だと一部では推測されているが、ウクライナ国防省情報総局のキリーロ・ブダノフ長官は、ロシア人に対する無差別殺人を宣言している。
ウクライナ軍情報長官は「我々はロシア人を殺し続ける」と誓う(抜粋)

★コリブコ氏経由の記事。ウクライナ戦争の現状について、ポーランドの将軍による一寸正直な評価。ロシアは長期戦/消耗戦を戦い抜く覚悟も用意も出来ているが、キエフ/NATO側は全く逆。
ポーランドの軍高官は、NATO-ロシアの代理戦争について幾つかの不都合な真実を明らかにした(要点と補足)

2023/04/29のインタビューで、ゼレンスキーは、ロシア軍がキエフを占領していたら、自分達は捕虜になる位なら戦って死んだだろうと発言したそうだ。それと拳銃を携帯しているのは自殺用ではなく撃ち返す為なのだそうだ。紛争開始時から2ヶ月も地下壕に隠れていたと報じられている人間にしては随分勇ましい発言だ。イスラエルのナフタリ・ベネット前首相の証言に拠れば、2022年にイスラエルの仲介でキエフとロシアが和解交渉を行っていた際、プーチンはゼレンスキーを殺すつもりは無いと伝えさせて安心させたそうだが、マッカーサーと面会した時の昭和天皇のエピソードを連想する(マッカーサーの自伝では、昭和天皇は国民の為に自ら犠牲になることを申し出たことになっているが、当時の宮内省の記録に拠れば、昭和天皇は自分はお飾りのトップだと言って責任逃れを図り、それどころか自国民から自分の身を守ってくれるよう懇願した)。
Zelensky explains why he carries a gun

★コリブコ氏の分析を、多少補足した。ROKの判断はウクライナ戦争に於けるゲームチェンジャーに成り得る。
大韓民国はウクライナに不吉な軍事支援を送るだろうか?(要点と補足)

2023/04/17、キエフはロシアとの交渉を仲介すると云うイラクの申し出を拒否。「我々は、ウクライナの平和を回復する為のあらゆる努力を歓迎する」と言いつつも、「ウクライナ領土の完全性の回復」、つまり住民投票と云うこの上無く民主的な手続きによって人々が民族浄化を進めるキエフには従わないことを選択したドンバスを含むロシア人の多い諸地域を再征服することが条件だとか言っているので、実質的には「交渉はしない」と言っているのに等しい。まぁ自国民がどれだけ死のうとも、「ウクライナ人が最後の一人になるまで」戦わせるとか宣言しているワシントンの命令に忠実だと云うことなのだろう。
Ukraine Rejects Iraqi Offer to Mediate Talks With Russia

2023/03/30の米国防総省の発表では、ロシア軍の特別軍事作戦開始以降、米軍は7,000人以上のウクライナ兵を訓練して来た。全体としては、米国と同盟諸国は26ヵ国で11,000人以上のウクライナ兵を訓練している。と言っても戦場で最新鋭の兵器を使いこなせる様な兵士になるには通常は数年は掛かる訳で、頭数を揃えて即席訓練を施したからと言って、それで戦局が大きく変わることは無いだろう。ウクライナ人の命が全く無駄に失われて行くだけだ。まぁワシントンの方ではウクライナ人が最後の一人になるまでやるとか言っているので、人命や人的資源の損失を真剣に考えるつもりは最初から無いのだろう。
US has trained more than 7,000 Ukrainian troops since war with Russia began

「世界に民主主義を広める」と云う名目で世界中でカラー革命工作を繰り広げて来たCIAのフロント組織、NEDは、2014年以来、334の賞の形で合計22,394,281ドルをウクライナに注ぎ込んで来たが、この記録は2022/02/25(つまりロシア軍の特別軍事作戦開始の翌日)にすっかり削除されてしまった様だ。更にデータベースの検索基準も制限が掛かっており、以前よりはデータを閲覧するのが難しくなっている。だが通常は彼等は公然と内政干渉を宣伝して回っているので、初歩的な事実確認ならインターネット環境さえ有れば誰でも出来る。TVや新聞が連日何処かの国の「民主化運動」を好意的に取り上げていたら、「その国の英語名+NED」で検索してみることをお勧めする。NEDがその国に「民主主義を広める」為に注ぎ込んでいる予算の概要が簡単に見付かるので、覚えておくと便利。
National Endowment for Democracy Deletes Records of Funding Projects in Ukraine

米海軍の海軍分析センター(The Center for Naval Analyses/CNA)のロシア研究プログラム主任マイケル・コフマン氏の2023/03/19のポッドキャストに拠ると、2014年以来NATOに訓練されたウクライナ兵は既に殆どが死傷して戦場に出ることは出来ないそうだ。2022年3月に粗全滅した軍事インフラは短期的には外から供給し直すことも出来るが、訓練を受けた戦場で使い物になる兵士を育てるのには何年も掛かる。NATOが直接兵員を大規模に送り込んだりしない限りは、どの道戦闘継続が不可能なポイントに達する。まぁ私も最初っから言っていることではあるが、軍事的にはキエフ軍はロシア軍に勝てる筈は無いのだ。キエフ軍が勝てるとか本気で信じている人は、カミカゼ部隊を出撃させれば日本艦隊は米艦隊に勝てるとか本気で信じるバカと同じ位に現実の戦力差が全く見えていない。
HOW TO THINK ABOUT BAKHMUT AND A UKRAINIAN SPRING OFFENSIVE

コリブコ氏の記事。ゼレンスキーの上級顧問ミハイル・ポドリャクの、CIAメディアであるラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティでのインタビュー(2023/04/05)より(原文はウクライナ語)。
 「(クリミア再征服後)我々はロシアの文化空間に関連する全てのものを完全に閉鎖しなければなりません。あらゆるロシア的なものを根絶しなければなりません。ウクライナの文化空間またはグローバルな文化空間のみが存在すべきなのです。人がロシア語を使用する権利を持っているかどうかについて、我々は対話すべきではありません。自宅で使うならいいでしょう。しかしそれは圧力のツールでも、抗議のツールでも、恐喝のツールでもありません。
 つまりキエフの当局者は文化的ジェノサイドを推進していることを公に認めている。正にファシズムだ。悍ましい。
Zelensky’s Senior Advisor Brazenly Admitted To Kiev’s Genocidal Intentions

★現在反ロシア・ナショナリズムの中心地となっているウクライナのガリツィア地方には、曾ては親ロシア派が大勢居た。この記事では第一次大戦時のオーストリア=ハンガリー帝国による分断統治策が転換点になったことを解説している。
ガリツィアのジェノサイド:現在の西ウクライナでロシアのアイデンティティが一掃された経緯(要点)

キエフの徴兵制についての纏め。ロシアの動員令が基本的に軍隊経験者を対象とし、僅か1ヶ月で30万人に影響を与えた程度だったのに対し、兵力不足に悩むキエフでは乱暴で出鱈目な徴兵が罷り通っている。通常の手続きが歪められたり省略されたり、物理的な暴力が使われたり騙して連行することも珍しくない(証拠動画複数有)。そして拒否すれば行政的・刑事的責任を問われる可能性が有る。以前から指摘している通り、ロシア人を殺しているナチスは虐殺を免れているウクライナ人にとっても脅威なのだから、ナチ政権を取り除かない限り、ウクライナに平和は訪れない。
As casualties mount, why there's a growing backlash against the methods used to conscript Ukrainian men for war

2023/03/30、ジョン・カービー米戦略広報調整官は、ロシアは弾薬が尽きてDPRKから買い入れようとしているとかまぁ、実に馬鹿馬鹿しいデマを飛ばした。スコット・リッター氏の分析に拠れば、これこそ正にキエフの弾薬が尽きたことの裏返しで、物理的な現実を知覚管理によって逆転させる何時もの手口だ。(純軍事的な意味では)10日以内に決着が付くとリッター氏は見ている。
Scott Ritter: "Everyone Will Be WIPED OUT IN 10 DAYS, THIS IS FATAL" in Exclusive Interview


コリブコ氏の記事。ゼレンスキーは2023/03/25の読売新聞のインタビューで、キエフが既に「弾薬を持っていない」ことを認めた。キエフに対する支援は既に1,000億ドルを超えているが、この告白はにも関わらず兵站競争ではロシアが勝利していることを示している。
Zelensky Admitted That Ukraine Already Ran Out Of Ammo

ウクライナでは2023年10月に議会選挙が行われている。が、これはやらせだ。キエフは既に11の野党を禁止しているし、「親ロシア的」と見做されれば諜報部の判断で幾らでも弾圧が可能。そして「DYA」アプリを使った電子投票システムは投票結果が操作可能。CIAのフロント組織のひとつであるUSAIDは、反ロシア・キャンペーンを繰り広げて選挙制度を含む制度改革に取り組むNGOの「オペラ」に既に100万ドル以上を資金提供している。例によって、帝国の利益に反するものはどれだけ合法的であっても「やらせ」「不正」「インチキ」「独裁」であり、帝国の利益に適うものならどれだけ腐っていても「民主主義」なのだ。
Evidence Emerges: United States is Planning to Interfere in 2023 Parliamentary Elections in Ukraine

ナチスに協力したウクライナのナショナリスト達は、戦後CIAに囲われたのは別としても、ソ連時代にも隠然公然とした勢力として生き延びていた。但しOUNの地下組織が崩壊したことで武力闘争には幻滅し、主導したのは知識人層だった。彼等は大多数の人々の意思に反するソ連解体に於ても重要な役割を果たしたが、独立後は支持が広がらず、より急進的で反ロシア的な分子に取って代わられることになった。
Nazi collaborators, dissidents and Soviet functionaries: The untold story of how Ukraine achieved independence

まぁ今更な話ではあるが、キエフの連中はスポンサーの米国に、非人道的兵器として120ヵ国以上で禁止されているクラスター爆弾を要請した。「ウクライナはクラスター弾および白リン弾に関する条約締結国ではない」から問題無いと云うことらしい。再確認するけれどもキエフに送られた兵器の殆どは闇ネットに消え、西アフリカやシリアの武装テロ組織が使っていることが報告されている。
ウクライナ、使用禁止のクラスター弾MK-20を米国に要請=メディア

★ベン・ノートン氏の記事。ポロシェンコ、メルケル、オランド、そしてゼレンスキー。ミンスク合意は戦争準備の為の時間稼ぎであったことを、プーチン以外の当事者全員が認めた訳だ。
ウクライナのゼレンスキーは、自分がロシアとのミンスク和平協定を妨害し、西洋が交渉を阻止したことを認めた(要点)

★コリブコ氏の記事。西洋諸国はインドを仲介して密かにロシアを輸入しているが、キエフはその件を知らされずに対インド制裁を求めている。
米国務省は、米国はインドに制裁を課せと云うキエフの要求を一蹴(要点)

★イスラエルは2022年3月の時点でウクライナ紛争の停戦交渉の仲介役を買って出た。だが西洋によって妨害された結果、戦闘が継続された。和平を実現したいならモスクワやキエフに言っても無駄。ワシントンやブリュッセルに抗議すべき。
西洋はロシアとウクライナの平和プロセスを「阻止」した———前イスラエル首相(要点)

2023/01/23、ゼレンスキー政権は大規模は人事異動を発表。まぁ腐敗防止に取り組んでますよアピールの粛清劇なのだが、これは現政権がどれだけ腐敗しているかをゲロしている様なものなので諸刃の剣だ。スキャンダルを黙らせようとしてもそれ自体がスキャンダルになる。
The Kiev Purge: What has spurred a wave of resignations among senior Ukrainian officials?

下手な演出のワグナーの楽劇から抜け出てきた様なミス・ユニバース。1930年代のナチ・プロパガンダを更に低俗化した様な感じ。
Syrian Girl 🇸🇾🎗 @Partisangirl
 マーヴェル・コミックのヒーローを模したミス・ユニバース。まぁキエフのナチを応援している人々の世界観はハリウッド的善悪二元論によって培われているのだろう。
❀ @chofornal
Miss Universe Wants to Ethnically Cleanse Donbas

★ウクライナがNATOのロシア征服の為の捨て駒に作り替えられた経緯の簡単な纏め。
米国がウクライナを戦争に駆り立てた方法(抜粋と補足)

★ウクライナ独立とその後の30年を振り返るドキュメンタリーの要点。
永遠に終わらない現在〜ウクライナ独立の30年〜(要点)

英国の事例。ウクライナからの或る難民は、近所に「テロリスト」、つまりイスラム教徒が余りに多いので不安を抱えている。ウクライナの人々は2014年から政府やマスコミからナチのイデオロギーを吹き込まれて来ているので、ロシア恐怖症だけではなく白人至上主義の傾向も強めている筈だ。そもそもイスラム教徒が全員テロリスト予備軍であるかの様な偏見を2001年以降世界中に広めて来たのも、イスラム過激派を支援してグローバル・ジハード・ネットワークを作り上げたのも、ウクライナのナチを支援している米英のアングロサクソン帝国主義陣営だ。そんな連中が「中国のイスラム教徒弾圧」を非難することの不自然さに思い至る人が何故こうも少ないのか、不思議でならない。
Ukrainian refugees too racist for liberal UK hosts


★2023/01/17の国連安保理の会合で、ロシア正教会はキエフ政権による宗教弾圧の実態を訴えて非難した。
ロシア正教会司教、安保理でウクライナの犯罪を非難(要点)

★ウクライナとNATOとの関係についてのロシアの懸念が完全に正しかったことを、ウクライナの国防相が認めた。
ウクライナが正しければ、ロシアは正しかった(要点)

★ウクライナのルガンスクに於ける文化的ジェノサイドのドキュメンタリーの要点を纏めてみた。作成したのは元SBU職員と云う異色の経歴の持ち主。
ウクライナの文化的ジェノサイド(要点と補足)

2023/01/19、ウクライナのクーデター政権の大統領、ウォロディミル・ゼレンスキーの発言。「彼(ロシア連邦大統領)が生きているのかどうか、私にははっきり分かりません。十分に理解していないのです。意思決定をしているのは彼なのか、それとも他の誰か、特定のグループなのか。情報が無いんです。ヨーロッパの指導者達に或ることを約束し、翌日には他国への本格的な侵攻を開始すると云うのは、私にはよく理解出来ません。相手が誰なのか、よく分からないんです。」

 仮にも一国の指導者がNAFOが拡散する「プーチン死亡説」の様な与太話を口にするとは。キエフの物語管理能力にも大分ガタが来ている様だ(それともこの発言をした時にはラリっていたのか)。後半部分は勿論間違っている。ミンスク合意をキエフは2014年以来一度も守ったことは無いし、ロシア軍の特別軍事作戦は「全面侵攻」ではなく、どう見たって極く限定的な抑制された軍事介入だ(ロシア軍が「全面侵攻」していたら、キエフはとっくに瓦礫の山になっている)。

The abyss between Ukraine and Russia is deep, it was dug by Putin - President at the Davos Ukrainian Breakfast
Володимир Зеленський взяв участь в Українському сніданку у Давосі


2023/01/20のシュピーゲルの報道では、ドイツ連邦情報局(BND。ナチの残党が作った諜報機関)は、キエフ軍がバフムートで被った多大な損失について警告している。「対外諜報機関は今週、連邦議会の安全保障を担当する政治家達に、ウクライナ軍は現在、ロシアの侵略者との戦闘で毎日3桁の兵士を失っていることを秘密会議で伝えたとのこと。BNDは、ロシア軍によるバフムートの捕獲は、ロシアが更に内陸部へ進出することを可能にし、重大な結果を齎すと警告している。」

Spiegel: German intelligence alarmed by high losses of Ukrainian army in Bakhmut

2023/01/20、米統合参謀本部長マーク・ミリーの発言。「今年ロシア軍を軍事的に、ウクライナのロシア占領地域の隅々から追い出すことは非常に難しいでしょう。」まぁ知覚管理によって人々の頭の中を好きに支配することは出来ても、それで物理的な戦場の現実をどうこう出来る訳ではない。時間が経てば「勝ってる、勝ってる!」と云うプロパガンダも軌道修正して行かざるを得ないだろう。
US general: It will be 'very difficult’ to remove Putin’s forces from Ukraine this year – video
Russia-Ukraine updates: ‘Difficult’ to eject Russian troops – US


★ネオコンの主要なシンクタンクによるうっかり発言。
大西洋評議会は、ウクライナ紛争が2014年から始まっていたことを認めた

スコット・リッター氏による、ウクライナ情勢の2023年の展望。外交を求めて来たロシアvs外交を拒否してウクライナを使い捨ての駒として利用したがる欧米。最終的に着実にロシア軍が勝利するが、そんな訳で今年もまだ流血は続く———てな感じで、細かい所はさて置き、まぁ大枠に於ては妥当な分析だと思う。西洋の大本営報道を信じている人達は今だに妄想戦記の中で辻褄合わせに苦労している様だけれども、早いところ「自分達の政府やマスコミが言っていることは一から十まで嘘っぱち」と云う現実に向き合った方が良いと思う。プーチンに罵声を浴びせたところで第三次世界大戦のリスクが上がるだけだ。
SCOTT RITTER: 2023 Outlook for Ukraine

★グレイゾーンのアレクサンダー・ルビンシュタイン氏の記事の要点。
ゼレンスキー、性科学者のネズミ講詐欺師を駐ブルガリア大使に任命(要点)

★キエフ軍の兵器運用の現状について、パトリック・タッカー氏の解説の要点。
米軍兵士は遠隔メンテナンスを提供するが、ウクライナ人は武器を自分達で遣り繰りしている(要点)

2019/04/17の、西洋メディア『ニューズウィーク』の記事は、「ハッキングされたeメール」に基付いて、当時のウクライナの大統領候補、ウォロディミル・ゼレンスキーがクレムリンから支援を受けているのではないかと仄めかしている。その後の展開を考えればお笑い草でしかないが、西洋メディアはどんな所にでも「ロシアの陰謀」を「発見」する能力が有る。
Hacked Emails Appear to Reveal Russia Is Backing Comedian Likely to Be Ukraine's Next President

★2022年以降はプーチンをキャンセルすることに忙しく、「ウクライナにナチなど居ない!」と云うコーラスに加わっている『タイム』誌の短いドキュメンタリーを紹介してみる。
「ウクライナにナチなど居ない!プーチンは現代のヒトラー!」と叫ぶタイム誌

★マーガレット・キンバリー 氏の記事の要点。ウクライナに蔓延する白人至上主義の噴出のひとつの解説。
ウクライナでもはもっと「ホワイト・ライヴス・マター」(要点)

共産主義や労働組合が禁止され、あらゆるロシア文化の痕跡の抹殺と歴史の否定が進むウクライナには、ウクライナ出身のソ連書記長、レオニード・ブレジネフの胸像がまだ立っている。理由は予算不足で、戦争優先だそうだ。(ネトウヨっぽい用語はあんまり使いたくないのだが)これは一緒の「歴史戦」の一環で、西洋全体でソ連悪魔化、ロシア悪魔化と平行して、ソ連の人権侵害の被害者としてのナチやナチ協力者の復権が進められているので、これは単に過去の話として済ませられない。ソ連は確かに色々欠点も多かったし様々な過ちも犯したかも知れないが(他の国々と同じ様に)、だからと云ってそれと敵対していた勢力が無辜の犠牲者達ばかりだった、と云うことにはならないだろう。

Ukrainian city reveals why it can’t remove Brezhnev memorial

★2022/02/26、カラー革命の大家、ジョージ・ソロスは、ウクライナ軍の本質について実に的確な喩えをしてしまった。
ジョージ・ソロスのうっかり発言

「ナショナリズムとキリスト教正教は不可分である」と云うアプローチからロシアとウクライナの歴史を研究している学術史家、マシュー・ラファエル・ジョンソン氏に拠ると、ウクライナのナショナリズムには元々反ロシアの要素は無く、2014年に西側から持ち込まれたナショナリズムは偽物であり、ロシアとウクライナは実際には自然な同盟関係に在る。彼はバンデラもまた思想的には他のナショナリスト達と同じく、祖国の伝統を、それを破壊し搾取しようとする帝国主義国家から守ろうとしていたと主張しているので、一寸立ち位置がカテゴライズし難い人だ。
Ukrainian Nationalism Is Real and Legitimate, But Needn't Be Anti-Russian - Excellent New Book by Matthew Raphael Johnson


2021年の光景だが、Twitterから回収。ウクライナのテルノポリ地方政府の建物に、ナチの協力者ステパン・バンデラの写真がでかでかと掲げられている。これはドイツに置き換えてみたら市庁舎か何かにヒトラーの写真が掲げられている様なもの。ネオナチは世界中に居るし、ロシアにだって居るが、この様にモノホンのオリジナルのナチを国家システムの一部として称揚している国は、世界中探してもオレンジ革命以降のウクライナだけだ。元々国内にナチの協力者が多く、今また「ウクライナにナチなど居ない」と云うプロパガンダに加担しているポーランドなんかも、実際、バンデラ一味には何万人も自国民を殺されているので、こう云うことを堂々をやられると流石に「お前等いい加減にせえよ」と云う抗議の声が出て来る。

MFA Russia 🇷🇺 @mfa_russia

★サム・ソコル氏の記事の要点。
ロシア帝国が「存在しなくなれば」勝利は訪れる:ウクライナ議会がナチ協力者を引用(要点)

★アンドリュー・コリブコ氏の記事の要点。ダム爆破を計画していたのはキエフの方だった。
ワシントン・ポスト、ロシアがカホフカ・ダムの爆破を計画していると述べたゼレンスキーが嘘を吐いていたことを証明(要点)

★ブライアン・バーレティク氏による、2023年初頭時点でのウクライナ戦況の解説。
ウクライナでの西洋のエスカレーション:武器を送っても、少な過ぎ、遅過ぎやしないか?(要点)

ウクライナの新年の光景。ロシア版のサンタクロースであるフロスト神父と雪娘の人形が吊るされている。ナチが広めたロシアヘイトはクリスマスを冒瀆するところまで来た。

Yoxat @Yoxat2

01/01はウクライナに於けるホロコーストに加担したステパン・バンデラ(1909-1959)の誕生日。で、キエフの議会はTwitterにこれを祝う投稿を行い、キエフ軍最高責任者ヴァレリー・ザルジニ将軍がバンデラの肖像画をバックに撮った写真を掲載したらしいのだが、これはバンデラに多くの国民を殺されたポーランド当局からだけではなく、米国やイスラエルの研究者やジャーナリストからも顰蹙を買い、投稿は非難の嵐の中で削除された。西洋では「ウクライナにナチなど居ない!」と云うことになってはいるが、当人達がこうやって「俺達はナチだ!」と世界中に宣伝して回っているので、見ないフリをするのも大変だ。

Ukrainian parliament slammed for celebrating Nazi collaborator

極めて基本的な事実の再確認。スコット・リッター氏の解説。2022/02/24のロシアの特別軍事作戦は、プーチンが望んだことではなかった。戦争を望んだのは米独仏とウクライナ。「外交交渉で民族浄化を終わらせられる」と考えたプーチンは甘かった。NATOとキエフは最初からミンスク合意を守るつもりは無く、ロシアとの軍事的対決を想定してロシアを騙していた。他ならぬメルケルとポロシェンコ、それにこの記事では触れられていないがオランドがこの事実を裏書きしている。嘘を吐いているのはロシアではない。
Merkel Reveals West’s Duplicity
メルケルが示した西側の二枚舌

ウクライナ関連のスレッドは些か長くなったので、一旦区切り直す。個別の話題については別スレッドに纏めてある。
 ウクライナ(2022年分)
 ウクライナの歴史
 マイダン・クーデターその他
 NATO&キエフの対ロシア挑発(2020〜2022/02/24)
 叩き売られるウクライナ
 ロシアへの帰還
 ドンバスの真実
 ヘルソン
 アル=カイダ再起動?
 洗脳されるウクライナの子供達
 ウクライナの(ロシア人以外の)少数民族差別
 ウクライナの人身売買
 ウクライナの核
 原発への攻撃
 バイオラボ
 スターリンク
 マリウポリの蛮行の真相
 ブチャの虐殺の真相
 クラマトルスク駅のミサイル攻撃の真相
 ドニエプルのアパート破壊の真相
 ダリア・ドゥギナ暗殺事件
 マレーシア航空17便(MH17)撃墜事件の真相
 ジョージ・ソロスのうっかり発言

Twitterでの私のウクライナ関連スレッド。
川流桃桜@UnmasktheEmpire @kawamomotwitt
プロフィール

川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
全体像が知りたい場合は「カテゴリ」の「テーマ別スレッド一覧」を参照。

ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキング
良ければクリックをお願いします。
最新記事
カテゴリ
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR